旅する心-やまぼうし

やまぼうし(ヤマボウシ)→山法師→行雲流水。そんなことからの由無し語りです。

石老山【神奈川県】

2022-09-17 19:09:44 | 神奈川県の山
2022.09.15(木)は相模湖近くの石老山を歩いて来た。
この山は、陣馬山に並ぶ人気の山だという。

2年ほど前は、2019年10月の台風19号による登山道崩落個所が多数あり、顕鏡寺まで行って断念していた。

※前回(2020.10.21)の石老山・嵐山の様子は ⇒ こちら

     *

予定していた山歩きはことごとく取りやめてきた。
しかし、この日と翌日(金曜日)はまあまあの天気だという。
(毎週金曜日は用事あり。)
曇から晴という天気予報を信じて、決行。
今回も単独行。

山で出逢ったのは、顕鏡寺を過ぎてすぐのところでのお二人だけ。
後は、全行程われ一人のみの静かすぎる歩きとなった。

     *

通勤ラッシュを避け、東急田園都市線~JR南武線~JR中央線~相模湖駅~バスを乗り継ぎ、石老山入口バス停に移動。

歩き出したら小雨になった(7:45)。
それでも少し先まで行ってからどうするか判断しようと登山口まで進むことにした。

相模湖病院裏の登山口からは林の中の道になる。
樹々の葉が水滴を遮ってくれる。
大きな奇岩を見ながら湿った道を進んでいるうちに顕鏡寺の鐘楼前に出た。
霧が立ち込めているものの、レインウエアやザックカバーを取り出すまでではなかったので、歩きを続行。



(登山道は顕鏡寺への表参道)


(滝不動:かつては上部の滝から水が落ちていたというが、現在は石の上に頭部だけ残っている。)


(屏風岩)


(阿吽岩)






(顕鏡寺鐘楼)


(顕鏡寺:真言宗 山号は石老山 本尊は福一満虚空蔵菩薩 仁寿元年(851年)の開山)


登山道は、この鐘楼の左手。

崩落地を越えて行く。
ここで上から下りてきた男性2人に挨拶。
ピストンしてきたとのこと。

霧が立ち込めている。

桜道への入口の通行止め札を横目に、左に上がって行く。





(鏡岩・小天狗岩)


(吉野岩(弁慶の力試岩))


(弁慶が突いたという穴)


(飯綱権現神社と擁護岩)


(振り返り見る擁護岩)


(八方岩)  眺望は東南の方角だけで、八方は見えない。


(通行止の桜道)


なかなか雰囲気の良い道になってきた。
相変わらずガスが立ち込めている。
とはいえ濡れるほどではない。





(融合平見晴台)
※テーブルに荷を置いて休憩していたら、スズメバチが2匹飛んできて回り始めた。
 当方は即刻退散。
 ハチは前方の林内に向かっていった。


(見晴台からの眺望はガスってまるでダメ。この画像では判別できないが、かすかに相模湖が見える程度。)


(見晴台わきのヤマホトトギス)


そして崩落地点に到達。



(付け替えの道)


(群生していたこの花はシモバシラ?)
花が似ているものにテンニンソウ(シソ科テンニンソウ属)があるが、葉の形が違っている。
シモバシラ:シソ科シモバシラ属。花名は、冬になると、枯れた茎に霜柱に似た氷の結晶ができることに由来。関東地方以西に分布。


(崩落地を上部から見る。)


なだらかな道に入って一安心。



(要所要所にベンチが置かれている。)




(石老山山頂)


(同)


(富士山や丹沢の蛭ヶ岳などが望めると言うが・・・。)


誰も居ない山頂のテーブルで昼食休憩。
さすが人気の山らしく広い山頂広場にはテーブルが何台も設置されている。



(東海自然歩道の案内板)


(一輪だけ咲いていた案内板脇のヒガンバナ)
ヒガンバナは3倍体なので種ができない。
ここにはどうやって来たのだろうか?
誰か球根を移植したのだろうか?


次に大明神山と展望台を目指す。
道はかなりの傾斜のアップダウン。
ここを上って来るのはけっこうシンドイはず。
下山路としたのはよい選択だったと実感した。







(大明神山山頂)


(大明神展望台)


(展望台からの眺望) 陣馬山から高尾山への山並みがボンヤリと見える。


大明神展望台では、腰を下ろして休憩。
後は、黙々と下山。



(イノシシが荒らした展望台下の道)


(大岩の脇を抜ける。)


(杉林に咲いていたコウヤボウキ)


(送電線鉄塔わきからの眺望)


(登山口)


ここからは、プレジャーフォレスト前バス停を目指して舗装道を歩く。



(相模湖休養村キャンプ場のゲート)
大明神山・石老山への登山口は、この橋(蓑石橋)を渡って600m先という表示がされている。


バス停着が12:11。
相模湖駅行のバスは3分前に出てしまっていた。
次の便は13:24。
待ち時間が長すぎるので、このまま歩いて駅に戻ることにした(距離:3㎞超)。
途中休憩したので、駅着は13:15。



(橋の前方は相模ダム)


(穏やかな湖面に浮かぶ釣り人のボート)


(そのボートからやや離れた棒の上で羽を乾かすウ(鵜))
「浜までは海女も蓑着る時雨かな」(滝瓢水 たきひょうすい)の句を思い出す。


岩・磐座、巨樹、山野草好きのわたしにはとても魅力的な山だった。
それにアクセスも良い。

今日のコース






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