旅する心-やまぼうし

やまぼうし(ヤマボウシ)→山法師→行雲流水。そんなことからの由無し語りです。

貞山運河を巡る~阿武隈川河口の新浜水門に行く

2007-09-09 20:27:06 | 水の道逍遥
今日は仙台空港祭があった。わが職場の同僚たちも祭りの実行委員会の一員として、また「折り紙ヒコウキ」コーナーを開設していることから、その様子を眺めに出かけた。その後は、やはり気になっていた貞山運河の南の起点である阿武隈川との合流点を自分の目で確認しに訪れた。

仙台空港祭は、まずまずの賑わいぶり。あまりPRもされていないし、参加団体等のコーナー案内もあるのか無いのか分からないような状態でありながら、多くの人々が訪れ、楽しんでいたようだ。やはり人気は、セスナ機やヘリコプターでの遊覧飛行、空港内を一周するバス乗車。

(祭に訪れたかなりの人たちは、貞山運河の堤防や臨空第一・第二公園に車を置いていたし、沿道には離着陸の飛行機にカメラを向ける人も少なからずいた。)

一通りビル内を巡り、貞山運河に沿って南下。
目指すは、貞山運河と阿武隈川との合流点。阿武隈川はユニークな川。これは私の勝手な思い込みによるのだが・・・。
源流は福島県西白河郡西郷村の旭岳。東流して白河市に入り西白河郡中島村付近で北に流れを変え、須賀川市、郡山市、福島市、伊達市と抜け、そして宮城県に入り、伊具郡丸森町、角田市を縦貫して岩沼市・亘理町から太平洋に流れ込む。いわゆる「北に流れる川」なのである。




(運河に秋の気配が・・・)


ここが合流点。水門は「新浜水門」。




(水門開閉日)

(水門の運河側)


あいにく、先日の台風の影響で、運河も阿武隈川も水は濁っていた。それでも、家族連れで釣りを楽しむ人々が大勢いたし、その釣り糸の向こうにはウインドサーフィンをしている若者集団もいた。対岸は、宮城県亘理郡亘理町。




小休憩の後、ここから運河のすぐ脇の道を北上。

田んぼの中に大きな松の木2本を見つけたので、一時迂回。そこは曹洞宗のお寺さんだった。高林寺。とてもきれいな寺。鐘楼もある。すぐ前に広がる稲穂がすっかり黄色に色づいた田んぼには、たくさんの鳥(スズメではなく、カケスくらいの大きさのもの)。農道にはシラサギ。これは美しい。カメラに収めようとしていたら、後から車が来て追い立てられてしまった。



(曹洞宗高林寺)



(山門にあった表示)

ここは、以前来たことのある岩沼海浜緑地南ブロック。今日も大勢の親子連れでにぎわっていた。




運河の方はといえば、この公園のすぐ脇を流れており、浮き桟橋や階段護岸も整備されている。カヌーやボート遊び用にこんなにきちんと整備されているとは・・・。感心するとともに、「やはり運河クルーズはここもありか!」などと思ってしまった。



(浮き桟橋)

  *

こうして歩いて気になったのが、運河沿いの松並木の変わりよう。赤く立ち枯れているのが何本もある。数百年も昔に植えられた大きな松も、今は悲しい姿をさらしている。この状態では、すばらしい黒松の並木はどうなってしまうのだろう? 第二世代を植樹していくべきか、それとも歯の欠けたような松並木として留めおくべきか? 歴史が創り出した景観の保全のあり方を考えさせられてしまった。









(すぐ目の前に止まったトンボ)


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