ゆっくり行きましょう

気ままに生活してるシニアの残日録

「竹園 川越池辺店」で武蔵野うどんを食べる

2023年07月31日 | グルメ

川越に用事があって訪問した後、昼食の時間となったので、武蔵野うどんの店を探してみて、ここが良いだろうと言うことで来て見た、「竹園 川越池辺店」だ。初来店、なぜ池辺店かというと、この店はうどんに乗せる天ぷらなどが無料でいくらでも食べられる、という支店だからだ(その分うどんの値段は高めだけど)。

12時半くらいに着くと、すぐに入れた。川越の中心部から車で10分くらい走った入間川の近くなので、観光客は来ない。付近に工場、自動車ディーラーなどがあるのでニーズはあるのだろう。うどんは数種類あるが全部980円だ。私は定番の肉汁うどんを、嫁さんはおろしぶっかけうどんを選択。

自販機でチケットを買い、厨房内の人に渡し、半券をもらい待つ、水はセルフ、番号を呼ばれて取りに行き、小皿も取り、好みの天ぷらをすきなだけ取る。

席について、早速味わうと、麺のこしが強く、うまい。ざるに盛った麺をつけ汁につけて食べるのだが、つけ汁は若干甘め、肉やネギ、油揚げなどが入っている。これに天ぷらも入れて麺をつけて食べた。

この店は昭和29年創業の歴史のある店だ。埼玉県に10店舗くらいある。最近も新しい店舗が開店したそうだ。また、オンライン販売もやっているようで、結構商売熱心だ。元々武蔵野台地で生産された小麦でつくったうどんが発祥の武蔵野うどん、肉汁うどんはいまや埼玉の郷土料理と言えるだろう。

川越に来たときはいつも武蔵野うどんを食べるか、うなぎを食べるか迷う。鰻屋は中心部に多くあり、有名店も多く、観光客が殺到し行列ができているので敬遠しがちだ。その点、うどん屋はちょっと郊外にあり、混んでいても回転が早いのですぐに食べれるし、値段も安いので、最近はついついうどんを選ぶが、何度食べても飽きない。

ご馳走さまでした。


「高倉町珈琲 川越店」に行く

2023年07月30日 | カフェ・喫茶店

今日は川越に行く用事があり、車で行ったが、約束の時間よりかなり早く着いてしまったので、近くのカフェで時間調整と思って探してみたら、前から一度行きたいと思っていた高倉町珈琲・川越店があったので訪問してみた。

入ってみると高級感がある、全体的なスペースに余裕があること、座席も余裕があり、テーブルや椅子も高級感がある。スペースに余裕があるため結構客は入っていたが、他の席の話し声などあまり聞こえてこない。内装が贅沢な感じでエアラインのビジネスクラスラウンジなどよりも高級感がある。

注文はオリジナルブレンド、アイスミルクティー、モンブランケーキ、いずれも500円弱のお手頃な値段だった。ランチメニュー、モーニングメニューもあるようだがそんなに高くはないようだ。新聞や雑誌もおいてあり、ゆっくり過ごしてください、という感じが出ていた。

この店は、「すかいらーく」の創業者の一人、横川竟(きわむ)氏(85)がつくった店だ。以前、テレビ東京のカンブリア宮殿などに出演して、自らの経営哲学を語っていたのを見て、たいした人だと感心していた。いろんな種類の外食産業の店を見て歩いて、その感想を述べるのだが、鋭い意見を言っているなと思った。

この店のHPに横川氏の経営哲学が書かれている、良い仕事をすればも儲けはついてくる、効率一辺倒ではダメだ、などなど。今日、この店を訪問してみて、横川氏の経営哲学が実践されていることは感じられた。非常に居心地がよかった。誰かが言っていたが、「儲け」とう字は、信者、という2文字を合わせたものだ、その店の信者を増やしていけば、儲かるということだろう。問題は、この経営哲学を継続して実践していけるかどうかだろう。アメリカ資本のスタバとは違う独自路線でやる、と言うのがいい、頑張ってほしい。

ご馳走さまでした。


ニチレイの「レンジで冷たく仕上がる冷やし中華」を食べる

2023年07月29日 | グルメ

今日は嫁さんが出かけているので昼食は自分で食べてね、ということなので、コンビニで冷凍食品の冷やし中華(ニチレイ)を買ってみた。400円くらだったか。最近、ジャーナリストの佐々木俊尚さんがTwitterで「すごい」と言っていたので食べてみたかった。

早速、家でつくってみた。

  1. パックを開けて中のものを取り出す
  2. 中には透明のトレーに冷凍した麺と氷のブロック、麺の上に乗せる野菜などが入ったトレーがある
  3. これをそのままレンジに入れて加熱、但し、タレはレンジに入れずに出しておくと3分でとけてくる
  4. 加熱終了すると、野菜や肉などを麺の上に乗せて、タレをかけて出来上がり
  5. 麺がよく解凍されずに硬い場合、10秒単位で追加加熱する

(これは加熱前の写真)

食べてみると、おいしい、普通の冷やし中華だ。ラーメンや焼きそばみたいに熱くなりすぎていない、普通の冷やし中華だ、加熱後も氷が全部とけていないがこれで良いらしい、その溶けていない氷が麺を冷やすのでちょうど良いのだ。

(加熱後の写真)

すごい冷凍食品を考えたものだ。ニチレイさんすごい。他社も追従するだろうなー。

ご馳走さまでした。


目黒区青葉台「Starbucks Reserve Roastery-Tokyo」に行く

2023年07月29日 | カフェ・喫茶店

目黒区青葉台にある世界に6店舗しかないというStarbucks Reserve Roasteryに行ってきた。場所は中目黒の駅から歩いて15分くらいか、駅に降りてから目黒川沿いの通りに出て、桜並木の木陰の下を歩いて、暑さをしのぎながらたどりついた。

場所は目黒川沿いにある5階建てのビル、週末は混雑して整理券が出るようだが、平日はそれほど混んではいない。午後1時半くらいに到着してドアを押して中に入ると、その景色に圧倒される。天井が高く、開放感のあるスペース、正面に上の階まで突抜の大きなゴールド色のサイロのような筒がどーんとそびえている。

店員の方が館内の利用の仕方を案内してくれる。1階と3階で飲み物などを販売しているとのこと、最初に全部のフロアーを歩いてまわった。その後、1階に戻り、アイスカフェラテ800円を注文。10分くらい待ちますといわれて、1階のカウンター席が空いていたので、そこに座りながら待つ。カウンター内で店員の人たちが淹れているコーヒーを見ながら過ごしていると、出来上がり、受取に行く。再びカウンターに座り、ゆっくりいただいた。

客は圧倒的に若い人が多く、アジア人と思われる外人観光客も多くいた。それぞれのフロアーには特徴があり、紅茶だったりバーだったりラウンジだったりして飽きさせない。階段横の壁にはいろんなコーヒーカップが壁に貼付けてあったり、いろんな種類のスタバのコーヒー豆の袋がびっしと貼付けてあったり、観る人の目を驚かせる。

メニューにある飲み物やケーキ・パン類の値段は高めであるが、この雰囲気でゆっくり寛げるのであれば高くはないであろう。

しかし、カフェに限らず欧米企業のセンスの良さは見習うべきものがある。中身は普通のものと思っているが、見せ方がうまいのだ。そこが日本企業の下手なところだ。「良いものを安く」というのは日本企業の良心的な経営姿勢であるが、私の経験では欧米企業は「良いものは高く」だ。私が一番感じたのはチョコレートだ、ベルギーチョコなど日本メーカーが作っているチョコと内容的にはそんなに違うと思えないが、入れ物に高級感を持たせたり、売場に高級感を持たせたりと、高く売る工夫を考え抜いている。

よく現役時代に欧米企業と共同プロジェクトをするときなど、プレゼン資料やプレゼンのやり方など、欧米企業は中身は普通の内容なのに、それを素晴らしく見えるようにプレゼンするのがうまい。プレゼン資料の専属デザイナーなどもいるが、日本企業は普通のサラリーマンがプレゼン資料をつくるから、中身が実態より貧弱に見えて損している。

今日は楽しめました。


松屋で「ごろごろ煮込みチキンカレー」を食べる

2023年07月28日 | グルメ

今日は午後から出かける前に最寄りの駅の駅前で昼食をとることにした。最近、牛丼の松屋の期間限定メニュー、「ペルー家庭料理ロモサルタード」が評判になっていると聞き、食べようと思ったが、行ってみると売ってない。全部の店で提供しているわけではないようだ、残念。

そこで、以前誰かがうまいと言っていた「ごろごろ煮込みカレー」並盛り680円をたのんでみた。あまり期待せずに待っていたら、出てきたカレーを見てびっくりした。写真にあるとおり、本当にチキンの肉がごろごろといっぱい入っているではないか。7つか8つ入っている。

早速、カレーとチキンをご飯にかけて食べてみると、おいしい。チキンは口ですぐにかみ切れるほど柔らかく煮込んである、スプーンでも簡単に切れる。カレーの味はスパイスが効いており、少し辛めの味付けが心地よい。あっという間に完食してしまった。これで680円というのは安すぎるよ。もっと高くして良いのではないか。800円くらいにしても十分売れるよ。日本はもうデフレ商売は止めるべきだろう。年金生活者にはつらいけど。

ただ、味噌汁はいらないのではないか。カレーに味噌汁は合わないと思うけど。小さい野菜サラダを付けてくれた方がうれしい。

私は大手の外食チェーン店はあまり好きではない、統一レシピで、冷凍を解凍して調理したり、バイトがやっているので真剣味がなく、客に感謝の気持ちも少ないような気がするからだ。また、大手資本ではなく、個人で頑張っている零細自営業者を応援したい気持ちもある。

しかし、牛丼店と丸亀うどんなど、一部のチェーン店はたまに利用している。安いのに結構おいしいし、他社と差別化したいろいろな経営努力が見えるからだ。今日は改めて松屋のすごさを再認識した。

ご馳走様でした。


歌舞伎座「七月大歌舞伎」を観に行く

2023年07月27日 | 歌舞伎

歌舞伎座「七月大歌舞伎」夜の部を観に行った。今日も席は3階A席6,000円。ここが一番コストパフォーマンスがよいと思っている。客は圧倒的に女性が多かった。

今月の夜の部の公演の目玉はなんと言っても「め組の喧嘩」だ、過去に一度見たことがあるが随分時間たってハッキリ覚えていないが、面白い演目だと感じていた。この演目は菊五郎一家が演じることが多かったが、今回は当世團十郎が辰五郎を演じるという、当世團十郎が辰五郎を演じるのは今回で3回目だそうだ。

作者は、竹柴其水で、河竹黙阿弥の弟子だった。当初12代守田勘弥宅に寄宿し、森田座のために作品を書いたが、のちに河竹黙阿弥に入門して新富座の立役者になり、その後明治座の立役者になり、主に市川左団次の作品を書いた。め組の喧嘩は彼の代表作。なお、河竹黙阿弥の人生についてはこちらのブログ参照。

この作品は江戸の花形、火消しの鳶職人と相撲力士の喧嘩と意地の張り合いを描いた作品。鳶職人は建築現場で働く職人だったが、ある時期から火事の現場で類焼を防ぐ役割も担うようになる、江戸の町を火から守る公共的な仕事をしていると言う自負があり、管轄は町奉行。一方、力士は大名お抱えで、刀の帯刀を許されている武士階級待遇の誇りがあり、寺社奉行管轄。あるとき、力士が大名と一緒に品川の遊郭「島崎楼」で派手に遊び、隣の部屋の障子を倒してなだれ込んでしまったが、そこは鳶職人が飲んでいた部屋。さあ、ここで鳶と力士の喧嘩が始まり鳶の親分辰五郎も居合わせて騒ぎになるが、遊郭の店主の哀願により、店主や力士の顔を立てて、引き下がることにしたが、内心は収まらない、そして、今度は芝居小屋でまた鳶と力士が一騒動を起こすと、鳶たちの堪忍袋の緒が切れて・・・・

2時間近いが1幕で、途中で何回か場面転換がある。舞台設定は派手で、カラフルな色取りで、喧嘩が主題のためアクションも多く、全く退屈しなかった。團十郎の辰五郎、男女蔵の九竜山、右團次の四ツ車、雀右衛門のお仲など、よく演じていたと思う。そして、最後に、両奉行所のはっぴを重ね着して、鳶と力士の間に割って入り、手打ちをさせる喜太郎の権十郎もさまになっていた。

神霊矢口渡(福内鬼外 作)

娘お舟 児太郎(29、成駒屋)
新田義峯 九團次(51、高島屋、團十郎門弟)
傾城うてな 大谷松(明石屋)
渡し守頓兵衛 
男女蔵(56、瀧野屋、團十郎門弟)

この演目で娘お舟を演じたのは中村児太郎、父は九代目中村福助であり、名門成駒屋の血筋。2013年に父の七代目歌右衛門襲名と同時に十代目中村福助の襲名が予定されていたが、父の急病で保留になったままである。福助は2018年には復帰しているが、まだ本調子ではないのだろう、親子でつらい日々を送っているが、是非、完全復帰して親子同時襲名を成し遂げてほしい。

鎌倉八幡宮静の法楽舞(松岡 亮 作、新歌舞伎十八番の内)

静御前、源義経、老女、白蔵主、油坊主、三途川の船頭、化生/團十郎 
三ツ目・町娘・五郎姉二宮姫/ぼたん
提灯・若船頭・竹抜五郎/新之助
僧普聞坊/
僧寿量坊/
僧隋喜坊/玉太郎
蛇骨婆/九團次
姑獲鳥/児太郎
僧方便坊/
種之助

新歌舞伎十八番とは、歌舞伎十八番を撰した七代目團十郎が、さらに自分の当たり役を網羅した新十八番を撰じようとしていたが、その志半ばで死去したため、五男の九代目團十郎が跡を継ぎ明治20 (1887) 年頃に完成させたもの、現代ではほとんど上演されない演目も多いが本作は平成30年に新たな着想により復活上演されたもの。九世團十郎没後120年という節目の今年、上演する。

この演目で興味深いのは、河東節、常磐津、清元、竹本、長唄囃子の五重奏だ。舞台にこの五つの唄い方、三味線方がブロックごとに陣取って時に順番に、時に一斉に演奏をするのはこの演目だけのことだ。こんな舞台はここでしか見られないだろう。

演技として、七変化する海老蔵もよかったし、息子の新太郎、娘のぼたんの演技もかわいくてよかった。演出もエンタメ性が強く出ており、伝統的な歌舞伎を知らない人でも十分楽しめただろう。

今月は全体的に面白かった。

さて、今夜の幕間の食事は久しぶりに銀座三越で買った弁当だ。私は淺草今半の牛肉弁当1,300円、嫁さんは大徳寺さいき家の鯖寿司、稲荷、だし巻き玉子のセット1,100円をえらんだ。

また、最初の幕間には甘味を楽しむことにして、私は仙太郎の焼和菓子(若あゆ)にした。嫁さんは確か同じ仙太郎のあんこの入った冷たい菓子だった。

最後に、今日、弁当を買いに銀座三越地下に行ったときに、京都祇園新地の鯖寿司の「いづう」が出店していた。最近、期間限定でよく出店しているが、今月も出店していると言うのは、安くはないけど評判が良いからであろう。京都に旅行したときにはなるべく買って帰るようにしているが、年に何回も行くわけではないので、東京出店は有難い。鯖姿寿司の一番小さいやつ(5貫)2,800円くらいだったか、買って帰った。

鯖の不漁で大きさが小さくなっているようだが、おいしかった。

お疲れ様でした。


吉祥寺でいつものお買い物

2023年07月26日 | グルメ

吉祥寺のバロック、肉のさとうに寄ったあと、明日の朝食用のパンをドイツパンのリンデで、お気に入りのカレーを西友で買って帰った。バロック、さとう、リンデ、西友、みんみんの餃子などが吉祥寺に行った時の定番メニューである。今日はみんみんには寄らなかったが、これは昨日、高円寺のぎょうざの満洲で冷凍餃子を買ってまだ食べてないからだ。

駅前のアーケードを進んで、信号を渡って行ったところにドイツパン・カフェのリンデがある。ここで明日の朝食用のパンを買った。自分1人分だけなので2つにした。4時頃に行ったが、ほとんどのパンが売り切れていたので選択肢が少なかった。

その中で今日はミッチェレ175円とミューズベリーベッケン250円を買った、460円。

さて、そのあと、直ぐ向かいの西友に行った。ここでは西友オリジナルのカレーパウチを4種類買った。このカレーパウチはテレビで取り上げていたので何回か買ってみたことがある。セールスポイントは、西友が開発して、試作段階でお客さんに試食してもらい、OKが出たものだけを販売する、という点にある。1パック1人前で178円で、今日は4種類買ってみた、768円。

食べるときは、2種類のパウチを温めたあと1つずつ別々の食器に入れ、夫婦で2種類のカレーを味わって食べる。よくインド料理の店で、2種類のカレーをチョイスできるランチメニューがあるが、そのイメージである。

昨日買ったぎょうざの満洲の冷凍餃子10個入り500円と淡路島の玉ねぎ2つで450円。両方ともおいしかった。


吉祥寺「さとう」で豚ロース串カツとコロッケを買って帰る

2023年07月26日 | グルメ

名曲喫茶バロックに行った帰りに、いつもの「肉のさとう」に立ち寄った。ここは丸メンチといって丸い形をしたメンチカツが有名で週末は行列ができて買うのが大変だが、平日は10人くらいしか並んでいないので買いやすい。しかし、今まで何度も丸メンチを買って飽きてきたので、最近は行列に並ばずに買える豚の串カツ、コロッケ、焼豚などを買って帰ることにしている。

今日は豚かつの串揚げ(ロース)とコロッケを2つ買った、610円。今夜は嫁さんがいないので、これをつまみにして一杯やるつもり。自宅近くのセブンで調理野菜のパックを買って、盛り付けてみた。あとは昨日の晩ご飯のおかずの残りを温めれば、それで十分だ。コロッケが炭水化物なので、ご飯はいらない。

風呂に入り、全英オープンゴルフを見ながら食べてみたが、おいしかった。

ご馳走様でした。


吉祥寺「名曲喫茶バロック」に行く

2023年07月25日 | クラシック音楽

吉祥寺の名曲喫茶バロックに久しぶりに行ってみた。午後3時くらに到着すると中には先客が数名、今日は窓側の席に座る。

コーヒー800円を注文して周りを見渡すと、来ているのは白髪シニアのオヤジが多い。その後、結構客が入ってきたが、比較的若い人も入ってきた。女性も2人入ってきた。それなりに流行っているようで何よりだ。クラシック音楽ファンには根強い人気があるのだろう。

私の席の正面にはレコードライブラリー兼オーディオ機械室がガラス張りで見える。その部屋の中にはブルーノ・ワルターとフルドヴェングラーの白黒写真がかけてあった。ここでかける曲は基本的にはすべてLPレコードのようだ。現在かけている曲と次にかける曲がホワイトボードで喫茶室の方に示されている、同時にそのLPレコードのジャケットも提示されているので、気に入った曲が何かわかり有難い。

喫茶室内の正面、スピーカーの左横には大きな百合の花(だろ思うが)が活けたあった。女性店主らしいこのようなアレンジがうれしい。やはり、クラシック音楽は地下の喫茶室で小難しい顔をしながら煙草を吸って聞くものではいやだ。昼下がりの木漏れ日の入るような明るく落ち着いた雰囲気で聞きたい。この店や、ネルケン、ミニヨン、でんえんなどはその雰囲気を持っている。渋谷のライオンも外の光が入ってくる。

今日かかっていた曲で良いな、と感じたのは「グリーグのピアノ協奏曲」だ、ピアノはディヌ・リパッティ(DINU LIPATTI)。このLPレコードのCDがAmazonにあったので、帰宅してから早速注文した。

コーヒーを飲みながら、ゆっくり1時間半くらいくつろぎ、店を出た。

ご馳走様でした。また来ます。


新宿区弁天町の「草間彌生美術館」に行く

2023年07月24日 | 美術

前から行きたいと思っていた草間彌生美術館にネットで予約して行ってきた、値段は1,100円。当日券はない。場所は都営大江戸線の牛込柳町で下車して徒歩5分くらい。東西線の早稻田からもいける。近くには一度来たことがある漱石山房記念館がある。駅から歩いて近くまでくると、ひょろ長い白いビルが見えてくるので直ぐにわかった。ロビーが狭く、予約の時間前に来ても外で待つしかないので30分刻みの予約時間内に来てほしいとのこと。客は夏休みシーズンだからか外国人や子供連れの人も多かった。シニアはほとんどいなかった。

スマホのチケットを見せて中に入ると、1フロアーが確かに狭い。そのため、下の階から順番に階段を使って上のフロアーに上がって行き、帰りはエレベーターで降りる一方通行方式をとっている。

開催中の展覧会は「草間彌生の自己消滅、あるいはサイケデリックな世界」というもの。説明によれば、草間彌生は単一のモチーフの強迫的な反復と増殖から生じる、自他の境目が消えていくような感覚を「自己消滅」と呼び、さまざまな制作手法で表現している、という。その作品表現には1960年代草間の活動拠点だったアメリカのサイケデリック・ムーブメントを特徴付けたという。

「自己消滅(Self-Obliteration)」という考えは、よくわからないが、3階の展示室にあった「永劫回帰(The Return to Eternity)」という巨大作品の説明を見ると、「私⇒水玉(個の消滅)⇒輪廻転生⇒無限の水玉として宇宙に永劫回帰(死生観)」、という概念が示されている。わかったようなわからないような。

各フロアーの主な展示

  1. 受付、六角形のミラールーム最新作など
  2. 1960年代のハプニングの記録動画など
  3. 80年代から90年代後半の作品、永劫回帰、天上啓示などの作品
  4. ブラックライトを使ったインスタレーション
  5. 夜中に咲く花(Flower That Bloom at Midnight)

2階、3階は写真撮影禁止だが、それ以外のフロアーはOKだった。

鑑賞した感想を述べてみよう

  • 建物の内部構造がユニークで、狭いけど階段部分は上部に吹き抜けになっており広さと空間を感じさせ、フロアーも天上が高いので息苦しさはない
  • 5階は最上階で半分は室内だが、半分は天上から外が見える屋上のように開放的になっているユニークなデザイン
  • 展示作品は比較的古いものが多く、草間さんといえばイメージする水玉の作品は少なめだった
  • 草間さんらしい作品と感じたのは、4階のインスタレーション(ドアを開けて部屋に入るとそこには特別な照明と水玉がいっぱいある1分半滞在できる特別な世界)と5階の屋上の作品。皆、写真を撮っていた。
  • 運営面では、作品の説明のプレートがとにかく小さい、文字が細かい、シニアには無理だ。近眼、老眼の人も難しいだろう。

広くはないので、1時間もかからないで全部見れた。

お疲れ様でした。