介護福祉は現場から 2007.02.22-2011.01.25

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1507 オーストラリアでは高齢者組織が年金の75歳支給を提案

2008-09-02 06:09:37 |  年金
【ISSA】
ISSA
とは、
INTERNATIONAL SOCIAL SECURITY ASSOCIATION 国際社会保障協会
の略称です。

ILO 国際労働機構 は、ご存知の方も多いでしょう。労働条件に関する国際条約を結んでいます。ISSAは、その兄弟組織です。
私が、40年前に行ったときは、ジュネーブのILOのビルの中にISSAがありました。

社会保障(ここでは、医療保険や年金制度など)に関して、国際的な視点で展望している組織としては、ISSAはもっとも古く包括的なデータをもっています。
そこで、私はブログのブックマークに入れているわけです。
ILOについては、日本語サイトが充実していますが、ISSAには日本語サイトはないです。(フランス語やスペイン語がある)

【Social Security Monitor】
各国の政策動向をウオッチしている項目が、ISSAホームページの中段をみていくと
Social Security Monitor
とあります。その9月1日付けの項目に、
*向うの流儀で、01.09.08=2008年9月1日です。

Australia : Seniors want retirement at 75
という見出しがありました。
「高齢者が定年を75歳からと要求」
日本でも、年金の支給開始年齢は、大騒ぎの末に、現在(60歳から)65歳に引き上げ中ですから、75歳とは!と思いさっそくプリントしました。

【オーストラリアの年金】
この記事のポイントは、①高齢者組織自身が ②年金の支給を75歳からとすべきだと提案した
ことにありますが、

オーストラリアの年金制度を枝葉を省略して簡単に説明しますと、
次の、3つの年金がある・・・日本とはだいぶ違うので、後日詳しくやります。
 ・基礎的なpension といわれるもの 65歳支給 税金を財源とする
 ・企業の掛け金によるsuperannuation があり  給与の9%の掛け金
 ・さらにsuperannuationへの個人の上乗せ

【提案】
○ 提案した人 オーストリアの高齢者組織 National Seniors
  議長は、Everald Compton

○ 提案した時期 8月27日

○ 文書のタイトル  AdvantAGE Australia 

○ 提案のあて先 国会議員

○ 内容 いまの65歳という年金支給開始では年金財政は持たない
     2030年には人口の50%が50歳以上になる
     75歳以上の開始を提案 → 2020年まで時間をかけて実施
     この年金財政の問題は、地球温暖化よりも大きな脅威だ

○ 出典 ISSAが掲げているのは、The Australian という新聞の2008年8月28日付署名入り記事です。

○ Natioanl Seniors のサイトは、高齢者組織の運動を知るのに興味深い。
  http://www.nationalseniors.com/au/ebiz/
ですが、アップには時間がかかった。


*写真は、奄美大島 網野子峠 ハシカンボク。
徒然なる奄美の9月1日から。
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