旅する心-やまぼうし

やまぼうし(ヤマボウシ)→山法師→行雲流水。そんなことからの由無し語りです。

砂場あそびに

2020-08-14 21:31:19 | 日々雑感




初めて1歳9か月になる孫の遊び道具を買った。
ネットショップと100均で。
これまでは、中学3年生になる孫の機関車トーマスシリーズや多数のミニカーを貰い受けただけ。(これは大助かり!)
いつも”ちび孫”はそれで遊んでいる。

『人生に必要な知恵はすべて幼稚園の砂場で学んだ』(ロバート・フルガム著)という素晴らしい本がある。
わたしがこの本を知ったのはかれこれ20年近く前のこと。
当時、わたしは地域振興に関するコンサルタント機関(県・市町村・民間企業による共同出捐の財団法人)に出向していた。
桃生町(現在の石巻市桃生町)の平塚町長から頼まれて幼保施設と高齢者施設の複合型整備のありかた検討していた際に、その検討委員会メンバーだったかつて保育園の園長先生をしていた方(女性)から教えていただいた。
この本を読んだ感動を、ずっと大事にしている。

”人間、どう生きるか、どのようにふるまい、どんな気持ちで日々を送ればいいか、本当に知っていなくてはならないことを、わたしは全部残らず幼稚園で教わった。人生の知恵は大学院という山のてっぺんにあるのではなく、日曜学校の砂場に埋まっていたのである。わたしはそこで何を学んだろうか。

 何でもみんなで分け合うこと。
 ずるをしないこと。
 人をぶたないこと。
 使ったものはかならずもとのところに戻すこと。
 ちらかしたら自分で後片付けをすること。
 人のものに手をださないこと。
 誰かを傷つけたら、ごめんなさい、と言うこと。
 食事の前には手を洗うこと。
 トイレに行ったらちゃんと水を流すこと。
 焼きたてのクッキーと冷たいミルクは体にいい。
 釣り合いの取れた生活をすることー毎日、少し勉強し、少し考え、少し絵を描き、歌い、踊り、遊び、そして、少し働くこと。
 毎日かならず昼寝をすること。
 おもてに出るときは車に気をつけ、手をつないで、はなればなれにならないようにすること。
 不思議だな、と思う気持ちを大切にすること。発泡スチロールのカップにまいた小さな種のことを忘れないように。種から芽が出て、根が伸びて、草花が育つ。どうしてそんなことが起きるのか、本当のところは誰も知らない。でも、人間だっておんなじだ。
 金魚も、ハムスターも、二十日鼠も、発泡スチロールのカップにまいた小さな種さえも、いつかは死ぬ。人間も死から逃れることはできない。
 ディックとジェーンを主人公にした子供の本で最初に覚えた言葉を思い出そう。何よりも大切な意味を持つ言葉。「見てごらん」

 人間として知っていなくてはならないことはすべて、このなかに何らかの形で触れてある。ここには、人にしてほしいと思うことは自分もまた人にたいしてそのようにしなさいというマタイ伝の教え、いわゆる「黄金律」の精神や、愛する心や、衛生の基本が述べられている。エコロジー、政治、それに、平等な社会や健全な生活についての考察がある。”
              (以上、『人生に必要な知恵はすべて幼稚園の砂場で学んだ』ロバート・フルガム著(河出文庫)から抜粋転記。)
 

今度の日曜日に”ちび孫”が遊びに来たら、この本に書かれていることを思いつつ、裏の公園で一緒に遊ぼう・・・。

※働く車の方はネットショップで、中央から右側のバケツやスコップなどは100均で。
(100均は、このセット1個しか残ってなかった。)
働く車は、前後に走ることができるだけでなく、各パーツが動く。

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