今までに描いたはがき絵をいろは歌に沿って紹介していくシリーズも三周目に突入しております。現代仮名遣いにない「ゐ」と「ゑ」はとばします。「を」と「ん」で始まるはがき絵もないだろうということで、一周あたり四十四作品を紹介できると思っております。
三周目の第六回目、今回は「れ」「そ」、そして「つ」です。
『れ』・・・れんこん
輪切りにしたレンコンを描きました。レンコンの穴はいくつあるのか気になって、買うたびに数えてみたことがあります。よく見ると大小さまざまな穴が開いておりまして、数は一定していないようでしたが、比較的大きい穴の数は、中心に一つ、周囲に九つというのが多いようです。中心の穴が二つのもの、この絵のように大きな穴と小さな穴が混じっていて、八つ?九つ?それとも十?と数えにくいものもありました。
書き添えたハングルは「レンコンの穴から未来が見えます」です。
『そ』・・・そろばん
そろばんの珠(たま)が丸みを帯びています。この絵は中国のそろばんを描いたつもりです。日本のそろばんより一桁当たりの珠が一個多く、梁(はり)の上に五珠が一個、梁よりも下に一珠が五個あります。五珠が二個のものもあるようで、それだと一桁当たりの珠の数は日本のものより二個も多いことになりますね。
書き添えた言葉は、アニメ映画「紅の豚」で、主人公ポルコ・ロッソが愛機の修理のために訪れたピッコロ社のおやじがそろばんを取り出して「東洋の計算機だ」といっている場面がありましたのを想起して書きました。
そろばんを楽器として使って一世を風靡したのはトニー谷さんです。知らない方はぜひ検索してみてください。動画も見ることができます。
『つ』・・・つくつくぼうし
木にとまって鳴くつくつくぼうしを描きました。鳴いているということはオスです。つくつくぼうしが鳴き始めると、もう夏も終わりだなと思ったものです。鳴き声を「ツクツクボーシー ツクツクボーシー・・・」と聞きなしてのネーミングでしょう。近年の温暖化によって夏の終わりごろに気温が下がらなくても、つくつくぼうしは鳴き始めているように思います。気温以外の何かで秋の訪れをわかっているのでしょうか。
韓国ではつくつくぼうしの鳴き声を「고추 고추 씨알~ 고추 고추 씨알~」と聞きなすそうです。読み方は「コチュコチュシーアーㇽ コチュコチュシーアーㇽ・・・」です。ツクツクボーシーとリズムがよく似ています。意味は「唐辛子の種子 唐辛子の種子・・・」です。
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