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トランプ=レーガン?

2016年11月11日 | 安保・国益


トランプ次期大統領は、実はレーガン大統領タイプじゃないかと勝手に予想してる。つまり、富国強兵志向=大幅減税、積極的財政支出、経済成長、大幅軍拡。レーガン政権時代には軍拡競争でソ連を崩壊させたが、今度は中国を崩壊させてくれればありがたい。ただ、双子の赤字問題がどうなるやら。


同じことを考えてる識者がいた。

《トランプ新大統領の経済政策構想は、彼が意図しているか意図していないかは不明だが、「レーガノミックス」に近いと思われる。》

トランプ経済は、実は「大化け」の可能性を秘めている!
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/50176


これもそう。

・今後10年間の成長率を3.5〜4%に引き上げ
・法人税減税、個人所得税減税
・財政支出拡大=10年間で1兆ドルという戦後最大のインフラ投資

トランプ氏、改革100日計画 減税・財政同時に:日本経済新聞
http://www.nikkei.com/article/DGXLASGM10H42_Q6A111C1EA2000/


そして、軍拡。

陸軍兵士を49万人→54万人
空軍の戦闘機を1,113機→少なくとも1,200機に
海兵隊の大隊を23部隊→36部隊に
海軍の水上艦や潜水艦を276隻→350隻に

大統領勝利のトランプ氏、大幅軍拡に意欲
http://sorae.jp/030201/2016_11_10_tru.html


NATOも米軍に安保ただ乗り。(ただってことはない。割安?)

《NATOは加盟国の軍事費は国内総生産(GDP)の少なくとも2%との公式指針を打ち出している。》

NATO防衛費、大半が「支出不足」 合格は5カ国のみ
http://www.cnn.co.jp/world/35081697.html


そのドイツは防衛費増額の方針。

《ドイツのメルケル首相はベルリンで開かれた会議で、外部からの脅威により、ドイツは防衛費を増額する方針だと発表した。》

メルケル首相 ドイツの防衛費を増額する必要がある
https://jp.sputniknews.com/europe/201606222352489/


そういえば、しばらく前にこんな話もあった。

メルケル首相 日本にNATO加盟を提案
https://jp.sputniknews.com/politics/201605022061713/


これも、整理すれば「自前で防衛費2%か、在日米軍全額負担か、好きな方を選べ」とも解釈できる。

《在日アメリカ軍の駐留経費を日本が全額負担しなければ、軍の撤退もいとわない》

トランプ氏勝利 在日米軍への影響は | NHKニュース
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20161109/k10010762761000.html


そして、トランプはロシアを敵に回すつもりはない。

トランプはなぜプーチンを称賛するのか|ニューズウィーク日本版
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2016/07/post-5559.php


だが、中国には経済面で敵視。

《「中国は米国民が飢え死にすることを望んでいる」と発言するなど敵意をむき出しにする。》

【米大統領選】トランプ氏、中国に敵意むき出し クリントン氏も「中国は大量の政府情報盗んでる」 - 産経ニュース
http://www.sankei.com/world/news/160302/wor1603020057-n1.html


だから整理すると、米軍単独でも1.5倍?とかに増強するのに加えて、NATOもGDP比2%化(これで2倍近くになる?)、日本も自前か在日米軍全額負担かどちらにしてもGDP比2%化(つまり倍増)、これにインドを加えた広域連合軍に中国(+露)が軍拡で対抗できるか?ということ。

なので、トランプは戦争して中国に勝つなどとはもちろん言わないが、「中国製品の輸入関税を45%にする」などと吠えてるわけで、これで米中貿易が激減すれば敵対化はほぼ明らか。その上で西側の総力を挙げた膨大な軍拡競争を挑んで中国を追い込むシナリオが見えてくる。

若干希望的観測は入ってるが、報じられたネタを並べただけでもレーガン政権に軍拡競争でソ連を追い込んだのと同じ雰囲気がある。






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