旅する心-やまぼうし

やまぼうし(ヤマボウシ)→山法師→行雲流水。そんなことからの由無し語りです。

花巻での年越し

2008-01-01 22:06:28 | 日々雑感
花巻は、大晦日の朝から元旦にかけて雪が降り続いた。夜の闇のかなたから、降る雪の中に雪は降ってくる。


思い出した。良寛の歌。その背景となった季節は異なるが・・・。
   
  あは雪の中にたちたる三千大千世界(みちあふち)またその中にあは雪(あわゆき)ぞ降る     良寛

(注)
あは雪:あわ雪。淡雪、沫雪、泡雪などとも書き、春先に降るやわらかく、とけやすい雪をいう。
「三千大千世界」:須弥山(しゅみせん)を中心とした世界を千倍し、さらに千倍した大世界、大宇宙をいう仏教語。「みちあふち」は国語訳であり、良寛の造語ではないかと言われている。
たちたる:顕(た)ちたる=顕(あらわ)れる

   *

暮らしの音や証のいっさいを消し去るかのように降り続く雪の中で、新しい年は始まった。


(北の方角:高村光太郎の山荘は向こうにある)


(南の方角)


(庭の松に積もる雪)


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