ずーみんのはがき絵七十二候

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カニパンってなんだ?

2021-12-24 20:41:04 | 日記

 ズワイガニのはがき絵を描きました。

 

 

 カニを食べる目的で団体旅行に出かける「カニツアー」なるものがあります。仲良しグループで出かけてもカニを食べ始めると皆無口です。カニの殻を壊し、カニの身をほぐし、食べるのに夢中になるからです。

 大好きなお酒も、盃を持つためには手をおしぼりで拭かなければならないのであまり飲まずに、食べることに集中します。

 かくして「カニツアー」の宴席は静かに進行していくのであります。

 

 

 

 「カニツアー」への参加を促すパンフレット(これを「カニパン」と呼ぶ)が駅に並び始めると「いよいよシーズン到来か」と心踊りますが、コロナ禍のために外出を控えなければならなかった2020年の晩秋は、せめてカニパンを眺めていようというはがき絵です。カニツアーの企画もなくなり、カニパンも少なかった2020年は駅の色彩も乏しいと感じられました。現在は少し落ち着いていて、カニパンも並んでいるようです。


第64侯 乃東生

2021-12-21 23:45:12 | デザイン書芸

 「乃東生(なつかれくさしょうず)」の「乃東」を調べてみますと、「うつぼ草」のことだと書いてありました。そこでウツボグサを検索してみると、シソ科のきれいな花の画像が出てきました。利尿や消炎の薬効もあるそうです。

 夏に咲いたこのきれいな花が終わると、全草が褐色に変化して、それが枯れたように見えることから夏枯草(カコソウ)の別名もあるとのことでした。

 夏の盛り、夏至のころに七十二侯中第二十八侯「乃東枯(なつかれくさかるる)」というのがあり、冬至のころの「乃東生(なつかれくさしょうず)」と対になっています。

 

 

 「乃東生」という字をデザインして書きました。「乃東生」は12月22日の冬至の日から12月25日に当たります。


第63侯 鱖魚群

2021-12-16 23:34:49 | デザイン書芸

 七十二侯中第六十三侯「鱖魚群(さけのうおむらがる)」という字をデザインして書いてみました。「鱖魚群」は12月17日から12月21日に当たります。

 

 

 川生まれのサケは海に下り、成長して産卵のために再び川に戻ってきます。必ず自分が生まれた川に戻ってくると言われていて、とても神秘的なものを感じます。

 アイヌの人たちはサケを「カムイチェプ(神の魚)」と呼び、特別に重要な存在として生活を送ってきたと言います。その年はじめてとれたサケはお盆に乗せて「よく来てくださいました」と感謝をささげてから料理されます。身だけでなく、頭も皮も、内臓も目玉も、余すところなく食べるそうです。そのようなサケはまた「シペ(シ・イペ)」とも呼ばれます。これは「本当の食べ物」という意味であるそうです。

 そんなサケが産卵のため、群れを成して川を遡上する時候だという、そんな言葉です。


カニの名産地

2021-12-14 19:59:15 | 日記

 カニの爪と言うのでしょうか、親指と言う人もいますね。一番前についている脚、ハサミを描きました。はがき絵を3枚紹介します。

 

 

 ズワイガニを描いたつもりです。

 福井県の「越前ガニ」が最高級ブランドで、おいしいと有名ですが、ものすごくお高いと聞いて躊躇してしまいます。鳥取県では山陰地方で水揚げされるオスのズワイガニの「松葉ガニ」と、香住漁港で水揚げされるベニズワイガニの「香住ガニ」の両方が味わえます。

 

 

 同じくズワイガニの爪を描きました。裏返して白っぽく見える側を描いてあります。

 石川県もカニの産地です。メスのズワイガニであるセイコガニ(セコガニ)もおいしいです。大きさはオスよりずっと小さいですが、卵巣が味わえるのがいいですね。金沢あたりではおでんにも入っています。セコガニの甲羅に身が詰まっている「カニ面」は金沢おでんの王様と言えるおいしさです。

 

 

 これはタラバガニの爪です。タラバガニは分類上カニよりもヤドカリに近い仲間だそうですが、これもおいしいですね。

 マージャンをしながら「ああ、○○したらよかった」などと言おうものなら、「タラは北海道!」とすかさず突っ込みが入るのですが、この定番の突っ込みを聞くたびに、タラバガニが食べたくなってしまうのは私だけでしょうか?タラバガニの語源はタラがとれる漁場でタラバガニもとれることから来ているそうで、「鱈場蟹」なのですね。タラもタラバガニも北海道が名産地です。


第62侯 熊蟄穴

2021-12-12 00:38:09 | デザイン書芸

 熊が穴に隠れて冬眠をするという時候です。七十二侯中第六十二侯「熊蟄穴(くまあなにこもる)」は12月12日から12月16日に当たります。

 

 

 山々が雪に覆われ、冬らしい風景が見られるようになる時期で、熊などの生き物にとっては、容易に食物がとれなくなる厳しい時期だと言えます。「実りの秋」に大量に食物を摂取しておいて、洞穴などでじっと動かずに冬ごもりをするのは合理的なのかもしれません。最近は冬眠をしない個体もあるという話を聞きました。温暖化のせいなのか、秋に大量の食物を摂取することができなくなったためなのか、いずれにしても地球規模で環境が変化していることに間違いはなさそうです。

 「熊蟄穴」という字をデザインして書いてみました。普段は主として「一文字の書」の作品をはがきに書くことが多いのですが、この七十二侯のシリーズを手掛けるようになって、複数の文字をバランスをとって配置することの難しさも感じています。そして、そこがまた面白くもあります。