ゆっくり行きましょう

気ままに生活してるシニアの残日録

2023年ミュンヘン旅行(その8)(2024/1/9追記あり)

2024年01月09日 | 2023年ミュンヘン旅行

(2024/1/9追記)

本日の新聞で、サッカーの元西ドイツ代表、監督を務め、選手としても監督としてもワールドカップ優勝を勝ち取ったフランツ・ベッケンバウアー氏が亡くなったと報じているのを見つけた。享年78才。ショックである。ご冥福をお祈りするとともに、素晴らしいサッカーを見せてくれて有り難うございました、と申し上げたい。下記投稿で触れたとおり、昨年のミュンヘン旅行で彼が所属していたFCバイエルンの本拠地アリアンツ・アリーナを訪問したばかりだった。

 

(以下、オリジナルの投稿)

今日は事実上、最終日の6日目。今日もミュンヘンを中心に訪問してみた。

今日の午前中の予定は11時からクラシック音楽コンサートを聴きに行くことだが、それまでの時間で街の中でまだ見てないところを少しだけ歩いてみようと思い、トラムに乗って街の一番東側のイーザル門まで行ってみた。

結構立派な門で、初日にみたカールス門のちょうど反対側の門になっている。この門を見ながらそこから市の中心街に伸びる道を歩き、朝の街の雰囲気を味わった。しばらく歩くと市庁舎のあるマリエン広場に出た。そこから今日のコンサートのあるミュンヘン・アーティスト・ハウスまでトラムを1区間だけ乗った。

11時からのコンサートの模様は別投稿で書くつもりだが、今日は雰囲気だけでも伝えたい。実は、滞在中に青木尚佳さんがコンサートマスターとなっているミュンヘンフィルの公演が聴ければ良いなと思って探したが、それは無く、ミュンヘンフィルのメンバーによる室内楽コンサートがこのアーティスト・ハウスで開催されるというので、そちらに行こうと思い、日本でネット予約した、値段は1人24ユーロ。

11時から1時間半の小コンサート。このアーティスト・ハウスというのも古い由緒あるところで、室内は贅沢な内装の倶楽部というかサロンという感じの小ホールだった。ゴダーイ、ドボルザークの、バイオリンとチェロの二重奏曲と弦楽四重奏曲2曲が演奏された。我々以外は全員白人だった。古いホールなので外を走る救急車のサイレンの音が聞えたりした。

コンサート終了後、どこかで昼食と思い、ミュンヘン中央駅までトラムで移動して、グーグルマップで検索してバイエルン料理店に入ってみた。昼時を過ぎていたせいか直ぐに入れて、店員にお勧めを聞いて、おいしく頂いた。

さて、この後の今日のメイン・イベントはサッカーのFCバイエルンの本拠地、アリアンツ・アリーナのミュージアムとスタジアムのガイドツアーの参加である。スタジアム最寄りの駅まで地下鉄で30分くらい、そこから歩いて15分くらいかかる。

到着して先ずはショップに寄ってお土産を物色する。私はキーホルダーとゲルト・ミュラーの背番号の着いたユニフォーム、そして帽子と決めた。

その後、ミュージアムに入り、欧州カップなどの優勝カップ、表彰盾、ユニフォーム、歴代のチームの戦績などの展示を見たり読んだりした。FCバイエルン(バイエルン・ミュンヘン)と言えば、私の場合、なんと言ってもフランツ・ベッケンバウアーだ。

ちょうど高校生の頃だったと思うが、サッカーに熱中した。その時、以前も紹介したがテレビで三菱ダイヤモンドサッカーという番組があって、欧州サッカーの試合を放映していた。その中でも特に印象に残っているのがベッケンバウアーだ。彼のアウトサイドキックによるイマジネーション豊かな、かつ、華麗なパスに魅せられた。サッカーをやっている誰もがマネした。その彼と一緒にプレーしたミュラーなどが記念館の中のHall of Fameメンバーとして大きく展示されていた。ベッケンバウアーが西独代表メンバーとして活躍した1974年ワールドカップ決勝戦の模様はDVDに録画して保存している。

その後、いよいよスタジアムのガイドツアーだ。ここも英語コースを選ぶ。時間は1時間、値段はミュージアムと合わせて22ユーロ。20人くらいが参加。中国人か韓国人と思われる人が3,4人いた。毎15分ごとに予約時間が設定されており、人気があるようだ。


(写っている人はガイド氏、掲載ご容赦)

まず、スタジアムに入り、客席からスタジアム全体を見ながらスタジアムの概要を聞く、建設当時バイエルン本拠のチームが2つあったが2つスタジアムを作るわけにはいかないので共同のスタジアムとしたとか、声が良く響くスタジアムだとか、VIP席やスポンサー席、その値段(その年間料金が1千万以上と言うからすごい)とかいろんなことを教えてもらう。


(グラウンドにあるピンクの機械は人工太陽)

別の角度からの座席に移り、芝の育成方法、人工芝が5%入っている理由とかドーム型で天井が開いているので雨や日光が当たる部分に差が出るのでその対応とかいろいろ聞く。

その後、ロッカールーム、プレスルーム、選手が試合開始前に入場待機する場所、ベンチ、ベンチ前のグラウンド脇などに案内され、みんな写真を撮りまくった。

このガイドツアーというのは海外旅行の時は大いに活用すべきだと思う。歌劇場やサッカー場だけでなく、国会議事堂のガイドツアーにも参加したことがあるが面白かった。


(銅像はゲルト・ミュラー)

このアリアンツ・アリーナの外観はガイド氏の説明では200色以上のカラーにライトアップできるという。バイエルンの試合のある日はチームカラーの真っ赤になるが滞在中は試合はなかったのが残念。クリスマスの時はクリスマスカラーになると言っていたし、また、スポンサーのマクドナルドのようにもなると言っていた。どんなふうになるのか見てみたいものだ。

ツアー終了後、もう一度ショップに戻り、決めていたお土産を買って、満足してホテルに帰った。この日の夕食はまたしても駅地下の肉屋のテイクアウトで鶏肉1羽の丸焼きとポテトサラダ、グリーンサラダ、ビールを買って、ホテルにに帰って食べた。大変おいしかった。肉屋がその場で捌いたり揚げたりして販売しているのでおいしいはずだ。この店はすっかり気に入った。

明日は帰国なので、荷物をまとめた後、ベッドに入った。

 

 

 

 


2023年ミュンヘン旅行(その9・完)

2023年11月05日 | 2023年ミュンヘン旅行

今日は帰国日。飛行場にはホテルを10時半過ぎに出発する必要がある。それまでの間、トラムに乗って今まで見てないところを車内から見ることにした。降りて歩くと疲れるし、時間がかかるからだ。

朝食を済ませて、トラムに乗り、街の半径から下半分をまわり右上方向に行って戻ってくることにした。グーグルマップで調べてミュンヘン中央駅の前からスタートして車内に座って街の様子を眺めた。Effnerplazと言うところまで行って一旦降りて、駅前まで戻れるトラムに再び乗った。

この後、ホテルをチェックアウトして、飛行場に向かった。

今回の旅行記はこれで終わり。最後にいくつか雑感を書いてみたい。

  • 旅行期間中は天候に恵まれた、これはラッキーだ。また、季節的に歩き回るには良い時期だった。夏にはこういうことはできないであろう。やはり春か秋が旅行には良いだろう。
  • 今回の旅行では毎日15千歩から2万歩近く歩いた。4年ぶりの海外旅行だが、前回より4才年を取ったにもかかわらずハリキリすぎた。工夫が欠けてた部分もあった。グーグルマップで目的地を検索すると複数のルートが出る。一番早い時間に着くルートを選びがちだった、むしろ、歩く時間の一番短いルートを選ぶべきだった。また、近くでもバスなどがあるところは必ず利用すべきだった。例えば、ザルツブルクでバスがあるにもかかわらず歩いてしまったのは失敗だった。
  • 旅行中に一番役に立つのはグーグルマップ(地図アプリ)だ。これができたおかげで、旅行の効率は著しく向上した。旅行の計画を立てるときにも移動にどのくらいの時間がかかるかこれを使って調べることもできるので有難い。
  • 今回さらに認識したのはグーグル翻訳アプリの威力だ。文字入力の翻訳だけでなく音声やカメラを使っての翻訳が非常に役立った。例えば、電車の車内放送やドイツ語で書いてある書類(切符、レストランのメニューなど)などはこのアプリで入力作業無しで簡単に日本語訳が示される。このアプリは簡単なので絶対使うべきだ。
  • マップも翻訳もスマホがないと使えない。スマホを使うためにはデータ通信料を払う必要がある。今まではポケットWi-Fiを日本で借りて使っていたが、今回は、ドコモの「世界そのままギガ」を利用した。料金は6日間分で1人4,800円くらい。これが良いのは、Wi-Fi機器を持ち歩かないでよい、日本で機器の貸出・返還手続が不要、毎日の機器の充電が不要などの点だ。
  • ミュンヘンはカフェが少ないように感じた。フランスやイタリアなどはカフェが街中にいっぱいあり、疲れるとそこで休んだが、ミュンヘンはほとんどなかった。かといってスターバックスやマックなどのアメリカ資本の店が多いわけでもなかった。で、疲れたときは教会に入って休んだ。ビアホールが朝からやっているのでそこが憩いの場なのかもしれないが閉鎖空間なので今回は敬遠した。
  • カフェだけでなく、コンビニやキオスクのような店もほとんど無かった。あるのはスーパーとドラッグストアー(dbと言う店)だが多くない。水やビールを買ったり、お菓子を買ったり、何か必要なものがあるときはそれらの店に入った。
  • 街を歩いていると乞食が目立った。男だけでなく女もだ。ザルツブルクでも同様。コロナ以降、貧富の格差が広がっているのだろうか。
  • ミュンヘンでは街の商店街などにゴミ箱が置いてあった。日本ではほとんどなくなったが大変便利で助かった。駅に置いてあったかどうかは気付かなかったが。
  • 街を歩いていて、スマホの画面でグーグルマップを見て、いかにも道を探している雰囲気を出しているとき、通りがかりのドイツの女性から2回だけだが「どちらの行きたいのですか」と声をかけられた。随分親切な国民だなと思った。
  • テロに対する警戒感はほとんど感じなかった。駅や観光客が集まる広場などで警察官を見かけることなど無かった。ただ、観光客はそれほど多いとは感じなかった。旅行を見合わせている人が多いのかもしれない。今後テロの脅威が劇的に下がることはないかもしれない。これを改善するにはアメリカにしっかりしてもらうしかないと思うがバイデン政権では無理だろう。バイデンになってから悪いことが連続して起こってるのは偶然ではないと思う。

長い旅行記にお付き合い頂き有り難うございました。

(完)


2023年ミュンヘン旅行(その7)

2023年10月30日 | 2023年ミュンヘン旅行

さて、今日は5日目、旅も終盤の2日となった。この2日ともミュンヘン市内を中心に興味のある場所を見て回りたいと思う。

今日の午前中はミュンヘンから1時間弱で行けるダッハウ強制収容所の記念施設を見に行った。ニュルンベルクでナチス党大会会場やニュルンベルク裁判記念館などの歴史的施設に行く余裕がなかったので、ダッハウは絶対外せないと思った。

ダッハウへ行くにはミュンヘン中央駅から電車でダッハウ駅まで行き、そこからバスで収容所前まで行く。中央駅で一日券(ダッハウはゾーン1)8.5ユーロを買い、8時15分発の電車に乗り、発車を待つと、定刻になっても発車しない。グーグル音声翻訳で車内放送を聞くと、最近修理した路線が不完全で不具合が出て今修理している、最大1時間遅れる、などと説明している。


(車窓の景色、窓ガラスに室内の光が映って見にくいけど)

結局35分遅れで出発したが、今度はダッハウに到着したのに気付かず乗り過ごしてしまった。これにはあせった、時間のロスもあるが、ダッハウから先はゾーン2になり無賃乗車になるからだ。車内検札で見つかると1人60ユーロの罰金を取られるとガイドブックに書いてあるのが頭によぎる。検札に来ないでくれと祈りながら次の駅で降りた。そこでダッハウまでの片道切符を買い、やっとの思いでダッハウ駅に到着した。

ダッハウ駅に到着してみると、下車する人が多いのに驚いた。ほとんど人などいないと思っていたが、やはり歴史的施設として訪問する価値があると考える人が多いのだろう。

ダッハウ駅からグーグルマップに示された番号のバスに乗り、住宅街の中を通って15分くらいで強制収容所の前に着いた、このバスもゾーン1の切符でOK。入口を入って直ぐに案内所があるが、入場料が無料なのに驚いた。外国語ガイドのレシーバーだけが有料だったが日本語はなかった。施設に入るとまるで森林公園のような雰囲気だ。


(建物はインフォメーションセンターとレストラン)


(収容所への入口)

ダッハウ収容所記念施設はドイツの政治犯、戦争捕虜などを収容する施設。広大な敷地であったが、戦後直ぐに宅地開発などで使われ、現在の記念施設はかつての面積から大幅に削減された広さだ。建屋がいくつか残っており、その中を見ることができる。


(これでも収容所のごく一部を残しただけ)

寝台車並の狭さの寝室、風呂とはとても言えない風呂場、隣との仕切りも何もないトイレなどなど。展示されている説明書きを読むと収容者はドイツ人、ポーランド人が圧倒的の多く(多分これらはユダヤ人)、待遇はひどく、さらに時間とともにどんどん悪くなり、多くの人が亡くなったとある。そして入り口には戦後、アメリカ軍がここを解放したと書いてあった。帰国してからウィキで調べると人体実験なども行われていたようだ。


(風呂場跡)

旅行というとどうしても遊び気分になるが、このような歴史的に意味のあるものを見学するのも有意義だ。ドイツの映画にはナチスものがいまだに多くあるが、その映画の中でよく出てくる収容所を実際に見れたことは良い勉強になった。アウシュビッツ収容所が有名だが、これはポーランド南部にありドイツからはかなり離れているし、ポーランド旅行も当面予定はないので、今回のダッハウ訪問は良かった。

見学後はこの施設内にあるレストランで食事をしたがおいしかった。

さて、午後からはミュンヘン中心部に戻り、アルテ(古い)・ピナコテーク美術館と隣接のモダン・ピナコテーク美術館に行った。この地域にはもう一つ、ノイエ(新しい)・ピナテコーク美術館があるが改修工事で閉館中で、その主な作品はアルテの方で展示されているとのこと。

両美術館ともその圧倒的な作品数に驚かされた。この二つの美術館をゆっくり見ると1日ではきかないだろう。そんなことはできないので、片っ端からざっと見て回ったが、それでも疲れた。

ニュルンベルクのデューラーハウスで見たデューラーの絵の模写、本物が確かにあった。アルテでは16世紀くらいまでの絵画にはあまり興味が持てないので、やはり印象派以降の絵を中心にじっくり見た。一番の目玉はなんと言ってもゴッホのひまわりだろう。

モダン・ピナコテークでは日本人の作品が一つ展示してあったのに驚いた。On Kawaraとなっていた。帰国してから調べると河原温という作家でニューヨークで活躍し、2014年に亡くなっている方だった。

この二つの美術館の訪問の詳細は別投稿でアップする予定。

さて、本日のメイン・イベントは夜8時からのバレエ鑑賞だが、その前に食事を済ませる必要がある。美術館から疲れて帰り、ホテルでしばらく休み、駅地下でアジア料理を食べることにした。ドイツ料理に飽きてきたからだ。

さて、本日のメイン・イベント、バイエルン国立歌劇場。詳しくは別投稿の予定。海外ではだいたい夜8時からと言うのが一般的だ。終演後、ホテルまでは直ぐなので日本で観るときより気持ちは楽だ。

現地滞在中にそもそも公演の予定があるかどうかが大事だが、今回は大丈夫だった、次に、観たい演目があるかどうかが大事になるが、今回は残念ながら興味の持てるプログラムはなかった。嫁さんが一緒なのでわかりにくいオペラは苦痛になるため、今回はセリフがないバレエにした。演目は「チャイコフスキーの序曲」という全く初めて観るバレエだ。休憩も入れて2時間半なので嫁さんと一緒の演目としては良い感じだ。ただ、時差ぼけと昼間の観光で歩き疲れているので寝ないかが心配だ。

ガイドツアーで一回来たとは言ってもやはり観客として正面玄関から客席に入るのは全然雰囲気が違う。その雰囲気を十分味わえたのは良かった。東洋人と思われる人はほとんど見かけななった。座席は平土間(Parkett)の後ろの方だが、よく見えた。費用は1人60ユーロ、オペラよりは安いと思うし、日本より安いだろう。平土間の座席は満席に見えた。


(上の2枚は自分の座席から撮ったもの)

十分満足して歌劇場近くの駅からトラムに乗ってホテルに帰った。


(トラムの後ろに見える建築現場のクレーンのライトアップがカラフルだった)


2023年ミュンヘン旅行(その6)

2023年10月29日 | 2023年ミュンヘン旅行

さて、今日は4日目、ザルツブルクへの日帰り旅行だ。自分としては今回の旅行の目玉の一つだ。

ザルツブルクへは格安チケットのバイエルンチケットが使える。往復で1人30ユーロだ。ただ、急行には乗れず、1時間40分かかるが許容範囲だ。また、9時からしか利用できない。現地になるべく早く着いて観光時間を確保したいので9時以降もっとも早く出る電車を調べると10時頃となる。これでは現地に12時ちょっと前に到着で半日しか観光できない。

ネットで調べていたら、ミュンヘン東駅9時4分発があったので、地下鉄で東駅に移動してそこから乗ることにした。


(ザルツブルク駅のホームから階段で降りたところ)

電車は座れて、10時45分頃、ザルツブルク中央駅に到着した。駅は大きく、降りてみると観光客でごった返している。モーツアルト人気のすごさを早速感じた。ここはオーストリアでドイツから国境を越えてやってきたわけだが入国手続など何もなく観光できるのが有難い。


(ザルツブルク駅を出たところ)

駅のインフォメーションセンターで市内の地図をもらい、中心部までは歩いて15分で行けると説明を受けたので地図とグーグルマップを頼りに予定していたミラベル宮殿に行ってみた。

ここは先日見た映画「サウンド・オブ・ミュージック」の舞台になったところで、宮殿から見た庭園とザルツブルク城の景色が見える場所には写真を撮る観光客が集中していたので我々もしっかり写真を撮った。


(映画で見た景色、正面の山の頂上にあるのがザルツブルク城)

庭園はそれほど大きくはなく、写真を撮りながらゆっくり歩いて出口に向かった。

出て道路を隔てた正面にモーツアルトの住居がある。川向こうのモーツアルト生誕の家とセット券が確か20ユーロくらいだったので、それを買って中を見学した。入口横には銘板があり、読んで見るとドイツ語で第一生命相互会社東京と書いてあった。写真を写してあとからグーグル翻訳で読むと、「ここの不動産取得と住居の再建は第一生命の重要な資金提供によりなされた」と書いてあった。すごいもんだ。こちらはそんなに混んでなかった。

ここを出て直ぐのところにカラヤンの生家がある。家の前に庭にカラヤンが指揮している銅像があった。家には入れなかった。

また、カラヤンの家の正面には道路を隔ててHotel Sacher Salzburg(ホテルザッハー)があった。喫茶室でザッハトルテでも食べようか、ロビーに入ってみようか、と思ったが、東洋人の一般観光客など場違いだと思ってやめた。

そこから先は、川があり、マカルト橋になる。そこから見える川向こうの景色こそ今までテレビで何度も見てきたザルツブルクの景色だ。遂に来たか、と感慨にふける。

川を渡ってショッピング街のゲトライデガッセ通りにあるNordseeと言うファストフードのチェーン店で昼食を食べた。赤い魚のマークがついていて目立つ。ウィーンに行ったときも入った店。魚のフライなどを食べさせる店だ。

この店の直ぐ隣が実はモーツアルトの生誕の家だった。5階建てくらいの縦長の家で、外見は黄色。中に入っていくとキッチン、寝室、居間などが順番に見れて、そこに写真やモーツアルトが子供の時使っていた小型のバイオリンやピアノ、彼の書いた楽譜、彼の子供の頃の持ち物、父親のレオポルトの書いた教則本などの多くの貴重な遺品が展示されていた。先ほどの住居よりもこちらの方が圧倒的な人気で、結構混んでいた。ここまで来れて感慨もひとしおだ。

その後、ザルツブルク音楽祭の会場であるザルツブルク祝祭劇場に行ってみた。写真で何回も見たところだ。行ってみると、中には入れず、外から見るだけだが、ここも遂に来たか、と言う思いになった。


(右側が祝祭劇場、左は大学)

そのあと、ザルツブルク城を目指してGoogleMapに従い歩いて行くと、聖ペーター教会が出てきたので入ってみた。この教会では今日17時からモーツアルトのレクイエムのコンサートが開催されると掲示されていた。裏の墓地を通過すると、城に登るケーブルカーの入口があるので、チケットを買って頂上の城に行く。

城に入ると景色の良い展望台のようなところがある。ザルツブルクの街がよく見えた。城の中は特にどうと言うことはないが、一通り順路に従って見学したが、こちらの方はそんなに感動するという感じではなかった。

城の見学のあとは、城のふもとにあるザルツブルク大聖堂を外から見た。ここも2日後の夜にオルガンコンサートをやると掲示されていた。そして大聖堂の直ぐ近くにモーツアルト広場があり、モーツアルトの銅像が立っていた。

そして、広場から先ほど見たモーツアルト生誕の家の前の通りにつながるショッピング街をゆっくり歩いて駅に戻った。もっと見たいと思っていた店などもあるが、歩き通しなので早めに帰ることにしたが駅まで戻るのにバスの一回券を買って乗れば良かったと後悔した。

帰りの電車は17時過ぎの出発でミュンヘンには7時前に到着の予定であったが、途中で同じ線路を走る電車に故障があり、電車が遅れ、40分遅れてミュンヘンに到着した。館内放送がドイツ語なので状況がわからないが、ここで威力を発揮したのがスマホのGoogle翻訳だ。音声認識での翻訳機能があるので、これを使ったら、なんとなくわかったのは驚きだ。何回も放送があったので、大いに助かった。

今日の夕食は地下街の店でハンバーガーを買ってホテルで食べた。

さて、最後にザルツブルクという街だが、一度絶対に行ってみたいと思ってはいたが、実は複雑な気持ちを持っている。なぜなら、昔、コロレド大司教は宮廷楽団のメンバーだったモーツアルトが義務を果たさず演奏旅行ばかりに出かけていくのに怒り、モーツアルトと喧嘩になり、モーツアルトもグローバルに活躍して、このオペラ劇場もないザルツブルクでは大成できないと思って遂にザルツブルクを飛び出し、二度と戻らなかったからだ。

いつの時代も優秀な人は狭い世界から飛び出していくものだ、上にいる人は喜んでそれを認めるべきだろう。アスリート、芸術家、企業人、皆そうだ。もし、モーツアルトが今、モーツアルトのおかげで繁栄している街の様子を見たら、「なんだこりゃ」と言って大笑いするだろう。

 


2023年ミュンヘン旅行(その5)

2023年10月28日 | 2023年ミュンヘン旅行

さて、今日は3日目。今日はミュンヘン中心部を観光する予定。

先ずは駅に1日乗車券を買いに行った。チケット販売機は日本語対応はしていないので英語画面を出して購入。これも最初は戸惑った。まず、ゾーン別運賃なのでゾーンの選択を間違えると大変、出てきた切符を見るとSinglと書いてある、片道切符ではないかと心配になったり、観光ガイドでは切符は使う日に駅で刻印をしないと違反になるとあるが、切符が刻印機に入らないなど心配なことばかり。今までの経験だとドイツはこの辺がわかりにくいと思う。2、3日すると分ってきた。

観光施設は10時からオープンのところが多いが、英国庭園(Englischer Garten)であればいつでも入れるので、朝一番で地下鉄に乗って行ってみた。庭園の中には川が流れており、その川の橋のたもとで流れが海の波のようになっているところがあり、そこでサーフィンの練習をしている人が何人もいたのには驚いた。

庭園内に入ると実に広々しており、地元の人が散歩やランニングをしている良い雰囲気。日本がミュンヘンオリンピックの開催記念に贈った日本茶室もあった。ただ、中国の塔というわけの分らない大きな建造物が建っていたのには白けた。

その後、歩いて10分くらいのところにあるレジデンツ(宮殿)に行き、レジデンツ博物館を見学、この宮殿にはゲーテ、モーツアルト、ナポレオンも来たという。博物館と言っても宮殿の内部そのものが博物館になっている。丸天井が有名なアンティクヴァリウム、ヴィッテルスバッハ家の121人の肖像画が飾ってある祖先画ギャラリーなどを中心に見学した。これだけも2時間近くかかったので宝物館とクヴィリエ劇場はパスした。

この時点でもう12時過ぎなので、近くの高級ショッピング街にあったビアレストランZum Franziskanerに入った。ちょっと高級感があるが、入口の窓にビジネスランチ11ユーロと出ていたので、それをたのんでヴァイスビールを飲んで一息ついた。

その後、2時からバイエルン国立歌劇場のガイドツアーに参加した。日本でネット申込み済み。約1時間かけて歌劇場の中を案内してくれるもの。値段は10ユーロだから安い。英語コースを選ぶ。参加者は英語コースで20人くらい。受付ホール、ホワイエ、一番上のバルコニー席、皇室が観劇する個室、舞台袖、夜の舞台の準備の様子、オーケストラピットなどに案内してもらって大変楽しかった。

ガイド氏は男性で、オペラのちょい役でステージに出ている人。一番上の階のバルコニー席から見える舞台の様子や舞台袖から見える様子は新作オペラの準備だったので写真は遠慮してくれと言われた。今までいくつかの歌劇場などでガイドツアーに参加したが非常に貴重な機会だと思う。また、ここでは嫁さんはグーグル翻訳を少し使って音声翻訳をしていたが、英語がわからなくても十分雰囲気は楽しめると思う。

さて、次は、ちょっと離れたオリンピック公園の横にあるBMWミュージアムと本社ショールームを見に行く。この本社ビルとミュージアムの外観が非常に目立つ。やはり自動車メーカーとしてデザイン力というのはこういうところにも出るのだな、と思った。

先ずはミュージアムに入り、BMW車の歴史と歴代の車の陳列を見て回る。知らなかったが、バイクも作っているので歴代のバイクも多く陳列してあった。エンジンや足回りの実物も多くあった。ただ、私は車の運転は好きだが、メカは詳しくないので、見ていてそんなに面白くはなかった。中は結構混んでいた。今日はここまでで疲れてしまって、ショールームは行かなかった。今日も一日中歩き通しなので仕方ない。

ミュンヘン中央駅の地下街でドイツパンにハムや肉、野菜、チーズなどを挟んだパンとビールを買ってホテルに帰って食べた。夜出歩く元気は残っていなかった。

(続く)


2023年ミュンヘン旅行(その4)

2023年10月27日 | 2023年ミュンヘン旅行

ミュンヘン2日目の続き、ニュルンベルクに到着してから。

ニュルンベルクの街の中心街はそんなに広くないので歩いて回れる。駅が観光地域の一番手前で、一番奥のニュルンベルク城に向かって道が続く。

駅を出ると直ぐに目につくのが丸い塔、そこは職人広場と言われるところ。ハンドクラフト職人が集まっていたところだが、今は民芸品売場やレストラン街、観光案内所がある。10時前でまだ店は開いてなかった。

そして通りに沿って道を進んでいくと聖ローレンス教会に着く。

さらに進むと川があり橋がある。ここがNHKでも出てた人気スポット。川から見える建物がドイツ語で精神ヒーリング病院と直訳できる施設だがNHKでは老人ホームと言っていた、中には入れない。レストランにもなっている。

歩いて進むと中央広場とブラウエン教会に出る。ここが一番の中心地。広場に「美しの泉」という奇妙なオブジェがあり、鉄柵に一つのリングがはめてありこれを触って3回回すと願い事が叶う、とNHKでも取り上げていたが、これだと言われないとそんなリングは全く分らない、が見つけて3回回した。


(この小さい塔のようなオブジェの鉄柵に一つ輪がついている)

さらに奥に進むと市庁舎やソーセージがうまいレストラン(あとでここで昼食をとった)や教会があり、そこから先の上り坂を行くと、一番奥にたどり着く。そこがニュルンベルク城(カイザー・ブルク)だ。城の上まで昇って市内が見渡せるところがある。有料で博物館などに入れるが時間がかかりそうなので見なかった。

その城のふもとに画家の「デューラーの家(美術館)」があるので入ってみた。16世紀のドイツ・ルネッサンスを代表する画家だが、この時代の絵にはあまり興味がわかない。地元出身の有名画家なのでざっと見た。中で説明を読むとデューラーの絵はミュンヘンその他の都市に奪われていって地元にはあまり残っていない。あるとき現保有者から借りて画家が模写して、その模写を何枚も展示しているとある、もちろん地元に残っている本物も展示している。一番有名な絵はあとで行くミュンヘンのアルテ・ピナテコーク美術館にあった。

ここから折り返し、ブラウエン教会付近まで戻り、ブラートブルストホイスレと言うニュルンベルクソーセージで有名らしい店に入り、昼食をとった。混んでいるようだが、待たずに入れた。ヴァイスビールと人気のソーセージ、店員お勧めの豚肉のアイスパイン(煮たもの)を食べた。

そこからまた川のふもとあたりに戻り、朝渡ってきた橋以外の付近の橋を渡ってふもとの街並みを見て回った。NHKの放送でも紹介されていたあたりだ。

そんなことをしていると、もうだいぶ疲れてきた。朝から歩きっぱなしだからだ。予定では駅の反対側から電車でちょっと行ったところにあるナチス党大会会場跡や野外集会所ツエッペリンフェルトなどにも行ってみようと思っていた、また、オペラ座や博物館などもあるけど、無理だと判断してやめた。15千歩以上歩いているからだ。

疲れ果ててニュルンベルクの駅に戻り、予約しておいた17時過ぎの急行でミュンヘンに戻った。

今夜の夕食は駅地下の肉屋併設のイートインスペースで簡単に食べたが、おいしかった。


2023年ミュンヘン旅行(その3) 2023/10/29一部修正

2023年10月27日 | 2023年ミュンヘン旅行

※2023/10/29 2ヶ所修正、下線部分が修正後

さて、今日は2日目、ニュルンベルクに日帰りで観光に行ってきた。その説明の前にホテルでの朝食、毎日バイキング方式だが、レストランは上品な雰囲気で高級感もあった。ドイツパン、白ソーセージなどのドイツの食べ物が毎日そろえてあっておいしかった。内容的には毎日若干の変化しかないので、今日だけ写真で紹介したい。

ミュンヘン近郊で人気の観光地はノイシュバンシュタイン城だが、行くのに3時間かかる。乗り換えなどもあり、結構面倒だ。往復6時間で現地で見るのは少し離れたところからの城の景色と城の中の見学、余裕があれば近くのフッセンの街の観光だけだ。特に城が好きなわけでもないので断念した。その他にローデンブルク、ハイデルベルクなども検討したが、はやり片道3時間もかかるのでやめた。


(ホーム右側の車両が我々が乗った特急電車)

その結果、片道2時間以内で行けるニュルンベルクに行くことにした。ニュルンベルクは人口50万人の都市。第二次世界大戦後のニュルンベルク裁判とワーグナーのオペラ「ニュルンベルクのマイスタージンガー」でその都市名を聞いたことがある程度の知識しかない。旅行の直前にNHKの旅番組で取り上げていたのをちょうど見ることができたので、なんとなく街のイメージを持てた。


(駅の店で買った黄色いカップのコーヒーがある席とその隣が我々の座席)

ミュンヘン中央駅からニュルンベルグ中央駅に行くのは格安切符のバイエルン・チケットで往復1人30ユーロくらいだが、午前9時以降しか使えない。9時4分発のちょうど良い電車があるが、途中乗り換えが1回あり16分しか乗換時間が無い。ドイツの電車はよく遅れるので、この乗換をミスると次の電車は12時過ぎにニュルンベルクに着くものしかない。そこで値段は高いが特急電車ICE(2等車)で往復することにした。費用は二人分座席予約料も入れて往復129ユーロだった。定刻どおり8時20分に出発してノンストップで9時半に現地に到着した。2等席だけど十分快適であった、車窓の景色は北海道のような広大な農地が多く、良い雰囲気だった。他の客はあまり乗っていなかった。


(ニュルンベルク中央駅を出たところ)

実は前日にミュンヘン中央駅でニュルンベルク中央駅行きの切符を買うとき一苦労した。駅のチケット販売機で買おうとすると、何回やっても事前に調べた運賃より倍くらい高い値段がでる。納得できないので、有人の切符売場に行って注文したら券売機よりはかなり安い値段を提示された。そして行きと帰りの運賃が極端に違い、合計すると事前に調べた運賃とほぼ一致するので、これで手を打った。買うタイミングで値段が変るのかもしれないしチケット販売機に日本語がないので間違って入力しているかもしれないが、初日の夜で疲れていたので早くホテルに戻りたかった。

(続く)

 


2023年ミュンヘン旅行(その2)

2023年10月26日 | 2023年ミュンヘン旅行

それでは今回のミュンヘンの旅について、初日から順を追って書いて皆さんの参考の用に供したい。

羽田出発は午前0時とすごい時間だがエミレーツはこれが多い。しかし最初は関空からしか飛んでなかった。今は羽田からも乗れるのでこれでも便利になった方だ。ドバイ行きの便は空席がちらほらあった程度だったが、ドバイからミュンヘン行きの便は30%位しか埋まってなかった。テロを恐れて欧州行きを回避している人が多いのかと不安がよぎる。飛行機のミュンヘン到着は13時過ぎ。ホテルはミュンヘン中央駅の直ぐ目の前。


(ドバイ空港のロビー:巨大で豪華なショッピング街)

海外に到着するのは夕方か夜が良い。着いた日は寝るだけ、というのが理想的だ。飛行機ではよく眠れないため、午前中に到着したりすると夕方には眠くなり、早い時間に寝てしまうと夜中に起きてしまい、翌日の昼間にまた眠くなるからだ。観光だからまだ良いが、仕事だと午前中に到着して午後から会議となると会議中に非常に眠くなる。これはつらかった。


(ドバイ空港の時計は全部ロレックスだ)

今回はホテルに15時頃に到着した。部屋はツインベッド、バスタブ付き、まあまあの部屋だ。

ドバイで乗り継ぎの長旅だったのでチェックイン後に少し休み、16時過ぎから市街地の中心に歩いて見に行ってみた。ミュンヘンの観光地は比較的狭い範囲にかたまっており、歩きと地下鉄、トラムで行けるところばかりだ。ホテルから市街地に向かって歩いて行くと、カールスプラッツと言う広場とカールス門が見えてくる。

そこから市庁舎がある中心地に向かって道路があり、しばらく歩くとマリエン広場になり、その広場に面して市庁舎がそびえ立っている。写真ではよくわからないが、市庁舎の2階の窓には綺麗な花が飾ってあり、良いムードがある。ここがミュンヘンの一番の中心地。

このマリエン広場のまわりに教会がいくつもあり、自由に中に入ることができた。ミサなどの行事をやっていない限り内部の写真撮影もOK、入場料無し、寄付を置く皿か料金箱のようなものがあるので、小銭を入れる。

マリエン広場から直ぐ先にヴィクトリアエンマルクトと言うマーケットがありソーセージや野菜、魚介類、肉などを売っている、ビールを飲む店もある。

市庁舎の右手奥の方には飲み屋街があり、有名なビアハウスのホフブロイハウスがある。1階席は自由席で次々と客がはいっていく、飲まなくても中に入れるので入ってみた。大きなテーブルがいくつもあり、飲んでいる人でごった返している。雰囲気満点でここで飲みたいと思ったが、テロやコロナ感染を避けるため見るだけにした。


(上の2枚はホフブロイハウスの外観)

市庁舎の裏手の方に進むと、その先にバイエルン国立歌劇場、レジデンツ(宮殿)がある。


(バイエルン国立歌劇場、この左が宮殿)

このあたりは高級ブランドショップなどが建ち並ぶエリアだった。その中で高級食材店のDallmayrがあり、そこに入ってみた。


(上の2枚はDallmayr、ダルマイヤー)

こんなあたりをブラブラ歩いて、そのあと、ミュンヘン中央駅で翌日のニュルンベルグ行きの切符を買ってホテルに帰った。もう夜の8時近くになっていた。羽田からドバイ経由で機内食を4回食べたのでお腹が空いてなく、夜は何も食べずに風呂に入って直ぐにベッドに入った。

(その3)に続く


2023年ミュンヘン旅行(その1)

2023年10月25日 | 2023年ミュンヘン旅行

17日からブログを休んでいましたが、今日から再開しますので、よろしくお願いします。

さて、今回ブログを1週間程度お休みしたのは、この間、久しぶりに海外旅行に行ったためであり、今日からその旅行記を順次投稿していきたい。

日を追って順に、どんな旅行だったのか書いてみたいが、今日は先ずはじめに全般的なことを少し書いてみたい。

  • 今回の海外旅行は4年ぶりである。当初は今年5月に再開する予定であったが、出発の直前に雨上がりの道路で転んで膝を擦りむき、赤く腫れてきたため(その時のブログはこちら参照)、出発当日にやむを得ずキャンセルした。
  • 今回選んだ目的地はドイツの南部、ミュンヘンである。猛暑が去ったヨーロッパでいくつか候補地があったが、安いプランが出ていたこと、また、ドイツには本格的に旅行に行ったことがなかったため選んでみた。
  • 今回は出発の直前に中東でハマスによるイスラエルへのテロ攻撃が発生した。このテロを非難する欧州の国々に対してハマスに共鳴するイスラム過激派などから人が集まる観光地やナイトクラブなどへの攻撃が表明された。旅行に行くかまたしても直前キャンセルするか悩んだが、行くことにした。
  • 今回の旅行は旅行代理店で我々が希望する航空券とホテル(朝食付き)を予約してもらい、現地で飛行機を降りて帰国便に乗るまでの間は全部自分たちだけで計画し行動する契約とした。海外旅行では、いつも自由気ままに自分たちで旅行プランを設計して楽しむことにしている。
  • エアラインはエミレーツ(ドバイ乗り継ぎ)を選択した。今まで仕事やプライベートで何回か利用したことがあり、好きなエアラインである。また、値段的にも魅力的なオファーがある会社だからだ。
  • 現地では7日間過ごした。到着日と帰国日は半日しか使えないので実質6日間。その内、2日間は電車でニュルンベルグとオーストリアのザルツブルグに日帰り旅行に行った。
  • 市内観光のお決まりの観光の他に、メインイベントとしてバイエルン国立歌劇場でのバレエ鑑賞、モーツアルト誕生の地ザルツブルグ観光、ザッハウ強制収容所訪問、FCバイエルンの本拠地アリアンツ・アリーナ訪問、BMW本社併設のミュージアム訪問などを計画した。電車で乗り継いで3時間くらいかかる有名なノイシュバンシュタイン城へは行かず、ザルツブルグを選んだ。
  • 滞在中の天候は概ね晴れか曇り、にわか雨に降られたこともあったがわずかの時間だったのは幸運だった。気温は朝が10度以下の日もあり寒いが、昼間は15度から20度くらいと歩き回るにはちょうど良い時期だった。
  • ミュンヘンは10月初旬に一番観光客が集まるオクトーバー・フェスト(ビール祭り)があるが、今回はその終了後であったこと、テロの脅威があったことなどから飛行機、電車、各観光地などは混雑してどうしようもない、と言う状況ではなかったのは結果的に幸いだった。
  • 現地滞在中は常にテロやコロナ感染を避けることを気にかけた。人が密集するところはなるべく短時間で済ませ、夜はビアガーデンなどにも行かずにテイクアウトにしてホテルで食事した。マスクをしている人はほとんどいなかった。

(その2)に続く