ここしばらくの間、家の中での作業が続き、山行はじっと我慢。
体もだいぶナマッテしまった。
選んだ久しぶりの山歩きは、山形県の里山。
カモシカにも出遭うなど、嬉し楽しだった。
先ずは、富神山。
【富神山】 とがみやま 402.2m
山頂からは、山形市街地が一望できる。天下分け目の関ヶ原の戦いの時には、西軍(石田三成方)についた上杉軍(直江兼続継)が東軍(徳川家康方)の最上軍(最上義光)の居城山形城を攻めるためここから城の様子を眺めようとしたが、十日たっても霞がはれなかった。そうしているうちに西軍敗戦の報が入り、直江兼続軍は撤退した。このことから、十日見山(富神山)と名がついたとも言われている。
山王口に車を置いて、ほぼ直線状の急登を行く。
日頃の運動不足がたたり、すぐ息がきれる。
それでも体が汗ばんできたところで、山頂到着。
(山王口)
(ほぼ直線状の急登を上から見た様子。こういう道は下りではなく上りがいいと実感。)
(富神大明神、秋葉大明神が祀られている山頂の石社)
眼前に広がる光景は素晴らしい。
大東岳から仙台・山形神室、ハマグリ山、雁戸山、瀧山、三宝荒神山、中央蔵王等が一望できる。
深い雪に覆われた月山は、どっしりと座っている。
(雁戸山、瀧山、蔵王などを遠望)
(月山)
足元に目をやれば、可憐な花。
(あやうく踏みそうになったが。)
(スノードロップ)
(黄花節分草)
小休止した後は、新道口(西登山口)を目指して下る。
せっかくなので、曲森山にも寄ってみた。
ここから先の道は、軽作業車が通れるほどの幅。
それもそのはず、右手急斜面は果樹畑になっていた。
新道口(西登山口)にはやや広い駐車場がある。
(駐車場は、右手)
後は、トットコ、トットコ県道歩き。
駐車地点に近づいたカーブのところで、上の方からガサゴソ音が聞こえてきた。
”オッ、キツネでも?”
(この県道は、『狐一巡り街道』と名付けられている。)
違った。
カモシカだった。
カメラを向けてはみたが、木立が邪魔をして撮れなかった。
(富神山)
(歩いたコース)
*
次は、上山市の経塚山に移動。
我が車(パジェロミニ)搭載のナビは安物なので、案内がきわめて大ざっぱでかつ気まぐれ。
上山市に入ったら、使い物にならなくなってしまった。
駐車場に着くまでに細い路地を行ったり来たりする羽目に・・・。
【経塚山】 きょうづかやま 398m
西暦1410年ごろ亀が岡山に上ノ山城が築かれ、経塚山の中腹には法界寺(ほっかいじ)が建てられていた。お経を筒に入れて、この山中に埋めたので経塚山と名付けられた。(山頂の案内板にあった内容)
それでも、なんとか無事に登山口の駐車場に到着。
来てみれば、「なあ~んだ。けっこう分かりやすい所だったんだ。」となった。
(手前の駐車スペースはかなり広いがぬかるんでいた。トイレは冬期間閉鎖中。)
経塚山⇒秋葉山と廻ってくるとこの駐車場までの上りの道の入口が分かるか気になっていたところ、ウオーキングから戻ってきた一組のご夫婦が下りてきた。
その方によれば、逆回りが良いとのこと。
自分たちもそちらの方向に帰るので、案内してあげるよと言ってくださった。
(駐車場から少し下ったところの絶景ポイントからの蔵王連峰)
道々、いろいろなことを教えていただき、秋葉山(277m)への入口で別れた。
鳥居をくぐって歩くことほどなく、山頂の秋葉神社の石社に着いた。
ゆったりとした広場になっている。
呼吸を整え、お詣り。
マンサクの花を見つけて、撮影。
花が小さいので、どうしても枝の方にピントが合ってしまう。
石社の後ろの急坂を下って、百枚田側に出た。
(階段状に整備された急坂)
(百枚田)
これまたせっかくなので、白禿山(300m)にも登ってみることにした。
少しササが濃くなった道を一上りすると東屋にでた。
一応、歌碑を撮影。
来た道を戻り、『こもれび荘』で昼食休憩。
誰もいないことを幸いに、ノンビリ休んだ。
(きれいに整理整頓されている『こもれび荘』。休憩室・トイレは冬季閉鎖中。)
温泉街方向への道を進み、No5の標識のところから経塚山に向かう。
カーブを曲がった途端、目の前にカモシカ!!
その距離は20mもない。
目を合わせ、無言でご挨拶させていただいた。
それにしても、やさしく穏やかな目。
彼(彼女?)もいつも単独行。
妙な親近感がわいてきた。
ジグザグの道を上る。
周囲は、松くい虫被害のためかだいぶ伐採され、山が傷んでいるようだ。
(考えようによっては、山の更新が進んでいる・・・?)
(瀧山)
経塚山山頂も広くゆったり。
斉藤茂吉歌碑を眺め、後は駐車地点まで下る。
道は、これまた快適。
(歌碑:ひむがしの蔵王の山は見つれどもきのふもけふも雲さだめなき 茂吉)
(マンサクの花)
楽しい歩きも、これで終了となった。
(今日のコース)
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