介護福祉は現場から 2007.02.22-2011.01.25

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第1557号  デンマーク:自立を支える在宅ケアの秘訣

2008-09-15 04:17:23 | 地球→ドイツブログ
【日本在宅ケア学会】
日本在宅ケア学会(会長:白澤政和先生)の学会誌(第12巻第1号)が届いた。第12回日本在宅ケア学会学術集会(2008.3.15)の記録が特集されている。(写真は、その表紙)
冒頭の特別講演:自立を支える在宅ケアの秘訣
デンマークのレーネ・ホレナー pp.10-13
(監訳:瀧澤 利行、麻原きよみ)
の要点を紹介します。
*この号では、他にフィンランドからの専門家の講演も紹介されています。
ヘリ・キティノヤ pp.14-18

【1980年代に起こった変化】
デンマークの高齢ケアが革新されたのは、1980年代。
それは、政治家が改革の意思を持ったところから始まった。
ポイントは、専門職によるチームワークの確立だ。

高齢者の意思を代表する組織として、高齢者協議会がある。高齢者の意見を政治に反映させる役割をになう。

1987年時点と比較してナーシングホームは半減した。逆に高齢者アパートが増えている。
ホームヘルパーとホームケアナースのつながりができたことが良質の高齢者ケアへの転換のポイントだ。

【デンマークの高齢者ケアの日本への影響】
以下は、私(ブログ管理者)のコメント、追加の調査。
デンマークでの政策転換が結実しはじめた1980年代後半に何度かデンマークを訪問する機会があった。大熊由紀子さんはじめその後日本にデンマークの高齢者ケアを精力的に紹介する役割を果たした先生方と一緒だった。

Googleで「デンマークの高齢者ケア」を検索すると、581ヒットした。
トップには、松岡洋子氏の著作(新評論、2004)がヒットし、この本は、ベスト10ヒット中に3回もヒットしている。基本書といえるでしょう。

【新しい動向】
以下、ベスト10ヒットをクリックしましたが、
デンマークの高齢者施策における在宅ケアシステムに学ぶ新たな視点
という報告がデンマークの新しい動向を伝えていて貴重です。
著者:白石知子 百瀬由美子 (愛知県立看護大学)
愛知県立看護大学紀要 第13巻 pp.41-48, 2007
サブタイトル:ヒョースホルム市の予防家庭訪問とサービス判定
(2007年8月27日から30日もでの訪問調査とヒアリング結果を資料としてまとめた)

*デンマークの高齢者ケアは、ここ10年ほどに新たなる展開を遂げていることがわかりました。ウェブサイトで新しい文献を追っておく必要を感じました。
このブログでは、2008年4月5日付記事で
関 龍太郎先生(松江、デンマーク研究会)のサイトを紹介しました。


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