2016.07.24(日)は森吉山に登った。
クマを目撃。
花の名山は、八甲田大岳に似た山容を持ち、大勢の登山者が訪れていた。
森吉山 もりよしざん 1454.2m
※森吉山は、主峰の向岳(むかいだけ)、前岳、一ノ腰、ヒバクラ岳、カンバ森などの外輪山からなっている。
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昨夜車中泊した道の駅『かみこあに』は、5台ほどが駐車していた。
(道の駅『かみこあに』)
近くのコンビニで朝食と昼食を購入。
くまげらラインを走行し、森吉ダム湖畔道から山側に入って登山口となるコメツガ山荘に到着したのは午前6時半近く。
山荘入口においてある登山届用ノートに記入し、歩きを開始。
とにかく一帯は、ヤマアジサイの大群落となっており、趣深い。
(登山道は山荘の右手にある)
スキー場のゲレンデをひたすら上っていく。
(ゲレンデ上部からの眺望)
最上部近くまで来た地点で、先行していたグループに追いついた。
その方々が休んでいる脇を抜け、先に進む。
左の道は一ノ腰に、直進は勘助道をたどるもの。
この勘助道は歩く距離が長くなるが、さほど急な上りをしなくて済みそう。
後々のことを思い、楽だろうと思えるこの勘助道を行くことにした。
道は刈りはらわれているので、支障はない。
もちろん、眺望はダメ。
しかし、雲嶺峠に着くといっきに開けてきた。
(イワイチョウ)
(トウゲブキ)
(クルマユリ)
(キンコウカ)
ここからは、快晴のもと木道を歩く。
すぐに森吉神社前に着いた。
お参りし、社の右手に回ってみたら、絶妙な組み合わせで重なった大岩塊が目に飛び込んできた。
これぞ『冠岩』。
まだ誰もくる気配がない。
せっかくなので、岩と眺望を楽しみながらゆっくり休憩をとった。
(森吉神社と森吉避難小屋)
(ハクサンシャジン(タカネツリガネニンジン))
(冠岩)
歩き出してすぐ、左側斜面に黒い動くカタマリを見つけた。
”クマ、くま、熊”
けっこうデカイ。
クマザサのヘリを歩きながら何かを食事中のようだ。
こちらとの距離は200m超ある。
我がテンションはアップ。
クマはササ原に入ってしまう。
急いでカメラを向けて撮影したものの、ピンボケになってしまった。
惜しいことをしたものだと悔やまれる。
(クマがいた斜面)
辺りを見渡せば誰もいない。
まったくわたし一人。
これが登山道などでの直接遭遇ともなったら、それこそ心臓が飛び出るくらいになっていただろう・・・。
ゴンドラ山頂駅分岐を過ぎ、キスゲの花などを眺めながら木道を進み、クマ除け鐘のある地点まで来たところで上からおりてきたグループとスライド。
ここでホット胸をなでおろした。
(この地点から少し先には、真新しいクマの落し物があった。)
(ゴンドラ山頂駅分岐)
(ニッコウキスゲ咲く道)
(クマ除けの鐘)
(阿仁避難小屋)
山頂駅分岐からの道は、広く、乾いていて歩きやすい。
両側には、たくさんの花々が咲いている。
斜度もきつくない。
(ハクサンフウロ)
(ハクサンシャジン、クルマユリなどが咲く道)
それにしても森吉山は、八甲田大岳によく似ている。
山の形といい、コメツガ帯といい、山頂手前の道の様子も同じようだ。
そんなことを思っているうちに山頂に到着。
「アレッ、昨日の方では?!」と声をかけられ、ビックリしてしまった。
その方々(ご夫婦)は、昨日太平山に登ったときに、宝蔵岳の手前の分岐で出逢った方々だった。
兵庫県から来られたのだという。
それになんと、昨夜の車中泊場所も同じだった。
お二人は、ブナ帯(戸島内)コースを上ってきたとのこと。
明日は、姫神山に登る予定とのこと。
”二度あることは三度ある”とよく言われるように、「またお会いできますね!!」と互いに交わした。
不思議なご縁を感じたとても良い出逢いだった。
(岩木山を遠望)
(男鹿半島を遠望)
(乳頭山側を遠望)
山頂の端の小さな石に腰をおろし、これまたノンビリと昼食休憩。
汗ばんだ体に風が心地よい。
次から次に大勢が到着する。
名残りを惜しみながら下山。
(左はゴンドラ側分岐の石森、右に森吉神社。クマはこの中間斜面にいた。)
(岩木山を遠望)
(主峰の向岳)
雲嶺峠まで来て、朝にたどらなかった一ノ腰経由をすることにした。
(左は勘助道、直進は一ノ腰へ)
始めの上りは大したことがなかったが、下りに変わるとこのコースはかなりキツイことが実感。
もし今朝このコースを来たら、たぶん気温の高さとあいまってバテバテになってしまったに違いない。
大きな石が重なるような傾斜のある道で、膝が痛くなってしまった。
(一ノ腰)
(道の様子)
スキー場のゲレンデ上部にたどり着き一安心。
コメツガ山荘周囲のアジサイを楽しみながら駐車場に戻った。
(駐車場)
※今日のコース
エイマキトカゲ、とても参考になります。小心者の自分としては、いざという場面で実行できるよう、日ごろ訓練に励みます
山での出逢いは、本当に格別なものですね。
この前、焼石で登山道で遭遇した方は逃げる場所がないので、思わず両手を広げて大声を出したら、熊は登山道から転げ落ちるように転落したそうです。やはり、襟巻きトカゲを真似するのもいいかな。
わたしも2年前、津軽海峡フェリーの船内で御一緒して、道内山中でバッタリお会いした夫婦がおりました。まさに、お山は合縁奇縁ですね。