今までに書いたはがき絵をいろは歌に沿って紹介しています。いろは四十八文字といいますが、「を」「ゐ」「ゑ」「ん」なんかをどうしようかなと困っています。まあ、飛ばしてしまいましょうか。あ、すでに「を」は飛ばしてしまいました。
第八回目の今回は「ら」から「う」までです。
『ら』・・・ラムネ
ラムネの瓶を描きました。栓になっていたラムネ玉(ビー玉)を瓶の中に押し込むと飲めるようになっています。こんな仕掛けを誰が思いついたのでしょう。大変面白く思います。玉はこの絵にも描いたように、途中のくびれに引っかかって底の方まで落ちないようになっています。飲み終わるとここでとどまってカラカラ、チリチリと音が鳴ります。コップに注いで飲んだのではダメで、口をつけて飲まなければ本当のラムネの味はわからないでしょう。冷たく冷やして飲むラムネは夏の季語です。
書き添えたハングルは「ウエストのくびれ」です。
『む』・・・ムササビ
滑空するムササビを描いて「じゅでぃおんぐ」と書き添えました。往年の女性歌手の名前です。台湾出身で、母語である台湾語のほかに日本語、英語、中国語、広東語、スペイン語を話せるそうです。「魅せられて」という曲を歌った時の衣装が印象に残っています。そこからの発想でムササビの絵に「じゅでぃおんぐ」と書き添えるに至りました。歌手として活躍されましたのはもちろん、女優としても、また版画家としても活躍されました。すごい才能ですね。
なお、ムササビは冬の季語でもあります。
『う』・・・ウツボ
魚のウツボの頭部を描きました。鋭い歯があって噛まれると大変なことになります。が、歯は見えにくく、口を開いても歯はよく見えないことが多いです。
ハングルをウツボの魚体に沿って書きました。「顔はこわいけど味はよい。表面だけを焼いた刺身がおいしい。」と書いたつもりです。
表面だけを焼いた刺身とは回りくどい言い方をしたものですが、いわゆる「たたき」です。ウツボのたたきはおいしいものです。「海のギャング」と呼ばれることもあるウツボですが、きれいな白身の魚で、くせのない上品な味です。骨の付き方が違うといえばいいのか、他の魚とは違ったさばき方をしなければならないので、あまり流通していません。
冬が旬とされていますが、季語ではないようです。
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