介護福祉は現場から 2007.02.22-2011.01.25

新しいブログにリンクしています。7つのテーマにわけました。引き続きお読みください。

第2943号 Brent MacLaine 先生の Team-Based Learning

2009-05-30 04:33:00 | 722教室で
【趣旨】
勤務する大学の「カナダ・プロジェクト」の行事の一環として行われました。
*今日、明日、講演・討論会が行われます。

【演習】
チームによる学習について、University of Prince Edward IslandのBrent MacLaine 先生による演習が行われ、私も参加しました。(写真)

・場所 図書館4F 地域総合研究所
・時間 14:30~18:00
・参加 教員、院生など20名あまり

【チームによる講義】
私は、かって、ミシガン大学の老年学グループと日本の実務家の研修プログラムで、チームによるケアの実際を学びました。
*最初の5年間の日本側プログラム委員長でした。

また、昨日の午前中にもやったばかりですが、担当している学部1年生の「社会福祉概論」の講義は、チームによる学習方式です。

というわけで、関心を持って臨みました。

【消耗しました】
長時間、英語のみによるセッションで正直疲れました。

・テーマは、チームによる学習 ですが、
・素材として使ったのは、MacLaine先生(英語学。詩の専門。詩集を4冊だしておられる)の専門分野です。
*Robert Frost の
 ”Neither out Far nor in Deep" という詩の解釈と鑑賞をめぐるもの。

Frostの詩の内容は、まったく歯が立ちませんでした。

【応用できることがたくさん・・】
ですが、さすがにもともとアメリカで発達した学習方法で、私の講義でも応用できるノウハウはたくさんありありました。
・チームの分け方
・進行の仕方(時間管理)
・資料の作成(問題形式に工夫。カラー用紙)
・資料の配布(専用のファイル)
・評価方式の発達

ここで用いられている方法は、先生が、1994年に参加されたMichaelsenによるワークショップによるということでした。

Team-Based Learning

【チームによる学習の利点】
先生の演習のまとめ(レジュメの29ページ)に従って、チームによる学習の利点をあげておきます。(キーワード風の意訳です)

・焦点がより明確になる
・事例で議論する
・準備がよくできる
・討論が多い
・参加する学生は、最初に難しい事例に取り組む
・仲間から誤りを指摘される
・教師による権威的になりがちな解釈は避けられる
・学生同士の議論
・その場でのフィードバック
・読む→考える→話す というサイクル
・教師と学生との連携
・学生は、大きなクラスでも、(チーム学習により)快適空間”comfort zone"をみいだす。

【自分の教室】
ひるがえって、自分自身の教室でのチーム学習は、誰にも教わったことがないのですが、25年におよぶ教師生活の中で積み上げてきた方法と姿勢なので、それなりの評価ができるのでは?と思いました。

残念ながら、私の英語では、私のクラスでいま行っているチーム学習の趣旨をMacLaine先生にうまく伝えられなかった。

大教室でのグループワークの試み(2007)
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