ゆっくり行きましょう

気ままに生活してるシニアの残日録

「日本フィル 第248回芸劇シリーズ」を聴きに行く

2023年11月30日 | クラシック音楽

東京芸術劇場で開催された日本フィルハーモニー交響楽団 第248回芸劇シリーズを聴きに行ってきた。今日はS席、7,000円。ほぼ満席だった。

演目は、

山清茂/管弦楽のための木挽歌(こびきうた)
プロコフィエフ/ピアノ協奏曲第3番 ハ長調 op.26
チャイコフスキー/交響曲第6番 ≪悲愴≫ ロ短調 op.74

指揮:カーチュン・ウォン(37、シンガポール、桂冠指揮者兼芸術顧問のアレクサンドル・ラザレフの来日中止により交替)
福間洸太朗(Pf)
日本フィルハーモニー交響楽団

ピアニストの福間洸太朗(41)は、日本フィルのHPによれば、20歳でクリーヴランド国際コンクール日本人初の優勝およびショパン賞受賞、これまで国内外の著名オーケストラと多数共演、50曲以上のピアノ協奏曲を演奏してきた。OTTAVA、ぶらあぼweb stationでの番組パーソナリティを務め、自身のYouTubeチャンネルでも、演奏動画、解説動画、ライブ配信などもしている。5か国語を操り国内外で活躍中とのこと。SNSをうまく活用しており、その点評価できる。今活躍する日本の若手・中堅ピアニストの一人だろう、たいしたものだ。

今日の演目について、

管弦楽のための木挽歌は

  • 木挽き職人が材木を切り、終わって村に帰って詩を唄い、それが盆踊りになり、都会でも流行し、民謡の持つ力を称える、という物語を音楽にしたもの。和太鼓なども使って古くからある旋律を使ったメロディーは親しみが持てた。

プロコフィエフのピアノ協奏曲3番は、

  • 「蜜蜂と遠雷」のコンクールの本選でマサルが弾いた曲だから興味があった。プロコフィエフは1918年にソ連を去り、1932年に復帰する。彼の曲は難解なものが多かったが復帰後は一般大衆に受け容れられる平易さを持つものに変容していった。
  • この3番は1921年に完成したのでまだ難解な曲を書いているときの作品だ。確かに簡単に理解できない曲だと感じた。福間のピアノの手の動きが座席からよく見えたが、いかにも難しそうな感じがピアノを弾けない自分にもよくわかった。

チャイコフスキーの悲愴は

  • 彼自身「私の一生で一番よい作品だ」と言ったと伝えられているそうだ、悲愴という表題はからの甥のダヴィドフが考え、チャイコフスキーも同意したもの。結構頻繁に演奏される人気曲だろう。宇野功芳氏もチャイコフスキーの交響曲で何か指揮しろと言われれば、この6番を選ぶと言っている。
  • この曲で面白いと思うのは、第3楽章の終結部分がまるで通常の交響曲のフィナーレのような盛り上がりがある所だが、実はそこで終わりではなく、次に哀切さ、嘆き、苦悩で満ちた第4楽章があり、最後は静かに終わる所だ。宇野功芳氏はそれを「絶望のうちに幕が閉じる」と言っている。そして彼自身の人生も初演後8日目に急逝して終わってしまう。彼の死因についてはいろいろ議論があるようだ。
  • 作家の百田尚樹氏の「この名曲が凄すぎる」によれば、この第4楽章の終結部は悲しみと絶望の深い夜の森の中で尚も希望にすがりつきながら、一人の男がさまよい歩く音楽に聞える、という。氏によれば、チャイコフスキーは生涯で12回の鬱病にかかっているそうだ。
  • この曲を聴いての感想だが、終結部の解釈より、第1楽章から第3楽章までの演奏で、時に大音響で演奏される部分が多く、喧しすぎるのではないかというもの。これは楽譜通りの演奏なのだろうが、あまりの大音響での演奏はどうかなと感じた。

少し気になったこととして、最初にオーケストラメンバーが舞台に揃って、後はコンマスを待つだけになったが、なかなか出てこなかった。何か事情があったのだと思うが「どうしたんだろう」と思った人は多かったのではないか。

今日は全曲終演後の写真撮影OKだった、その旨を公演会場にも配布されたプログラムの表紙にもハッキリとわかるように書いてあったのは高く評価できる。

さて、今日の公演前の昼食は、地元の駅前の日高屋で野菜たっぷりタンメン570円を食べた。この店も大好きだ、安くておいしい。本当に日本は素晴らしい国だ、こんなにうまいものが安く食べられるなんて。


映画「追跡者」を観る

2023年11月29日 | 映画

テレビで放映されていた映画「追跡者」を観た。1998年、米、監督シュチュアート・ベアード、原題U. S. Marshals(米連邦保安官)。この映画を観るのは2度目だ。結構面白かった記憶があったのでもう一度観たくなった。

主演の米連邦保安官を演じるのは日本では缶コーヒーの宣伝で有名なトミー・リー・ジョーンズ(77)だ。彼の出演した映画はほとんど観てないが、この映画のような刑事役が本当にはまっていると思う。

(以下ネタバレあり)シカゴからニューヨークへの犯罪者を護送中の飛行機が囚人による騒ぎで機体に穴が空き、オハイオ川に墜落する。飛行機に乗り合わせたサム・ジェラード連邦筆頭副保安官(トミー・リー・ジョーンズ)は、逃走した囚人マーク・シェリダン(ウェズリー・スナイプス)を部下と共に追跡することになる。元CIAの特殊工作員で、2名のCIA部員を殺した容疑を受けていたシェリダンを追うため、外交保安局捜査官のロイス(ロバート・ダウニー・Jr.)が捜査に加わる。

実は、囚人になったシェリダンはCIA部員を殺したがそれは正当防衛で冤罪だった。このため護送機の墜落を利用して脱走し、恋人のマリー(イレーヌ・ジャコブ)の協力をひそかに得て自らの冤罪を晴らそうと行動を開始したのだった。事件の背後にはCIAから中国に国家機密を売り渡す陰謀が存在、その首謀者はなんとロイスだった。それを知らないジェラードは激しい追走劇の末、シェリダンを逮捕したが、ロイスこそ真犯人だと知るや、シェリダンを殺そうと忍び寄ったロイスを間一髪で倒す。

この映画は、ハリソンフォード主演の「逃亡者」(1993)の続篇として制作されたものだが、当初のハリソンフォード作品の評価が高かったため、続編のこの映画は二番煎じで高評価にならなかったらしい。私はハリソンフォード編は観た記憶が無いが、この映画を観る限り、なかなか面白い映画だと思った。ストーリーはそれなりに考えられているし、飛行機墜落場面なども迫力あるし、トミー・リー・ジョーンズの熱血捜査官ぶりも好感が持てた。最後までハラハラ・ドキドキさせてくれて十分に楽しめた。アメリカ映画らしい勧善懲悪ストーリーで肩の凝らない良い映画だったし、この映画を観てトミー・リー・ジョーンズが好きになった。


喜歌劇 『こうもり』(新制作)を観に行く

2023年11月28日 | オペラ・バレエ

東京芸術劇場で開催された「喜歌劇こうもり(新制作)」を観に行った。今日は3階席の一番前、7,000円。14時開演、17時半頃終演。チケットは完売だそうだ。幅広い年令層が来ていた、女性が多かったように見えた。

この題名だが、登場人物のファルケ博士が友人のアイゼンシュタインから仮面舞踏会に誘われ、こうもりの衣装を着けたまま帰宅したことから「こうもり博士」というあだ名をつけられ、それの仕返しをするために仕組んだパーティーの余興が題材となっているため「こうもり」という題名がつけられた。

このオペレッタは大好きだ。やっぱり、オペラは悲劇より喜劇の方が好きだし、オペレッタの愉快な音楽が好きなので「こうもり」は何回も見ている。音楽が実に素晴らしい。

指揮:阪 哲朗
台本・演出:野村萬斎(オペラ初演出)

アイゼンシュタイン:福井 敬
ロザリンデ:森谷真理
フランク:山下浩司
オルロフスキー公爵:藤木大地
アルフレード:与儀 巧
ファルケ:大西宇宙
アデーレ:幸田浩子
ブリント博士:晴 雅彦
フロッシュ:桂 米團治
イーダ:佐藤寛子

合唱:二期会合唱団
管弦楽:ザ・オペラ・バンド

このオペレッタ公演は、今年度の全国共同制作オペラ。これは文化庁の助成を得て、全国の劇場や芸術団体などが共同で新演出オペラを制作するプロジェクトで、平成21年にスタートした。これまで野田秀樹の「フィガロの結婚」、森山開次の「ドン・ジョバンニ」などが上演された。

オペラ演出初挑戦の萬斎は、世阿弥の「珍しきが花」という言葉を引用し、それなりに珍しいものにしようと思っている、日本ならではの発想、能・狂言のならではの発想を活かしたい、と語っている。そして、今までなじみのない方にもとにかく親しんで頂くことが目的で、日本に舞台を置き換えて身近に感じてもらえるよう仕掛けをしたと語っている。具体的には、

  • 第1幕が質屋の店の裏のちゃぶ台をめぐる茶番劇、第2幕は鹿鳴館を舞台にした夜会、第3幕は牢屋での大団円とした。
  • アイゼンシュタインを質屋の親父、オルロフスキーは公家、牢屋はコミックの「はいからさんが通る」のイメージにした、衣装もアイゼンシュタインとロザリンデ、オルロフスキーは着物を着て出てくる
  • 舞台は変則の能舞台とし、橋がかりを三本付け、畳を敷いたり、模様替えをしながら見せる
  • フロッシュ役の桂米團治が活動写真の弁士のような進行役をする、第3幕ではそれをファルケ役の大西宇宙がやる
  • 歌と歌の間のセリフを日本語でやる

こうもりの初演は1874年、その前年はウィーンの株価が大暴落し、大恐慌になった。庶民の暮らしが苦しくなる中で、ままならないことは忘れて、忘れることは幸せだと能天気に歌い、すべてはシャンパンのせいとお酒を称える合唱で大団円を迎える。

そもそもオペレッタは庶民目線で上流階級に対する風刺を生命とする芝居だ。オッフェンバックの「天国と地獄」はフランスにおける風刺オペレッタの代表。「こうもり」も揶揄のスピリットが満ちている。ウィーンの金持ちたちの倦怠感に満ちた生活、シャンパンを飲んで懲りずに浮気などを繰り返すいい加減さをワルツやポルカで嗤うものだ。

今の日本人はこうまで陽気になれないだろう。だいたい悲観論が好きだし、ものごとのプラス面よりマイナス面を強調するし、能天気なバカ騒ぎは「不真面目だ」と文句を言う。冗談が通じないのだ、社会全体に寛容の精神がなくなってきているのは怖いことだ。

観劇した感想を記載したい

  • 出演メンバーの豪華さに驚かされた。日本のオペラ界の実力者が多く出演している、こんな舞台滅多に観れるものではないでしょう。
  • 指揮者の阪哲朗の指揮、オーケストラのコントロールが素晴らしいと思った。音楽が楽しく盛り上がるところでも大音響を目一杯出したりせず、歌声やセリフがちゃんと聞えるようにうまく抑制しつつ大きめの音を出していたように聞えた。3階席の一番前の私の席から阪氏の指揮する姿がよく見え、余計にそんなことが感じられた。
  • 歌手陣について、本日のMVPはロザリンデをやった森谷真理に与えたい。和服姿でよろめくアイゼンシュタイン婦人ロザリンデを実にうまく、かつ、日本語のセリフも工夫して演じていた。この人は女優でもやっていけるのではないかと思った。
  • 次にアデーレ役の幸田浩子を称えたい。各幕で彼女のメインの出番がちゃんと用意されているが、実にうまく歌って演じていた。彼女の舞台を見るのは初めてだけど実力があると思った。ただ、アデーレは彼女のような美人が演じるのはどうかなとも思った。もっとひと癖ある個性派女性歌手が演じるものではないだろうか。
  • アイゼンシュタイン役の福井敬もよかった、アイゼンシュタインになった姿からは素顔が全くイメージできず面白かったし、懲りない亭主のアタフタぶりをよく演じていたし、歌唱力も十分であった。
  • 萬斎の演出は全体的には楽しめたが、桂米團治に活動写真の弁士のような進行役をやらせるのは、ちょっとやりすぎのようにも感じた。
  • 第2幕の最後の方でバレエとかポルカ(雷鳴と電光)などが演じられることもあるが、今日はいずれも演じられず省略されたのではないか。私はこの部分(雷鳴と電光のバカ騒ぎ)が2幕では一番好きなだけに残念だった(私が持っているCD、DVDでは「雷鳴と電光」が演じられているものがある)
  • 運営面では演奏終了後の写真撮影禁止が残念であった。また、3階席の一番前は手すりが視界の邪魔をして見にくかった。この劇場に限らず、だいたい2階席以上の一番前の席は手すりが視界の邪魔になるが、演奏開始後は引っ込むとか何か設計上の工夫ができないものなのか(ちなみに歌舞伎座は一番前の座席でも手すりはないから結構怖い)。

十分堪能しました。素晴らしかった。

私の中では、何と言っても1986年バイエルン国立歌劇場ライブ、カルロス・クライバー指揮のDVD「こうもり」が何から何まで最高の「こうもり」だ。歌手、舞台、演出、オーケストラ、指揮者などすべてが良い。この時のオットー・シェンクの演出は今でもウィーン国立歌劇場で上演されている、その公演をウィーン歌劇場の無料ストリーミングサービスで観た感想を当ブログの記念すべき初投稿で記載した、興味のある方はこちら参照。今日の公演はそれに匹敵するものだった。


(つい先日行ったばかりのバイエルン国立歌劇場での公演だ)

年末はベートーベンの第九もあるが、「こうもり」の方が好きだ。また、バッハの「クリスマス・オラトリオ」が好みだ。「こうもり」は12月にも新国立劇場で上演があるのがうれしい。チケットを買ってあるので楽しみだ。ただ、「クリスマス・オラトリオ」がほとんど演奏されないのは残念だ。「くるみ割り人形」も良いけど、「クリスマス・オラトリオ」をやってくれないか。多分、出演者が第九などより少ないのでビジネス的にあまり収入が稼げない、という面もあるのだろうと想像する。

ウィーンでは大晦日は国立歌劇場で「こうもり」、新年は楽友協会で「ニューイヤーコンサート」というのがお決まりだという。ウィーン国立歌劇場のホームページで確認してみたら、今年の大晦日もオットー・シェンク演出の「こうもり」が上演されることになっていた。楽しいオペレッタを観て行く年を忘れようということでしょう。

 


紅葉見物後「福生のビール小屋」で夕食

2023年11月27日 | グルメ

立川の昭和記念公園でイチョウ並木の紅葉を見た後、車で30分ほどかけて福生に移動して昨年も来たイタリアンレストラン「福生のビール小屋」で夕食を食べた。2,3日前に電話で予約しておいたが、来て見たら満席となっており、予約しておいてよかった。

このレストランは地元の石川酒造の敷地内にあり、石川酒造は多満自慢という日本酒を造っていると同時にビールも醸造している。その石川酒造が運営しているのがこのイタリアンレストランで、おいしいビールと日本酒各種を飲みながらイタリア料理が楽しめる。

石川酒造のこの敷地内の建物は、今年初めにテレビで放映されたクラシック音楽のドラマ「リバーサルオーケストラ」で使われた。田中圭演じる指揮者の実家という設定で、その広い部屋で児玉交響楽団のリハーサルをするという場面で使われたのだ。見た瞬間、「あっ」と気付き驚いた。

敷地内にはお酒の販売所もあり、今日は出たばかりの新酒「あらばしり生酒」の小さいのを2本買ってみた。敷地内の庭には立派な杉の大木があり威圧されるほどだ。レストランはそんな庭が見える所にあり、テラス席もある洒落た感じの店だ。

店内に入り案内された席に座り、先ずはビールをたのむ、ペールエール。

違う種類のビールもたのむ。今度はジョッキでピルスナーを

前菜盛り合わせと、タコと野菜のオリーブオイル煮を注文

メインは本日のパスタ、鮭とナスのペペロンチーノを注文、足りなかったらビザもたのもう。

ビールの後は日本酒の大吟醸1合をたのむ

もうお腹いっぱいになったのでピザの代わりにデザートでバニラアイスとガトーショコラをたのむ

おいしかった、全部で9,000円ちょっとだ。十分満足して店を後にした。もちろん、運転は酒を飲まない嫁さんがする。

ご馳走様でした。また来ます。

 


昭和記念公園に紅葉を見に行く

2023年11月26日 | 街歩き

関東の紅葉もピークを迎えている。そこで今日は立川にある昭和記念公園に紅葉を見に行くことにした。昨年も見に来た。通常540円だが65才以上は210円だ。この公園は米軍立川基地跡地で、米軍からの返還後、昭和天皇在位50周年記念事業として1983年(昭和58年)に公園にしたものである。165ヘクタールもある。大規模災害時に広域避難場になるようにも設計されているそうだ。

ここではこの時期、夕方4時半からイチョウ並木と日本庭園でライトアップがされるのでそれを目当てに訪れる人も多い。昨年は日本庭園のライトアップを見たので、今年はイチョウ並木を見ようと思った。園内が広大なので両方を見るのは時間的に無理だ。

日本庭園は園内でそこだけ仕切られている。中は広く、昼間は誰でも追加料金なしで見られるが、16時半で一旦全員外に出され、ライトアップ開始の16時半からは1,300円の入場料を払った人だけが入れる。銀杏並木の方はライトアップ時間でも別料金はいらない。

公園(西立川口)に到着したのは15時頃、入場券を買って園内に入り、イチョウ並木を目指してブラブラ歩く。園内に入ると直ぐに大きな池があり、まわりの木々の紅葉がきれいに見える。そこから左手に向かいゆっくりと歩くと、15分くらいかかるだろうか、イチョウ並木の入口に到着する。ここは「かたらいのイチョウ並木」と命名されているが、園内にはもう一つ「カナールイチョウ並木」があるらしい。

このイチョウ並木は300メートルある。イチョウはすべて黄色に色づいていた。そして、少し枯れ始めて葉が落ちていたが地面を黄色く染めるほどには散っていない。ぎんなんの臭いが強烈だ。人は結構来ているが多すぎてどうにもならないほどでもない。見ていると中国人観光客が多い。また、若い人が結構来ている。4連休にしている人が多いのかもしれない。

まだ暗くなっていないので、日本庭園付近まで歩き、そこから園中央にある広い原っぱに出て、その後またイチョウ並木に戻るとちょうど16時半くらいになりライトアップが開始された。その頃から人の数が多くなり、ごった返すような混雑になった。やはりみんなライトアップ目当てで来るのか。

ライトアップはただ照らすだけではなく、何種類かのバリエーションがある。中国人観光客や若いカップルなどが写真を撮りまくっていた。我々は17時くらいまで並木の下でブラブラして、食事に出かけることにした。出口に向かって歩いていると続々と人が歩いてくる、すごい人気だ。早めに来てよかった。

十分楽しめました。

 


淺草、蔵前でお買い物

2023年11月25日 | グルメ

淺草、蔵前に来たとき、いつも立ち寄る店がある。毎回、同じようなものを買って帰るが、今回は新たに開拓した店もある。

昼食をとり、カフェで休んだ後、蔵前のパン屋さん「パンのペリカン」に寄ってみた。ここは、昭和17年から続く老舗パン屋さん。レストランや喫茶店に卸しているとともに店頭販売をしている。ペリカンカフェという喫茶店も近くで運営している。

パン屋さんと行っても普通のよくあるベーカリーとは異なり、食パンとロールパンのみ販売している。前からその存在は知っていたが、行列ができていることも多く、買って帰ることはなかった。しかし、今日はなぜか買ってみようという気になった。

店に行ってみると行列はなく、直ぐに変えた。ロールパン中ロール5つ入り600円を買ってみた。レジ袋に入れてくれるのが有難い。支払を済ませると、後ろには行列ができていた。

次に、淺草に戻り、松屋淺草の地下にある肉の日山に行き、ハンバーグ用の生肉を2つ買った。ハンバーグ用の肉は3種類あるが今日は奮発して一番高い黒毛和牛540円を選んでみた。雷門前の肉屋の松喜で買うこともあるが、今日は休日だったので、日山にした。日山の場合、ハンバーグ用の形になっており、後は焼くだけいいようになっている。

次に、同じく松屋淺草の地元の老舗菓子店の商品を扱っている店に寄り、言問団子3つ入り750円を買った。今日中に食べないとダメだとのこと。帰宅して食べてみるとおいしかった。だいぶ前に一度、首都高の下にあるこの店に行って買ったことがあったが、味は忘れていた。

そして地元に帰ってセブンに寄ったとき、理研の韓国風ごま油風味ザクザクわかめ350円が売っていたのでこれを買う。この商品はテレビでも取り上げていた人気商品だが、今まではヨーカ堂でしか売っていなかったがセブンでも売り出したようだ。それだけ売れているのだろう。これをご飯やサラダなどにかけて食べるとアクセントになりおいしい。


右は日山のハンバーグ

さて、買ったもので嫁さんが今日の夕食を作り、食べてみたが、大変おいしかった。ペリカンのロールパンは初めてだが、本当においしかった。また、ハンバーグは、元々高級料理ではないので、黒毛和牛などにこだわらなくても良いのかな、と思った、が、味は上品でおいしかった。


蔵前のカフェ「from afar」でくつろぐ

2023年11月24日 | カフェ・喫茶店

淺草の尾張屋で昼飯を食べた後、ちょっと蔵前まで歩き、久しぶりにお気に入りのカフェ「from afar」に行ってみた。何度か来たことがあるカフェである。

蔵前には新しいカフェが次々とできているようだ。どうしてだかわからないが、この店のように従来の喫茶店の概念では定義できないような素晴らしい店があるのがうれしい。

ここは蔵前を歩いていて偶然見つけた店だが、外観からはカフェとは全くわからない。ガラス張りなので中が見えて、喫茶店かな、と思って入ってみたら、やはり、となって発見した店である。

店に入るとする直ぐにレジがあり、注文をして前払い。番号札をもらって好きな席に座る。今日はブレンドコーヒー550円をたのむ。店内は広く、かつ、ゆったりしている。そして、本がいっぱい壁の書棚に陳列してある。分野はさまざまだ。きっと店主の好みの分野などだろう。そして、珈琲を飲みながらこの本を読んでよい。

店内の真ん中に厨房があり、座席から中の様子が見える。働いているのはみんな若い人であり、来ている客もほとんど若い女性である。みんなゆっくりとくつろいでいる感じであり、まったりしている。座席は広く、隣との感覚も十分広い。何時間でもいれそうな雰囲気がある。音楽は鳴っているが、店内は静かであり、本を読みながらゆっくりと過ごせる。

注文した珈琲は洒落たカップに入って出てきた。酸味と苦みのバランスのよいおいしい珈琲だった。水はセルフサービスになっている。途中、トイレに行ったが実にきれいで清潔感があった。昼時なのにそんなに混んでいない、元ビジネスマンとしては、これで経営が成り立つのかなと心配になる。

1時間くらいくつろいで店を出た。蔵前に来たときは是非よってみたいカフェだ。


淺草「尾張屋本店」で天丼を食べる

2023年11月23日 | グルメ

今日はちょっと気晴らしに出かけたくなり、昼前に浅草に来た。ちょうど11時半頃到着し、昼ご飯にあらかじめ考えておいた、蕎麦屋の尾張屋本店に来た。この店には何回か来たことがあるが久しぶりである。ここは、そばやとしては、現存する浅草最古の暖簾といってよいだろう。そして、永井荷風が通ったことでも有名な店だ。

開店直後に到着したので行列はできてなかったが店に入ると2階に上がってくれと言われ、上がってみるとほぼ満席。開店前から並んで開店と同時に店に入ったと思われる客でいっぱいだった。2階は座敷とテーブル席とがあるが、4人掛けのテーブル席に相席で案内された。

注文するのは上天丼(車エビ)3,500円と決めていた。天丼となっているが、実際には天重だ。以前は2,500円くらいだったと思うが、随分値上がりしたものだ。そんなにコストアップしてるのだろうか。天丼や天ぷら蕎麦に大きな海老がのっているのがこの店の一つの売り物だ。出てきた天丼を見ると確かに海老が大きい。

早速食べてみると、実においしい。天ぷらを揚げるのにあまりごま油は使っていないようだ。そして、お吸い物とお新香がついているが、お新香の量が多いのがうれしい。キュウリ、大根、柴漬けなどが入っており、おいしかった。3,500円の価値はあると思った。まわりを見ていると、天ぷら蕎麦をたのんでいる人が多いようだった。

十分満足して店を後にした。店を出ると行列になっていた。来ている人には修学旅行中と思われる学生服の中学生くらいの生徒たちがいっぱいいた。今日は近くにある人気ハンバーグ店が休業日なので、こちらに流れ込んできたのかもしれない。

ご馳走様でした。

 


映画「法廷遊戯」を観る

2023年11月23日 | 映画

映画館で上映中の「法廷遊戯」を観た。2023年、深川栄洋監督、原作五十嵐律人。イオンシネマで観たが1,100円だった。来ていたのは若い人が多かった。今日は安い日なのか、シニア含めすべての人が1,100円だった。

弁護士を目指してロースクールに通うセイギこと久我清義と、同じ学校で法律を学ぶ幼なじみの織本美鈴、2人の同級生でロースクールの学生たちが行う「無辜(むこ)ゲーム」と呼ばれる模擬裁判を司る天才・結城馨は、共に勉強漬けの毎日を送っていた。無事に司法試験に合格し、弁護士となった清義のもとに、ある時、馨から無辜ゲームをやろうという誘いがくる。しかし、呼び出された場所へ行くとそこには血の付いたナイフをもった美鈴と、すでに息絶えた馨の姿があった・・・

私がいつも見ている映画サイトでユーザー評価が4点以上と高かったので観ようと思った。原作の同名小説があるが知らなかった。原作者の五十嵐律人は小説家であり弁護士でもあるそうだ。小説の映画化というのは結構難しいと思うが、この映画を観た印象としては、ストーリーが複雑でわかりにくい、全体的に暗いムードの映画だった。

ストーリーについては、不正確な記憶だが、

  • 主人公の美玲は貧しい家庭に育ち、施設に入れられるが、そこで性的虐待を受け、思わず施設長を殺害してしまう
  • それを同じ施設にいた清義がかばい、美玲は無罪となる
  • 2人は若者に成長したとき、美人局のようなことを電車の中で働き、私服刑事に見つかる、美鈴が警察に連行されそうになったとき、清義が階段の途中から2人を突き落とし、警察官を痴漢にし、有罪とする
  • その後、2人はロースクールに入り司法試験合格を目指すが、同期に天才・馨がいた。彼の父親が美玲を捕まえた私服刑事であった
  • 馨は美玲と清義に復讐を誓い、無辜ゲームを考え、美玲を殺人罪で罪人にし、かつ、父の冤罪を証明しようとする

原作を読んだ人なら問題ないだろうが、いきなり予習無しで観ると、ストーリーを理解するのに苦労する。そして結末についても、何となくモヤモヤ感が残った。ストーリーを正確に理解していないからやむを得ないだろう。

感想としては、

  • 全体的に暗いムードの映画で、結末もあまり救いが無いし、何かを考えさせるようなものでもないような気がした
  • 馨が自作自演で美玲に殺される所は、話に無理があるように思えた、あまりに奇抜な考えだからだ
  • かなり貧困家庭に育った主人子たちが授業料の高いロースクールに入り、2人揃って司法試験に合格するというのも非現実的ではないか、と感じた

原作者や監督、出演者の俳優たちが好きな人は観て楽しめると思うが、何も知らない人が観たら1回観ただけではキチンと理解できない映画だと思う。その意味で私の感想はこの映画をもう1回見れば変ることもあると思うし、映画サイトの評価4以上というのもそれを示しているのでしょう。


「珈琲専門館 伯爵 池袋北口店」に行く

2023年11月22日 | カフェ・喫茶店

東京芸術劇場で井上道義指揮のマーラー2番の演奏会を見た後、まだ時間が早かったので、以前アド街で放送していた喫茶店、珈琲専門館伯爵池袋北口店をのぞいてみようと思った。

日曜日なので混んでいるかな、と思ったが、行ってみると3人待っている。店内が見え座席が空いているのがわかり、会計を済ませている客も複数いたので、直ぐに空くと思い、並んだ。

5分も待たない間に店内に案内され、相席用の大きなテーブルに座ってくれと言われ、腰かける。店内は禁煙で、喫煙室がある。ビルの2階にあるので外光が入ってきており、良い雰囲気、天井にステンドグラスのライトがあり、洒落た感じを演出している。

来ている客は若い人がほとんどで驚いた。珈琲や紅茶が何種類かあり、結構本格的だ。どこかの老舗甘味処のスイーツと珈琲のセットメニュー1,000円というのを注文したが、今日はお菓子が売り切れだった。仕方なく、ブレンドコーヒーを注文、650円。

しばらく待って運ばれたコーヒーを飲む、酸味がきいた味で、自分の好みではないが、たまには良いだろう。見ていると結構客が入ってくる。場所が便利な所なので利用客も多いのだろう。

ゆっくり寛いで、店を後にした。

ご馳走様でした。