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今年でブログ開設19年目
天国へ召されたハスキー犬の想い出とともに
シニア夫婦の平凡な暮らしを綴ります

シュールを掘り下げる

2024年07月06日 | 日記

「シュルレアリスム絵画は 無意識の探求と表現である」

 

自分の所属会派は 戦前よりシュルレアリスムを発表した福沢一郎氏によって結成されましたが

今年1月に京都で講演を聞いてもなお もっと勉強しなくてはと思っています

 

 

無意識の中には広大な世界が広がっています

普段意識しないモノが無意識の中にあります

アーティストはそれまでにない作品を制作していかなければならないのでしょう

 

イタリアのキリコなどが提唱した形而上絵画は その画面に不穏や不安を暗示しています

 

その言いようのない違和感はデペイズマンといわれます

 

つまり 本来置かれた状況とずれた無関係なものを集めて 全体としてみると不自然で違和感を与えるのです

 

 

デペイズマンを使うシュルレアリストとして代表的 ルネ・マグリットの作品がこれです

正直知りませんでしたが 自作を改めて向き合うと 共通する部分を見つけました

 

 

先日作品展で新作を出品しましたが 今更ではありますが わかりました

恥ずかしながら ようやく少し です

 

シュルレアリスムの絵画は よくわからないと言われます

これは何を表現しているの?と尋ねられます

言語中枢は左脳ですが 画家はその左脳じゃなく 右脳で表現しています

分からないことをどう説明していいのか 苦手です

でも そのわからない事を味わったり楽しんだりできるのは人間だけなのです

どのようにでも感じていただければいいと思っています

そういう意味で これからも自作でシュールを追求し表現していきたいと思うのです

 

先日の作品展をご覧くださった方からお便りでご感想をいただきました

 

「あなたの絵は一番色が美しいなと思い 次にどうなるか と思わせるものでした。そして深層心理を揺さぶる思いはいつもなんですが、昨夜のことをお話します。夜中ふと目が覚めて今日観た二枚の絵のことを思い出していました。するとりんごがとても気になるのです。このりんごはどうして宙に浮いているのか、そういえば色も汚れていたなァと思っているうちに、いかにも均衡を保っているように見えた縞馬の乗っかっている板が揺らぎだし、向こう向きの馬の細い足が(しかもはしっこに乗っているので)グラグラし始めたのです。この板はつっかいがないなぁと思って私は見ていますと、地球を思わせるピーナッツがホロホロと崩れかけてきたのです。そして乗っかっていた動物も木も揺れたり滑り落ちたり。全部がドッカーンと壊滅した図にはならなくてとにかくグラグラしているんですよ。これウソじゃなくてMさんの絵について私の頭の中で起こったことです。ものすごく不思議でした。どうしてこんなことが起こったのだろうか。寝ながらもその理由を考えていたのですが、この絵は私の不安な気持ちにヒットしたのではないかと思うのです。~中略~

一見美しく見える静謐にも見える(縞馬)世界が実は不安定な基盤の上に成り立っており、それは地球規模の危機がすぐ裏側に迫っているのだという不安を現した絵だったのでしょう。それを報せる兆候(りんご)はあるんだけれども、私たちは見ようとしなければわかりません。そういうことを考えているうちに寝ていたんですが、すごいですね!Mさんの絵が私にこういうことを想起させたのでした。とても不思議な体験をしたなと思っています。~略~」

 

とても長文の内容で見事に文章表現していただき 漠然とイメージして描いた作品の確信部分に作者が気づかされました

そしてそれはまさしく「デペイズマン」の定義付けでした

 

 

 

 

さて 一方銀座のグループ展開催と同じ時期 友人が他の画廊でグループ展をしていたので訪問しました

その中の 気になる作品を掲載しておきます

これらの作品もある意味 好きなシュルレアリスムです

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんな今日は 講座はお休み

熱中症警戒アラートが発令されているので 一歩も外へ出ず

オオタニサンの30歳の誕生日をお祝いしながら ドジャーズを応援したりしつつ

久しぶりにまったりした時間を勉強時間にしてみました

 

 

 

 

 

 

 


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