今までに書いたはがき絵をいろは歌に沿って紹介しています。いろは四十八文字といいますが、「を」「ゐ」「ゑ」「ん」なんかをどうしようかなと困っています。まあ、飛ばしてしまいましょうか。
第六回目の今回は「ゐ」から「の」までです。
『ゐ』・・・ゐのしし
ゐの字で始まるはがき絵なんてないと思い込んでいましたが、よくよく探すと2019年に書いた年賀状が出てきました。2019年はゐのしし年だったのですね。
ゐのししの「しし」は「肉=しし」で、食用にするけものということです。食用のけもので「ウィ」と鳴くものがゐのししなのでしょう。
十二支が我が国に伝わったときにわが国には豚がおらず、仕方なくイノシシを当てたという説があります。そういえば中国でも韓国でも十二支の十二番目は豚です。野生のイノシシを飼いならして家畜にする、いわゆる養豚の技術が発達するより先に十二支の考え方が伝わったということでしょうか。養豚の技術を大陸から伝えた人々は大和朝廷から職能集団「猪飼部(いかいべ)」として大切にされていたようです。
『の』・・・のどぐろ
ノドグロはアカムツという魚の別名です。脂ののりがよく、おいしい魚です。水揚げ量が少ないのでお値段がお高いです。いわゆる高級魚の代表選手のように言われています。口を開けると喉が黒く見えることからノドグロと呼ばれますが、標準和名はアカムツです。
日本海近海でとれるノドグロの産地を名乗る地域はたくさんあります。基本的には日本海ならどこでもとれるそうです。北陸新幹線の開業で石川県金沢市の市場では2倍以上の売り上げになったとのニュースを見た記憶もあります。
上品な白身でありながら、焼くとおいしい脂がじゅうじゅうと滴るノドグロは「白身のトロ」といわれることもあるほどです。書き添えたように、決して腹黒い=よからぬたくらみを持っていることはないと思われます。
富山県産、島根県浜田産、福井県産のノドグロを描きました。他にも長崎県産、山口県産、鳥取県産、石川県産、新潟県産などが出回っています。いただいたものが我が家の冷凍庫にもあったはずだと思ってみてみると志賀島と書いてありました。福岡県産ですね。
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