花の名山としても知られる焼石岳に登ってきた。
天気はいまいちといったところだが、満足のいく山行だった。
(注)データ容量が大きいことをご了解願います。
焼石岳 1547.9m 【東北百名山】
この山は、1500m級の山々が南北に連なる焼石連峰の主峰。山域は残雪量が多く、壮年期地形を呈した山で、湿原や草原、湖沼などに高山植物が咲き誇る。」とガイドブックに紹介されている(『岩手県の山』山と渓谷社)。
残雪量の多さにこれまでためらっていたのだが、久しぶりに岩手県内陸部の天気がよさそうなので出かけることにした。
中沼コース登山口に着いたのが、6:00。
広い駐車場には平日にも関わらずすでに3台があった。
(岩手、仙台ナンバーが各1台。なんと残り1台は島根ナンバーだった。)
その島根から来たという方とあいさつを交わし、遅れての歩き開始は6:15。
(脇にトイレあり)
渡渉が多いという登山道は、いたるところ水浸し。
濡れないように気を配りながら、やや急登の道を進むとほどなくして中沼に到着。
道は沼のヘリに付けられている。
山の頂方向は雲がかかっている。
▲丸田杭の階段状の道
▲中沼から見上げる山頂方向
▲沼のヘリに設けられた道
上沼到着。
中沼~上沼のほとりは、多様な湿地性植物の群落となっている。
しかし、花はすでに終わり気味。
なので、先を急ぐ。
▲中沼の湿原
▲ヒオウギアヤメ(?)
▲つぶ沼コース分岐点(雪渓の下にはミズバショウがたくさん咲いている。)
▲沢の中間点で落下した木道(乾いていたからよかったが、これが濡れていたら渡るのに苦労しただろう。)
▲ハクサンチドリ
銀名水に到着。
ここは広場ふうになっており、ベンチもおかれ、休憩にはもってこいの場所となっている。
すぐ裏手側にある避難小屋は、これまで見たこともないほど清潔に維持されている。
(帰りに出会ったボランティアの方の話によれば、たびたび来て整理清掃をされているとのこと。ほんとに頭の下がる思いがした。)
▲銀名水
▲銀名水
▲銀名水避難小屋(中はとてもきれい。バイオトイレ付き)
▲タニウツギ
▲シラネアオイ
残雪を乗り越え先を目指す。
このあたりから姥石平を経て山頂一帯は、まさに花畑状態。
いろいろな種類の花々が可憐に咲き誇っている。
▲雪渓にルート案内の鉄筋がさしてある
▲姥石平手前付近の景色
▲ヒナザクラ
▲ミヤマキンポウゲ
▲イワイチョウ
▲トウゲブキ
▲ハクサンシャクナゲ
▲イワカガミ
▲チングルマ
▲クルマユリ
▲ハクサンシャジン
▲ハクサンイチゲ
▲ウラジロヨウラク
▲泉水沼と山頂
▲横岳分岐点
▲山頂への最後の登り
わたしが到着した時にはすでに先行者は下山。
広い山頂を独り占めに、ゆったり眺望と花々を楽しんだ。
▲焼石岳山頂
▲泉水沼
▲ハクサンフウロ
▲ウスユキソウ
▲東焼石岳から天竺山、経塚山方向の眺望
▲南本内岳方角
▲北西方向の山並み
東成瀬村(秋田県)側から登ってきたというグループがきたので、私の方は下山を開始。
当初、南本無岳(1492m)へ向かう途中から東焼石岳~姥石平分岐点へと周回するつもりでいたが、ここまでにすでに花を楽しんできたので、どこも回らず登山口に戻ることにした。
下山開始10:25。
銀名水までは一気に下る。
ノンビリとコーヒーを飲んで休んでいたら、先述のボランティアの方が上から降りてきた。
その方としばし懇談。
いろいろ教えていただいた。
・平日でも退職後の時間を楽しむ多くの登山客が訪れる
・避難小屋の清掃
・6月の山開き後は残雪が多くてもルート表示がきちんとされるので心配ない
・6月は岩手側コースがおススメ(沢山の種類の花々が咲き乱れる)
・7月は東成瀬村からのコースがおススメ(広大な草地一面にミヤマキンポウゲが咲く)※デジカメ画像を見せていただいた。
▲登山道わきの草地に残されたクマさんお戯れの跡(木道にはドッサリと黒い落し物が残されていた)
▲上沼から山頂方向を遠望(右の突起が山頂)
▲中沼から山頂方向を遠望
やはり焼石岳は名山。
時期を選んでまた来てみたいという思いにかられた。
登山口到着13:25。
駐車場には10台程車があった。
(補記)
帰りの東北道上り線は、故障車移動のためということで金成若柳インター~築館インター間が閉鎖。
国道4号は大変な渋滞となり、金成~築館インターまでの移動に1時間以上もかかってしまった。
※今日のコース
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます