介護福祉は現場から 2007.02.22-2011.01.25

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医療提供システムと準市場【学習院大学教授 遠藤久夫】

2008-07-30 11:48:54 | 医療
【「社会市場論」の中で】
『季刊社会保障研究』通巻180号で、
特集:「準市場」と社会保障が組まれている。
このブログでは、これまで
京極高宣による特集の趣旨説明と『経済セミナー』の京極稿の紹介
圷 洋一の「社会市場」と「準市場」
を紹介しました。

今日は、医療経済学を専門とする遠藤久夫学習院大学教授による
「わが国の医療提供システムと準市場ーネットワーク原理に基づく医療提供システムー」pp.19-29
を紹介します。
*遠藤教授は、政府の審議会委員を多数勤める。中央社会保険医療協議会会長。

【論文の要点】
もともと医療を経済学的に考察するという難しいテーマですが
今回は、社会保障を「市場」という点で考察しなおすという「京極理論」の分野別の具体的な分析という性格を持っています。

医療は、なぜ市場には任されないのか。
さりとて、計画的な政策では、社会的な多様性を無視することになる
として、

医療システムは、市場原理と計画原理の中間に属する
「ネットワーク原理」ともいうべきもので構成される

という主張です。

【ネットワーク原理の視点からの事例】
最近の政策事例として、
医療計画の見直しと、診療報酬の改定事例をあげている。

このほか
患者自身による政策選択の例としてよく挙げられる兵庫県の柏原病院の例が挙げられている。

柏原病院小児科を守る会


*写真は、

奄美・加計呂麻島なんでもありBLOG

の 2008年7月29日の記事から実久の海。
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1 コメント

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Unknown (チン)
2008-07-30 12:43:23
そうですね。医療はマーケットに任したほうがいいですね。特に薬品のがスーパーの商品みたいに、お客さんのニーズにより、値段が決まったほうがいいと思う。

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