介護福祉は現場から 2007.02.22-2011.01.25

新しいブログにリンクしています。7つのテーマにわけました。引き続きお読みください。

第3427号 島田裕巳&小幡績『下り坂社会を生きる』(宝島社新書)

2009-12-24 03:58:26 | 映画・読書
島田裕巳&小幡績『下り坂社会を生きる』(宝島社新書、第1刷2009.12.24)を読みました。(写真は、表紙)

amazon

すでに幾つかの書評というか感想がブログにアップされています。

Bookmania2005

以下は、『下り坂社会を生きる』を読んで印象に残った箇所(ページ)です。
宗教学と経済学の討論で、薄い本ですが、呼吸のあった展開でよく日本社会を観察しています。
すでに言われていることも多いのですが、全体のメッセージが一貫していて考えさせられます。
*4つの区分や個々の表現は便宜ブログ管理者によります。

【成長の時代は終わった】
p.36 成長の時代が終わったことに(指導者は)気づいていない。
p.53 自民党は、掲げるイデオロギーがないので消滅する。
p.64 官僚は(アメリカのように)トップは政治任用になる。
p.84 GDPにかわる尺度が必要。

【社会のニーズに合わない教育システム】
p.106 情報の大衆化が進み、大学教員よりは大量の情報を操作できる一般人が増えた。
p.113 (大学教育では)看護学のように、ニーズがあるのに教育・研究が遅れている部門が伸びる。

【日本文化の豊かさ】
p.155 文化のレベルが高い。
p.164 「なんとなく大丈夫」という根拠のない安心感のまま。
p.166 (地デジの開始で)テレビは衰退する。
p.167 歌手perfume のこと(先日学生から聞いた。ナウい世界)

【下り坂を降りる技術】
p.172 今後、金利は上がらない。
p.176 江戸時代の経済は横ばい。
p.177 明治維新は、薩長という辺境のエネルギーから起きた。
p.180 いまは(1052年から1000年後の)末法の世界が近い。
p.182 (箱根駅伝のように)下り坂の技術が重要になる。
p.184 貴重なものは、「時間」になる。

第3423号「時間」が貴重になる時代 2009.12.23

第3320号 若者の乱れは社会の乱れの反映 2009.11.21

第3298号 時代は下り坂 2009.11.12
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 第3426号 税制改正大綱 | トップ | 第3428号 ゲストを迎えての発表 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

映画・読書」カテゴリの最新記事