旅する心-やまぼうし

やまぼうし(ヤマボウシ)→山法師→行雲流水。そんなことからの由無し語りです。

東鳴子温泉『GOTEN GOTEN 2008 アート湯治祭』現地説明会に

2008-02-18 01:10:54 | 地域魅力
今日は、東鳴子温泉で開催されるアート祭の参加者向け現地説明会があったので、参加してきた。


(作品展示予定地の説明を受ける。上部に見える建物が御殿湯駅舎。)

私には出品の考えはないのだが、この祭りがどのような取組みの積み重ねの上に開催されているか知りたかった。

東鳴子温泉は、宮城県の北西部に位置し、いまなお湯治場の風情を色濃くとどめている。この地は、その昔伊達藩の御殿湯があったところである。“GOTEN GOTEN”とはそれにちなむ。なお、JR陸羽東線の駅名も『鳴子御殿湯駅』となっている。

GOTEN GOTEN アート湯治祭』は、“古くて新しい癒しのかたち「現代湯治」を楽しみながら、思いもよらずアートに出会える旅”を提案している。2005年から始まり、今年で4回目を迎える。

「アート湯治祭の参加によって得られる他に換えがたいものは、多様・多彩の沢山の方々と交流できること。」

そう語るのは、主催者のNPO法人 東鳴子ゆめ会議の主要メンバーの大沼さん。そして、『門脇篤まちとアート研究所』の門脇さん。

確かにそうだ。地元住民とアーティストはもちろんだが、アーティスト同士もある。それも現地に入った者とだけのことではない。全国各地と繋がっていく。また、来場者とも・・・。

“地域ブランド”は「地域の個性」であり、「風格」。“地域ブレンド”が“地域ブランド”を作っていくと由布院の中谷健太郎さんは語ったが、そのこととも共通すると思われる。また当然のことながら、ブレンド効果は参加者各自の中でも進んでいくはず。

このブレンドの持つ力は、経済的効果のみが重視されがちな現在の日本社会にあって、“値打ちがあるのに値段の付けられないもの”の重要性を教えてくれていると思う。

「開催の8月には濃緑の山並みに挟まれるこの地が、湯治とアートを楽しむ沢山の人々が行き交う。」 時折、風で雪が舞い上がり、1メートルほどの長さのツララが軒に垂れ下がる寒気の厳しい温泉街を歩きながら、そんな光景を想像していた。


(地吹雪が舞う)

(軒先のツララ)


今日の参加者は、12名。

私も多彩な方々と知り合いになれた。「犬も歩けば棒に当たる」などというが、人も歩けば良き人々に会えるものである。



(東鳴子への途中、岩出山跨線橋からの眺望)


(鳴子峡下流の眺望)



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