エアコン効かせた部屋で本を読んでます。
今回、取り上げるのは、「おかえり」と言える、その日まで 中村富士見 著
です。
看護師の著者が民間の山岳遭難チームLiSSを立ち上げ実際の捜索活動内容を6つのエピソードとして紹介しています。
警察や地元山岳関係者の遭難者の大がかりな捜索が打ち切られた後の家族からの捜索依頼とあって遭難者発見までの活動は困難を極めます。
しかし民間ならではの視点で遭難者を発見します。
遭難するのはプロでは無い一般の登山者です。当然ながらチームの隊員も率いる著者も山への知識も技量も備えています。
しかし「プロの目で見ない」「初心者の目線」の言葉が印象的でした。
そして帰りを待つ家族に寄り添うと共に遭難者のプロファイリングを捜索に役立てます。
民間ならではの視点と家族に接する姿勢に感嘆しました。
どんな山でも登山する時は絶対に山岳保険に入りましょう。
民間ですから依頼すると費用はかかります。
でも公的機関と違い一方的に捜索打ち切りは無いみたいです。
「ここヘリ」も参考になります。
余談ですが
私は50歳の時、GBS(ギラン・バレー症候群)に罹患してから登山はできませんが、それまでは毎年のように北アルプスや中央アルプスなど登頂しました。
遭難者の約4割は道迷いです。
私も本格シーズン前のトレーニングで低山に出かけ帰路に道を間違え大変な目遭いました。
低山で一般的なスポットだからと侮って臨んだのがいけませんでした。
近々に記事アップしますね。