介護福祉は現場から 2007.02.22-2011.01.25

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第3241号 学ぶ人たちから教わった後半生

2009-10-12 19:53:05 | 政治社会
写真は、徒然なる奄美 の10月11日付の記事からお借りしました。

1984年の秋に
初めて埼玉大学の大学院で「社会保障論」を講義した(非常勤)ときは、院生は、皆さん、現役の国家公務員であり、地方公務員でした。(派遣院生の制度)
*このコースは、後に「政策研究大学院大学」に発展しました。

1986年4月から、A大学に勤務してからのことは、第3228号(10月6日)で書いたばかりです。

【原宿から清瀬へ】
A大学では、学部や大学院のほか、思い出深いのは、
研究科(廃止された。現在の専門職大学院)と専修科(夜間課程。廃止された)の授業ですね。

研究科では、日本で初めての「社会福祉士養成課程」ということで、その教務主任を兼ねていましたが、学生は、みんな社会人の方々。
家族の介護などで、会社をやめて社会福祉の道に進みたいといった人たちでした。
教室は前から埋まっていきました。社会福祉士の合格率も80人定員の殆どが合格という実績でした。
80人の学生を私を入れて4人の専任スタッフで担当しましたので、関東の広い地域の実習巡回には教員は各20人ずつの実習先を回りましたね。

夜間課程の方は、最初は教務主任、次いで、学校長ということで、毎晩のようにキャンパスに残りました。学生の殆どは昼は働いている方でした。短かい休憩時間い夕食をとっていました。

東京の時代は、石神井にあった東京都の専門学校(いまはない。保育士が1年勉強することで介護福祉士資格をとれました)で非常勤で「老人福祉論」を講義しました。学生は、全員が社会人でした。
浜松の方の介護福祉士養成施設でも、集中講義で「老人福祉論」を講義しました。
*養成施設の初期の頃で、学生の多くは社会人でした。

【北海道】
北海道では、看護師の方の学部の授業のほかに、大学院の夜間の講義を担当しました。札幌から30分ほど北にある第2キャンパスへ夜行きました。大学院では、院生は昼の勤務を終えて、急いでかけつけていましたね。

1年間だけでしたが、北大の傍にある介護福祉士養成校で、非常勤で「地域福祉論」を担当しました。やはり、学生は社会人が多かったですね。

この頃、ちょうど新しい資格として精神保健福祉士ができて、最初の講習会で「社会保障論」を担当しました。皆さん、すでに精神保健関係で勤務している人たちでした。

【金沢】
この時代は、副学長という肩書きは大仰でしたが、実際は、実習委員長をやっていて、実習施設への巡回とか、各スタッフとの連絡とか、かなりハードに働きましたね。
*大学院はなかった。

【群馬】
大学院の専任でしたが、その大学院は、通信課程なので、スクーリングがありました。論文指導は、毎月、東京でやりました。院生たちは、現職の特養の施設長や病院勤務の看護師さん、専門学校の講師といった皆さんでした。

【鹿児島】
鹿児島では、大学院は、夜間です。昼は、福祉施設に勤務される方が多いですね。
夕方、枕崎や姶良などの勤務先をでると、どうしても18:00の開講時間には少し間に合わない・・という忙しい中での講義や論文作成で、その努力には頭が下がります。

【学びたいときが学ぶとき】
「勉強は、やろうと思ったときがスタートで過去の成績は関係ない」と、私が私淑する先生の先生がいわれたそうです。

私の場合、学部学生も担当しましたが、25年の教員生活のほとんどは社会人の方で、すでに職場の経験があり、また、ご家庭をもった方も多かった。それだけに私のほうが教わることも多かったのです。

北欧の大学生の平均年齢は27歳とか聞いたことがあります。
私自身も「途中からの教員」でしたので、「学ぶ」ことが「教える」ことと同じ位置にあったように思います。

この経験をいかせば、定年以降(2011年4月)も、新たな「学ぶ=教える」場があるのではないか?と考えるようになりました。
*その頃には少ないながら年金があるので、無報酬で私塾のようにやりたいですね。(交通費とコピー代を負担してもらう)
*ブログなどの文明の利器は活用しますが、やはり学ぶとは「face to face」だと思います。
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