介護福祉は現場から 2007.02.22-2011.01.25

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クルーグマンを読む【第6章】

2008-07-24 10:22:04 | 地球→ドイツブログ
PAUL KRUGMAN
THE CONSCIENCE OF A LIBERL、2007
を読んでいます。
*直訳すれば「あるリベラル主義者の良心」ということに。(中岡 望)

第6章 MOVEMENT CONSERVATISM
(保守主義の運動) pp.101-123

は、アメリカの保守主義が本格化する前、ニクソンの登場までの時代を扱っています。
*第5節のコメントは、本ブログ7/17付け記事を参照。

Finding a Popular Base

Building a Business Base

Buildeing an Intelligentsia

Nixon and the Great Transition

の4節に分かれています。

1964年10月27日にレーガンがテレビで行ったスピーチが有名で、
いまではただ”the speech"といえば、この演説を指すのだそうです。p.104

内容は、政府が大きくなる弊害といったことでした。

その後、保守派は、
まず知識層に、ついで、ビジネス界で、それにメディアで支援者を増やしていきます。

1950年代には、アメリカの組合組織率は、30%に達していました。
*現在は、12%弱です。 p.111

1970年代の保守主義は、丁度1920年代のニューディ-ルと状況が似ていたという。思想、組織、中核となるグループはあったが、今ひとつきっかけcrisis が無かった。 p122

*第6章まで読んでいる間に、邦訳『格差はつくられた』の書評を2つ読みました。
☆2008年7月20日 日本経済新聞 p.21 編集委員 実 哲也
☆2008年7月19日付 週刊東洋経済 中岡 望(ジャーナリスト) pp.148-149

実氏のはやや辛口の、中岡氏は正面から評価している。いずれも、現代アメリカを読み解くのに重要な本である、という点では一致している。
なお、まえに、二木教授(日本福祉大学大学院)が紹介されていたように、この翻訳は部分訳です。
私は、英語の勉強をかねて、原典を略しないで始めからゆっくり読んでいるのですが、やはり翻訳(私は見ていませんが)とは一味違うのでは?と思います。

*写真は、昨日昼、6号館の裏道から夏空を仰ぐ。
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