介護福祉は現場から 2007.02.22-2011.01.25

新しいブログにリンクしています。7つのテーマにわけました。引き続きお読みください。

第3923号 歴史の記憶は世代を超えて伝えられる

2010-09-08 06:07:19 | 2012年改正→別ブログ
第3922号 介護保険法の改悪を座視するな

の続きです。


【歴史は蓄積されている】

1918年富山県魚津市の漁村の主婦達の決起から始まった米騒動のことを書きました。
60歳の頃(今は69歳です)、石川県のA大学に勤務していました。そのころ、魚津市にある「新川ビィーラ」という特別養護老人ホームを運営するB法人の理事をしていた関係で魚津には何度か行きました。

月刊グリ2007年2月号(91号)

魚津の港には、「ここから米騒動が始まった」との記念標が立っています。(写真は、上記サイトから)1918年の米騒動の前に明治の時代に何度(1890年、1897年)か米騒動が起きているのですね。当時、携帯はおろか電話もない時代、どのようにして情報が伝えられたのだろうか。その伝達の方法が女性達の生活の中で次の世代に伝えられていった。


【メディアの実質的崩壊】

このことについては、3月に書かれた次のブログが参考になります。Twitterで昨日知りました。少し長いですが、よく調べて書いてあります。その頃から最近までのtwitterの普及はすさまじいので既存のメディアの情報伝達力は一層低下しています。明治時代との対比が面白いです。

月明飛錫 2010.03.25

【制度の建前と実際の機能】

制度について語られることを実際の機能面で観察すれば、ちがう要素というか、本当の意義がはっきりすることがあります。証拠がはっきりしているものもあり、私がいまお話しするのは少数説ですが・・

・ 介護支援専門員は介護保険法の給付管理係りという役割をもっています。ドイツの介護保険には類似の資格はないですね。私は、最近における日本のケアマネジャーをみていると、国際的にはソーシャルワーカーといわれる職能を代替しているという側面がある、とみています。その大きな要因は、高齢者ケアに関するソーシャルワーク機能は、日本の社会福祉制度のもとでは必要性の割には十分育たなかったからです。

・日本の介護福祉士について、その専門性があらためて議論になっています。この議論がわかりにくいのは、介護福祉士と同様の資格は国際的に見て珍しいということもあります。ドイツのAltenpflegerは、介護福祉士と似てはいますが、ドイツの場合は看護職の一部と位置づけられています。在宅はホームヘルパーがやっていて、アルテン・プフレーガーが働くのは施設のみです。介護支援専門員と違うのは、介護福祉士は介護保険制度のできる前にできていたということですね。その介護福祉士も、「福祉寮母」や「家庭奉仕員」といわれた時代の研修システムを過去にもっています。専門性には、議論の整理が必要ですが、「必要性」を否定する人はいないでしょう。不足する看護力の代替機能も果たしてきたこともおさえておきたい。


【介護保険は地域を壊した】

これは、最近、山口のトヨロ先生、こと吉島豊録先生のブログで知ったのです。

アローチャートでケアマネジメント 2010.09.02

大いなる逆説ですね。この記事へのどりーむさんのコメント、私のコメントをお読みください。


【時代は方法を生み出す・・】

最近のネット上の介護に関する発言の量と質には目を見張るものがあります。
ぼんやりした大手のメディアの記者ではフォローできない生きた情報が満載です。
このブログでも多くのサイトをリンクしてきました。

今朝、書かれたこの記事には、介護保険と共に10年、現場で苦闘してきた人々の静かな決意が迷いの中に書かれてあります。

想い・思い・おもいver.2 第570回 2010.09.08
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