風鈴の絵を描きました。風鈴は夏の季語。毎日暑いとは言え、暦の上では秋なので、外し忘れた「秋の風鈴」ということになります。
大好きな版画家、イ・チョルスの作風をまねて描きました。ハングルで「어디 선가 풍경 소리가 울리고있습니다.(どこかで風鈴の音が鳴っています)」と書き添えました。ハングルの「風鈴」の部分は「풍경」になっています。どんな漢字なのかなかなか思いつきませんでしたが、おそらく「風磬」であろうと思い至りました。「磬」は仏具としても使われる楽器です。もとは石製だったからこの字なのでしょうが、現在では金属で作られていることが多いです。
まだ暑さの残る秋の昼下がり、うとうとまどろんでいると、どこからかしまい忘れた風鈴の音が聞こえてきた、という風情です。