佐々木俊尚著『ブログ論壇の登場』(文春新書、2008年9月20日発行)
を買いました。(写真)
この著者の論文・著作については、
私のこのブログで、
2008.06.11 ウエブ国産力
2008.01.15 ネットの公共性とは何か
をとりあげています。
この本では、最近の事例をあげて、ブログ社会とマスメディアとの攻防を描いています。その分析の上にたって、これからは、(アメリカや韓国のように)ブログ論壇が、世の中を引っ張っていくだろう、としています。
【日本のブログ界の課題】
佐々木は、日本では、何故、アメリカや韓国のようなブログ論壇が発展しないのか、本書の結び部分(pp.239-240)で、次の3点を指摘しています。
① 今のネット論壇の担い手の多くは、日本の戦後社会の喪失期に育った被害世代なので、弱者階層であるという認識が蔓延している。
② 日本では、論理を尽くしてディベートするという習慣・訓練が乏しく、違う意見を感情抜きで冷静に交換するということができないで、コメントはついつい「荒れる」
③ 理念としての「社会」と、リアルな「世間」との乖離。いくら、討議を行い、理念を語ったとしても、「世論」という同調圧力に覆われていて、理念も道理も通らない。
【社会福祉学の分野でのネット論壇の可能性】
私自身は、2007年3月ブログデビューであり、新参ですが、いまや、ウェブサイトとブログなしでは、社会福祉学の発展はありえないのでは、とひそかに思っています。
○ 自分の主張をするだけではなく、相手の主張を聞き、理解したい。
必要に応じ、コメントをする。
○ 議論の根拠となる材料の整理・提供
社会福祉の現場では、まだ、多くのことが言語化されていない
○ 最近は、私自身については、実名を明らかにしています。相手のこともあり、ブログネームも使用する。
【著名ブロガーリスト】
佐々木が本書の末尾で、175件のブログリストを選んでいます。
そのうち、実名のタイトルと思われるものは19件です。
この方から、順次、みていきたい。
*社会福祉学、社会福祉現場、介護福祉現場ということになれば、この佐々木リストにはないようですが、これから、内容をみていきます。
私のブログにブックマークした皆さんやそのリンクなどが日本の社会福祉のブログを代表しているともいえます。
を買いました。(写真)
この著者の論文・著作については、
私のこのブログで、
2008.06.11 ウエブ国産力
2008.01.15 ネットの公共性とは何か
をとりあげています。
この本では、最近の事例をあげて、ブログ社会とマスメディアとの攻防を描いています。その分析の上にたって、これからは、(アメリカや韓国のように)ブログ論壇が、世の中を引っ張っていくだろう、としています。
【日本のブログ界の課題】
佐々木は、日本では、何故、アメリカや韓国のようなブログ論壇が発展しないのか、本書の結び部分(pp.239-240)で、次の3点を指摘しています。
① 今のネット論壇の担い手の多くは、日本の戦後社会の喪失期に育った被害世代なので、弱者階層であるという認識が蔓延している。
② 日本では、論理を尽くしてディベートするという習慣・訓練が乏しく、違う意見を感情抜きで冷静に交換するということができないで、コメントはついつい「荒れる」
③ 理念としての「社会」と、リアルな「世間」との乖離。いくら、討議を行い、理念を語ったとしても、「世論」という同調圧力に覆われていて、理念も道理も通らない。
【社会福祉学の分野でのネット論壇の可能性】
私自身は、2007年3月ブログデビューであり、新参ですが、いまや、ウェブサイトとブログなしでは、社会福祉学の発展はありえないのでは、とひそかに思っています。
○ 自分の主張をするだけではなく、相手の主張を聞き、理解したい。
必要に応じ、コメントをする。
○ 議論の根拠となる材料の整理・提供
社会福祉の現場では、まだ、多くのことが言語化されていない
○ 最近は、私自身については、実名を明らかにしています。相手のこともあり、ブログネームも使用する。
【著名ブロガーリスト】
佐々木が本書の末尾で、175件のブログリストを選んでいます。
そのうち、実名のタイトルと思われるものは19件です。
この方から、順次、みていきたい。
*社会福祉学、社会福祉現場、介護福祉現場ということになれば、この佐々木リストにはないようですが、これから、内容をみていきます。
私のブログにブックマークした皆さんやそのリンクなどが日本の社会福祉のブログを代表しているともいえます。
早速読んでみることにします。
自分が関わっているメディアについては、
やっぱりよく知っておきたいですものね。
よい本のご紹介、ありがとうございました。
【日本のブログ界の課題】の3つの理由のうち最初の『今のネット論壇の担い手の多くは~』と言う部分は良く理解できないのですが後の2つは共感できますね。
『理念としての「社会」と、リアルな「世間」との乖離』
これは『理念としての「社会」』を理想としなかった所に著者の深い悩みが介在するように思うのは私だけでしょうか?
単に『理想と現実』とすれば、もっとスッキリするでしょうけど出来なかった理由が聞きたいですね。
非常に興味深い本ですね。