介護福祉は現場から 2007.02.22-2011.01.25

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第1907号  博士課程2年生の発表(その1)

2008-11-29 04:56:07 | 社会福祉
昨夜
18:00~20:30 博士課程2年生の中間報告会
発表者4名(2年生) 教員6名
*「その1」とあるのは、土曜日に残る4名があるので・・

2年生ということは去年4月に入学して(3年間の課程の)半分過ぎたことになります。
院生によって幅があるのですが、全体としては時間不足の感。

○ 博士と修士の違い
これは、長年、博士課程の指導経験のある研究科長T先生のたとえ話:

登山にたとえて・・
・修士は、木々の生えている1000メートルの山
・博士は、3000メートル級の岩山  準備・要求される知識の量が違う

単純には・・
・修士は、2年程度で勉強すれば到達できる水準
・博士は、早くて3年(文献研究中心の学問分野だと10年程度?)

一貫性と経験
・学部で選んだテーマから一貫して修士・博士と来た人は、通算してそのテーマを追ってきた期間が9年ということに
・他方、博士課程で初めてそのテーマを選んだとか、学部の時に論文を書くことが要求されなかった人の場合は、「論文作成」ということ自体の訓練がないので初速がでるのに時間がかかる

○ 昔の博士と今の博士
昔は、文字通り「末は博士か大臣か」でしたが、いまは「修士のレベルの高いもの」と言う程度ですね。
いちおう「創造性」が問われます。

○ 一番の問題は
どうしても肩に力が入り、問題が広くなりすぎるのですね。
先生方の指摘のほとんどはこの点に集中します。
時間の制約があれば、問題を限定せざるを得ません。

更に、焦点を絞るということ、一つのテーマを深く掘り下げるということの意味は一度その経験をした人でないとわからない・・
一度、狭く・深く掘り下げることのできた人は、そこから得た経験で他の問題も深く理解する能力が備わる。

○ 教育力、つまり、説明力も問われる
博士課程ということは、将来は、研究職あるいは大学の教員として講義をすることもあるわけですから、「研究のための研究」だけではなく、「平易に話す」ことのできる能力も必要です。私自身は、この点も重視しています。


*写真は、昨夜21時すぎ、鹿児島中央駅市電の駅で。
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