【パーソナル・ソーシャル・サービス】
前回、
「パーソナル・ソーシャル・サービス」というイギリスで使用されている用語・概念は、日本では、まだ、まとまった用語としては受けとめられていない
と、代表的な社会福祉用語事典で調べたことをお話しました。
そのあとで、
『社会福祉キーワード補訂版』(平岡公一他編。有斐閣、2002)という本があるのを思い出して、それをみたら、
「ソーシャルポリシーとパーソナル・ソーシャル・サービス」
というずばりの解説が2ページにわたって解説されていました。p8&p9
しかも、解説担当は「K」とあり、この分野の専門家である金子光一先生(東洋大学)でした。
【政策と実践】
坂田先生のテキスト「政策と実践」p12-p13
に戻って、上記「キーワード」の金子先生の解説も踏まえて、これまでの議論を私流にまとめてみます。
・日本では、「社会福祉」と「社会保障」の関係すら明確ではない。
・イギリスでは、
○ 政策の体系を 「ソーシャルポリシー」と
○ サービスをさす用語として、「パーソナル・ソーシャル・サービス」
といっており、
○ さらに、「ソーシャルワーク」は、サービスを行う技術体系を指している。
【カタカナでいくのもさびしいが・・】
「ソーシャルポリシー」は、直訳すると「社会政策」となり、日本では、「社会政策」は、かってのマルクス理論の流れをくむ労働者政策に関連する概念であった時期が長いので、金子先生は、あえてカタカナを使ったといっています。
乱暴ですが、
私は、
イギリスのこの3つの階層的な概念を日本語で言うと
・ソーシャルポリシー (新しい使い方としての)「社会政策」
・パーソナル・ソーシャル・サービス 社会サービス
・ソーシャルワーク 社会福祉援助技術
とするのが近いのではと思います。
*「サービス」は、日本語化しているものとしました。
*「社会サービス」については、坂田先生の本では、小項目のタイトル(p10)に
「個人に対する社会サービス」と書かれていますが、本文中には「社会サービス」の説明はなく、本文ではむしろ「福祉サービス」という用語が広まりつつある、と述べています。(p11)
*写真は、私の研究室がある6号館(大学院棟)です。今朝撮りました。
前回、
「パーソナル・ソーシャル・サービス」というイギリスで使用されている用語・概念は、日本では、まだ、まとまった用語としては受けとめられていない
と、代表的な社会福祉用語事典で調べたことをお話しました。
そのあとで、
『社会福祉キーワード補訂版』(平岡公一他編。有斐閣、2002)という本があるのを思い出して、それをみたら、
「ソーシャルポリシーとパーソナル・ソーシャル・サービス」
というずばりの解説が2ページにわたって解説されていました。p8&p9
しかも、解説担当は「K」とあり、この分野の専門家である金子光一先生(東洋大学)でした。
【政策と実践】
坂田先生のテキスト「政策と実践」p12-p13
に戻って、上記「キーワード」の金子先生の解説も踏まえて、これまでの議論を私流にまとめてみます。
・日本では、「社会福祉」と「社会保障」の関係すら明確ではない。
・イギリスでは、
○ 政策の体系を 「ソーシャルポリシー」と
○ サービスをさす用語として、「パーソナル・ソーシャル・サービス」
といっており、
○ さらに、「ソーシャルワーク」は、サービスを行う技術体系を指している。
【カタカナでいくのもさびしいが・・】
「ソーシャルポリシー」は、直訳すると「社会政策」となり、日本では、「社会政策」は、かってのマルクス理論の流れをくむ労働者政策に関連する概念であった時期が長いので、金子先生は、あえてカタカナを使ったといっています。
乱暴ですが、
私は、
イギリスのこの3つの階層的な概念を日本語で言うと
・ソーシャルポリシー (新しい使い方としての)「社会政策」
・パーソナル・ソーシャル・サービス 社会サービス
・ソーシャルワーク 社会福祉援助技術
とするのが近いのではと思います。
*「サービス」は、日本語化しているものとしました。
*「社会サービス」については、坂田先生の本では、小項目のタイトル(p10)に
「個人に対する社会サービス」と書かれていますが、本文中には「社会サービス」の説明はなく、本文ではむしろ「福祉サービス」という用語が広まりつつある、と述べています。(p11)
*写真は、私の研究室がある6号館(大学院棟)です。今朝撮りました。