介護福祉は現場から 2007.02.22-2011.01.25

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「見捨てられる医療弱者」

2007-08-30 11:59:54 | 医療
タイトルは
『10年後のあなた』(文春新書)から。
(p66-p69)シリーズその4。

サブタイトルに
「救急車を呼ぶにもカネがかかる」とあります。

昨日
奈良県の妊産婦をめぐるたらいまわし事件
は新聞・テレビでも詳しく報ぜられた。
大阪という大都市圏でも
このようなことが起きる
というのが事態の深刻さを示している。

○ 書いてあることの要点
・2005年度の1年間の医療費は34兆円
・保険料を納めないために国民健康保険の保険証を
使えない「無保険者」は、全国で35万世帯だ。
・アメリカには、日本の国民健康保険のような制度が無い。
(低所得層や高齢者のための公的保険はある)
一般市民は保険会社が経営する民間の医療保険に加入する。
その保険料が払えない人が総人口の16%に達している。
(「アメリカ化」を医療の面で進めると大変なことに・・)
・2004年から、研修医制度が変わり、全国の研修病院を選択
できるようになり、研修医の都市集中が進んでいる。
・「無医村」は、半径4キロに医療機関が無い地域をさすが
2004年で789箇所ある。
 (人口50人未満の地域はこの統計からはずれる)
・産科、小児科のような勤務条件が厳しい診療科は
医師不足となっている。

○ 鹿児島は
人口当たり医師数が多く、医療費の平均額も高いので有名。
それにおうじて県民の医療での安心度は高いのだろうか。
(離島や過疎地での医療過疎はもう日常化している)
「治療」の効かない介護の場合はどうか?
偏差値的なそして金のかかる医師教育がもたらす弊害は
根強い。
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