【医療問題の分析・評論】
医療費問題は多面的で、全体を概観するのは容易ではないですね。
毎月「ニュースレター」としてメールで配信される二木立教授(日本福祉大学教授)の論文は、長く医療政策を研究してこられた立場から評価分析されている。
*「社会福祉学資料集」3.4.(医療費/リンク)に毎号のリンクがあります。
今日届いた最新号のニューズレター(通巻52号)のなかで、二木先生が『文化連情報』2008年12月号に書かれた「二木教授の医療時評(その61)」が収載されています。
この論文では、社会保障国民会議のシュミレーションの評価できる点と問題点を次のように整理しています。
【社会保障国民会議】
官邸に置かれた社会保障国民会議のサイトは、「社会福祉学資料集」1.4.(総記/リンク)にリンクしてあります。
○ 2008.06.19 中間報告
○ 2008.10.23 医療・介護費用のシュミレーション
○ 2008.11.04 最終報告
【二木先生の分析】
○ 評価できる点
・医療費総額を抑制するシナリオは示されていない
・医療費総額の抑制はできず、逆に増加することを初めて公式に認めた
・国民医療費中の患者負担割合(現在14%)を現状程度で維持することを前提にしている
● 問題点
・実現するための医療費水準が依然低い
・数値目標が一人歩きする危険がある
・公費負担の増加をすべて消費税でまかなうことを前提にしている
☆9月以降に本格化した世界的な金融危機に関連する経済情勢を考慮していない。
*「社会福祉学資料集」は、このブログのブックマーク末尾にあげてあります。【901】
*写真は、今朝、鹿児島市内上荒田小学校校庭の花壇。(市長選挙の投票所)
医療費問題は多面的で、全体を概観するのは容易ではないですね。
毎月「ニュースレター」としてメールで配信される二木立教授(日本福祉大学教授)の論文は、長く医療政策を研究してこられた立場から評価分析されている。
*「社会福祉学資料集」3.4.(医療費/リンク)に毎号のリンクがあります。
今日届いた最新号のニューズレター(通巻52号)のなかで、二木先生が『文化連情報』2008年12月号に書かれた「二木教授の医療時評(その61)」が収載されています。
この論文では、社会保障国民会議のシュミレーションの評価できる点と問題点を次のように整理しています。
【社会保障国民会議】
官邸に置かれた社会保障国民会議のサイトは、「社会福祉学資料集」1.4.(総記/リンク)にリンクしてあります。
○ 2008.06.19 中間報告
○ 2008.10.23 医療・介護費用のシュミレーション
○ 2008.11.04 最終報告
【二木先生の分析】
○ 評価できる点
・医療費総額を抑制するシナリオは示されていない
・医療費総額の抑制はできず、逆に増加することを初めて公式に認めた
・国民医療費中の患者負担割合(現在14%)を現状程度で維持することを前提にしている
● 問題点
・実現するための医療費水準が依然低い
・数値目標が一人歩きする危険がある
・公費負担の増加をすべて消費税でまかなうことを前提にしている
☆9月以降に本格化した世界的な金融危機に関連する経済情勢を考慮していない。
*「社会福祉学資料集」は、このブログのブックマーク末尾にあげてあります。【901】
*写真は、今朝、鹿児島市内上荒田小学校校庭の花壇。(市長選挙の投票所)