旅の記憶がだんだん怪しくなってきたぞ
カタコンベを訪れたのは 何日目だったっけ
カタコンベとは 古代ローマの共同地下墓地である
私は何の予備知識もないまま ここを訪れたが なに? 地下墓地が遺跡? そして 観光地?
おっそろし~
暗号のように描かれていたというシンボル画
どこか微笑ましい
さて 迷路のようなこの地下墓地には 案内人の後ろを迷子にならないように歩いてついてゆく
後ろを歩いていたK川さんが急に 「僕 ここ ダメみたい・・・」
聞くと 彼はかなり霊感が強いそうで 何かを感じて 体調に異変を感じていたらしい
でも 引き返すことはできないので 進むしかないのだ
実は私も 入った瞬間から 鳥肌? 毛穴が逆立つ感じ?
以前沖縄の激戦地の防空壕で感じたそれと同じ感覚だった
K川さんよりは弱いが なんだかなぁ
だって ここ 500万体もの遺体を土葬していた場所なんだもん
全て掘り起こされて 別の場所に安置されているとはいえ 所々に人骨など残されていたし・・・
全く霊感のないKや他の人たちは 「おお~涼しいねぇ」と脳天気に進んでいる
地位によって スペースの差があるのにも 驚く
赤ちゃんや 動物の埋葬跡もあった
入口から先は撮影禁止だった
つづく