介護福祉は現場から 2007.02.22-2011.01.25

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生活モデルの視点からみる地域精神保健活動の発展過程

2008-04-08 07:05:31 | シナプスの笑い
【最後の章へ】
高木邦明編著『障害者福祉の研究課題と方法』(学文社、2008)を読んできました。

今日は、
第10章 生活モデルの視点からみる地域精神保健活動の発展過程
です。本文だけで、p156-p183。参考文献135本が挙げられる。
著者は、宮薗美恵子(鹿児島県保健福祉部保健医療福祉課 地域保健担当参事)

【時代区分】
地域精神保健福祉活動を
1951年~1964
1965 ~1974
1975 ~1994
1995 ~現在まで
の4つの時代区分にわかち、膨大な文献レビューによって
医学モデル・公衆衛生モデルから生活モデルへ発展した経緯をまとめている。

【生活モデル】
ここで、「生活モデル」とは、医学モデルと対比した谷中輝雄による枠組みによる。
・主体   生活者
・責任性  本人の自己決定
・かかわり 本人の主体性へのうながし
・とらえ方 生活のしづらさとして
・関係性  共に歩む支え手として
・問題性  環境生活を整えることに重点
・取り組み 相互的・補完的

【まとめ】
○保健婦(保健師)は、必要に迫られて生活モデルの考え方を作り出してきた。
社会福祉を基礎とするものとも共通のものがあるのではないか。

○ケアマネジメントの試行的事業により、生活モデルの考え方が保健師にも浸透していった。

○障害者自立支援法は、精神障害者の視点からみると評価される。生活モデルからの検証が必要。

*写真 今朝、5時50分。桜島を望む。




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