デザイン遊び

人と人のコミュニケーションを
スムースにするデザイン

手描きの良さを大切にしたいイラストレーション!?

2014年01月20日 | 日記


イラストレーションや挿絵と呼ばれる絵は、描く人により個性豊かなイメージがあります。描く画材によっても雰囲気はかなり違う物になります。当然描くモチーフやテーマによってもイメージは変わります。
イラストレーションを描く人も非常に増えた時期がありましたが、ここ最近はパソコンの導入により、殆どの人が直接パソコンによる作業が一般的になって来てしまったようです。パソコンのデータに最初からなっているので、後の処理は効率的に行えて便利ではあります。しかし、パソコン化ゆえに、タッチや質感も似た感じの物が増えてしまった気がします。
イラストレーションは本来写真では表現できないものを描いたり、より人間的なイメージを伝えたい時に使われて来たのですが、まったく色むらの無いキレイなだけの絵や、人間的な質感のまったくない線で描かれたイラスト作品が目につきます。やはり機械の方に人間が使われてしまっているようでは本末転倒だと思います。
唯一手仕事が基本のイラストレーションが機械化されてしまうのは残念ですし、デザイン的には大きな問題です。100%の手描きでなくても良いですが、基本は手作業が活きていて欲しいものです。
人の温もりのある絵が現在デザイン界からどんどん消えてしまっている様に見えます。
まぁ~しばらくすれば筆の表現が戻ってくるのでしょうが、それまでイラストレータのみなさんが、頑張っていて欲しいものです。そのせいか、純粋絵画や書道の文字がこのごろやたら新鮮に見えて来ます。人間の心を捉えられるのは、やはり一筆一筆に心のこもったものなのでしょう。

情報環境が激変する時代のデザインとは!?

2014年01月14日 | 日記


広告デザインの場合特に社会環境の変化により、訴求テーマや表現の仕方もかなり変更しなくてはならないのではないでしょうか?
たとえば、通勤電車において車内吊り広告は、ある意味楽しいものでした。しかし、現在では車内の人々は、大半の人がスマホや携帯端末に釘付け状態で、まったく車内吊り広告を見ている人を見かけません。新聞や週刊誌を片手に乗車している人もほとんど見かけません。広告費用も現代ではネットに比重が置かれて来ています。しかし、今後100%ネット広告になってしまうとも考えられません。JR車内には動画広告もありますが、音声無しの状態では不完全な媒体と言う気がします。モニターサイズも小さくどんだけの人が見ているのでしょうか疑問です。電車の中吊り広告も週刊誌の広告では、ネットの情報発信の速度にはかなわないと思います。やはり情報その物の内容が重要ではないでしょうか?以前にもまして、車内の広告を楽しみにして乗車してくれる人は、ほぼゼロでしょう、そんな中で広告で注目を集める事は、難しいことだと感じます。やはり掲載する側は伝えたい情報が媒体に相応しいかを十分に検討して、しかもアプローチ方法も十分考慮しなくては、ムダな物になってしまうのではないでしょうか。とにかく、広告デザイン界が急激に変化する社会情報環境をいかに捉え、いかに牽引していくかが急務の時代と言えましょう。従来のパターンではまったく通用しない時代にあきらかに突入しています。3.11以来、日本は新しく生まれ変わろうとしていますが、いまだ確かなかたちは見えて来ていない。