介護福祉は現場から 2007.02.22-2011.01.25

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【書評から】GROWING RISK IN AN AGING NATION

2008-03-12 10:58:05 | 地球→ドイツブログ
【アメリカは高齢化社会に対応できるか】
大学のデーターベースから。

The Gerontologist (アメリカ老年学会の専門雑誌。隔月刊)
2007年4月刊、第47巻第2号 p255から9ページ。

この号で、
南フロリダ大学のLarry Polivka 准教授が、次の2冊の本を書評している。

GROWING RISK IN AN AGING NATION:
The Economics and Politics of Growing Older in America.
Praeger 刊。283ページ。

The Great Risk Shift:
 The Assault on American Jobs, Families, Health Care, and Retirement-
and How You Can Fight Back.
Oxford University Press 刊。240ページ。

ともに、2006年刊。
最初の本は、James H.Schlz と Robert H.Binstock.
次の本は、Jacob S.Hacker
の執筆です。

【この30年で、新自由主義がアメリカの社会を駄目にした】
アメリカは
日本を負かせた国であり、経済や外交だけではなく、文化やスポーツにもアメリカの影響は大きいですね。

意外と知られていないのは、アメリカの社会福祉・社会保障の現実です。

この書評を紹介しようと考えたのは、
30年にわたって、市場万能主義がアメリカの社会システムを壊してきたこと、
これから高齢化に向かって、このままでは、社会は立ち行かなくなること
を、雇用・教育・年金・医療などの各分野について分析している
という紹介がされていたからです。

両著とも、政治的な視点も入っていて、いま報道されている大統領選挙の動向などもこの本で触れている政策の流れとアメリカの現実を知ればヨリ興味深いです。

【アメリカは日本の反面教師】
社会問題への対応については、アメリカは日本の反面教師。
これが、私のアメリカ社会への結論です。
40歳から50歳代にかけて、研修・発表・見学・調査などさまざまな目的で都合10回はアメリカを訪問していますが、(主な研究対象をドイツにしてきたので)あまり詳しくはフォーローしてこなかったのです。

この書評で触れられている個別の事例まで紹介できませんが、特に、医療と年金については、日本の指導層にも影響を与えているので順次ポイントを紹介していきたいです。

*写真は
昨日の朝、共研公園で。遠くにゲートボールをしているお年寄りが見えます。
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