【おやじファイト】を終えて。
実力と努力で決勝戦に勝ちあがってきた人達の、
9月16日【おやじファイト】決勝戦。
僕は代打で出場となった。
1人、
不釣合いな奴と
自分にコンプレックスを抱いての出場でした。
1人、
場違いな奴だと思えて仕方が無かった。
ジムの中島会長は
「チャンピオンになれる」と唯一信じてくれていた。
根拠も何もないのはわかって . . . 本文を読む
【おやじファイト】を終えて。
信じられなかった。
大どんでん返し。
奇跡。
月並みの言葉しか言い表せないけど、
この40歳と言う年齢に起こった現実が
僕の人生の中で、
僕自身が自分に感動できる、
千載一遇の事実だと思った。
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【おやじファイト】を終えて。
息を飲み込んだ。
『青!!!』
青コーナーの僕が呼ばれた!!!
奇跡が起こった瞬間だった。
その瞬間、
リングで手を挙げられていたのは
紛れもなく僕自身だった。
僕が勝ったんだ。
応援側から歓声が上がった!!!
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【おやじファイト】を終えて。
二人目のジャッジ。
同じく「29対28」だったが、
今度は相手選手が取った。
これでジャッジが分かれて
イーブンに。
運命の瞬間は・・・・・・・・・・・
3人目のジャッジ、
またしてもポイント「29対28・・・・・・・・」
沈黙が続く・・・・・・・・・・・
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【おやじファイト】を終えて。
一人目のジャッジ。
「29対28」で、
僕が取ってしまった。
何を隠そう、
僕自身が一番驚いたよ。
この日、
初めて「まさか」の可能性が
まだ残されていたことを認識した。
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【おやじファイト】を終えて。
コーナーに戻り、
マウスピースを外す。
中島会長が顔をタオルで拭いてくれた。
タオルが冷たかった。
判定となった。
リング中央に並ぶ。
アナウンスを待つ。
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【おやじファイト】を終えて。
お互いにもつれ合う回数が増えた。
何度もレフリーに間を解かれる。
お互いに疲れていた。
もみ合う中で、
僕のワン、ツーが
相手選手のあごを何度か捉えた。
ゴンッ、
ゴンッ
そんな感触が手に残った。
僕のパンチが当たると、
応援してくれている側から、
凄い歓声が上がった。
不思議と良く聞こえた。
自分の手に残る感触 . . . 本文を読む
【おやじファイト】を終えて。
3ラウンド終盤。
相手選手の応援側から
大コールが始まった。
そんな時なのに、
そんな事だけは耳に入るようだ。
つまり応援って
選手の背中をどれだけ押してくれるものなのか?
戦っている選手は、
相手選手と、
相手の声援と戦うって事なのだ。
そう思い知った。
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【おやじファイト】を終えて。
3ラウンド。
中盤の頃、
相手選手と3メーターは離れていた。
相手選手はガードも「だらり」としていた様子で、
とても飛び込んでくる気配はなかった。
疲労が見えていた、
と思い込んだか。
油断した。
その距離から
鞭のような強烈な
ワン、ツーを矢のように射抜いてきた。
完璧に喰らった。
凄い衝撃で、
首から上がね . . . 本文を読む
【おやじファイト】を終えて。
3ラウンド開始。
お互いに残った体力を振り絞った。
焦る気持ちをパンチに込めて
打って打ったよ。
その分、
何度も打たれたけど。
この試合、
3ラウンドになって、
初めて体力面で押した。
多分、
残っていた体力の差、
紙一重だったけど、
それとも、
それは体力の差じゃなくて、
気持ちの差だったのか。
それとも執念の差だ . . . 本文を読む
【おやじファイト】を終えて。
インターバル終了間際。
ここまで来たら
「まさか」を起こせる可能性が頭をよぎった。
倒されてないんだから、
ゼロじゃない。
「まさか」に向かって、
立ち上がった気がしたよ。
3ラウンド開始のゴング、
みたびリング中央に向かう。
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【おやじファイト】を終えて。
1分間のインターバルの間。
何か良く聞こえないけど、
応援してくれてる人達から声が飛んでいた。
とにかく休んだ。
中島会長から、
どんなアドバイスをもらったか、
記憶がない。
そうだとしても、
僕は返事をしたいたに違いないと思う。
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