ずーみんのはがき絵七十二候

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はがき絵いろはうた2周目(その7)

2023-07-02 01:09:22 | 日記

 今までに書いたはがき絵をいろは歌に沿って紹介していくシリーズの「二周目」です。現代仮名遣いにない「ゐ」と「ゑ」はとばしましょう。「を」と「ん」で始まるはがき絵もおそらく見つからないと思われます。

 二周目の第七回目、今回は「ね」「な」そして「ら」です。

 

 

 

 

 

『ね』・・・ネギ坊主

 

 

 ネギ坊主を描いてハングルで「穀雨」と書き添えました。穀雨は二十四節気のひとつ、立春から数えて六番目です。だいたい4月20日ごろから5月4日ごろでしょうか。晩春ですね。「夏も近づく八十八夜」と歌われるように、お茶農家では立春から88日目に初摘みをする習わしがあります。「八十八夜の別れ霜」と言われるように遅霜に注意が必要ですが、これ以降は霜の被害はまずなくなります。各種の種をまいたり、苗を植えたりするのにもよい時候です。

 ネギ坊主はネギの花にあたる部分です。俳句では晩春の季語です。ネギ坊主一つが一つの花なのではなくて、小さな六弁の花が球状に集まって咲いています。ネギ坊主とはその姿をよくあらわした言葉です。ネギ坊主は天ぷらや味噌汁にするとおいしくいただくことができます。生け花に使われるアリウム・ギガンジュームなどもよく見ると小さな六弁花の集合体で、巨大なネギ坊主であることがわかります。

 

 

 

 

 

『な』・・・ナイフ

 

 

 アーミーナイフとか十得ナイフとか呼ばれるナイフの絵を描いて、ハングルで「八方美人」と書き添えました。日本で八方美人と言いますとあまりいい意味には使われませんね。誰にでも愛想よくふるまう人を皮肉として使われることが多いです。もともとの意味は「どの方向から見ても欠点のない美人」「いろいろな才能の持ち主」といったプラスの意味だったはずなのですが・・・韓国では八方美人は誉め言葉です。本来の意味で使われています。

 ところで私もこんなナイフを持っていて、普段はめったに使わないのに、海外旅行に出かけた時に重宝したことを思い出します。市場で買ってきた果物の皮をむいたり、栓抜きや缶切りとしてもよく使いました。今のようにプルトップが付いていなくて、缶詰は缶切りがないと開けることができなかったものです。

 

 

 

 

 

『ら』・・・ラムネ

 

 

 ずいぶん前の話になりますが、知人からラムネ菓子を少しいただいて「抽選が当たってやっと買えた」と聞いて不思議に思ったことがあります。私は知らなかったのですが、奈良県生駒市のイコマ製菓で作っている「レインボーラムネ」という商品ががえらい人気で、はがきを送って抽選で当たった人しか買えないんだそう。そう聞いて食べると特別おいしいような気がしました。自分でも購入したくなって、翌年の抽選に応募してみましたが結果は「はずれ」でした。聞けば知人もはずれたとのこと。そこでこの絵を描いて送ったというわけです。このラムネは現在も大人気で、ふるさと納税の返礼品になっていたりもするようです。

 「ラムネ 季語」で検索してみました。冷たく冷やした炭酸飲料としての「ラムネ」は夏の季語ですが「ラムネ菓子」を季語として用いた句は見当たりませんでした。ラムネ菓子にもひんやりとした清涼感があるのですが、やはり通年のものなのでしょう。



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