小説家、精神科医、空手家、浅野浩二のブログ

小説家、精神科医、空手家の浅野浩二が小説、医療、病気、文学論、日常の雑感について書きます。

からかい上手のエリート税理士の佐藤さん(小説)(上)

2024-04-18 23:18:34 | 小説
「からかい上手のエリート税理士の佐藤さん」

という小説を書きました。

ホームページ、「浅野浩二のHPの目次その2」にアップしましたので、よろしかったらご覧ください。

「からかい上手のエリート税理士の佐藤さん」

佐藤京子は税理士である。
彼女は子供の頃から頭がよく東大法学部を卒業した。
大学を卒業して大手銀行に就職した。
彼女はバリバリに仕事をこなした。
上司の評価もよく出世は間違いなかった。
しかし転勤が多く彼女は地元に密着した仕事がしたく2年で会社を辞めた。
そして地元の神奈川県で税理士になった。
はじめは税理士法人クラリスに所属した。
税理士の資格は大学卒業後に銀行勤務の傍ら勉強し1年で税理士国家試験に通った。
彼女の頭の良さといったらそれはそれはズバ抜けて凄く税理士国家試験の多くの問題で模範解答より少ない税額を出したほどだった。
採点者が目を丸くして驚いたのは言うまでもない。
当然、彼女が受けた時の税理士国家試験ではトップの成績だった。
彼女は税理士法人クラリスで2年働いた。
税理士になるには税理士試験に合格した後2年の実務経験をすることが必要条件なのである。
なので彼女は税理士法人クラリスで2年働いた。
彼女はクラリスの2年間でもう何でもこなせるようになっていた。
なので神奈川県の横浜市の関内にある貸しビルの一室を借りて佐藤京子税理士事務所を開いて独立した。
彼女は佐藤京子税理士事務所の所長となった。
テナント料は高かったが彼女はやり手の税理士なのでクラリスの時からの顧客が彼女の個人税理士事務所の顧客となった。
なのでテナント料をはるかに超える収入があった。
その上彼女はこの世離れした美人である。
次から次へと大企業、中小企業、個人事業主、が彼女に会社の税理業務の依頼をしてきた。
それで1年であれよあれよという間に300件の会社と顧問契約を結ぶことになった。
顧客の彼女に対する信頼もあつかった。
顧客には、貿易会社、製造業、IT企業、その他ありとあらゆる職種の会社に佐藤京子は対応できた。
つまりオールラウンドである。
その他、相続税の相談、会社の資金調達、M&A、事業継承のアドバイスなど何でもやった。
そうなるとさすがの京子も一人では忙しくなって一人では仕事をこなせなくなった。
そのため京子は佐藤京子税理士事務所の求人の募集を出した。
・・・・・・・・・・・・
さて。
京子が佐藤京子税理士事務所のスタッフ募集の広告を出した時である。
横浜市内に住む二人の男がその記事を見た。
川田と森田という男である。
二人は同じ高校の友達だった。
二人は怠け者で勉強は全くせずギャンブルやスマホゲームに明け暮れていた。
高校を卒業した後はニートとなり働かずパチンコを一緒にするようなだらけた生活をしていた。
「おい。佐藤京子税理士事務所がスタッフ募集だとよ」
タブレットのネット広告を見ていた川田が言った。
どれどれと言って森田がタブレットを覗き込んだ。
「佐藤京子税理士事務所。スタッフ募集。時給××円。一緒に働きませんか」と書いてあった。
「ああー。本当だ」
森田が言った。
「おい。どうだ。応募してみないか?」
川田が言った。
「・・・・どうして?」
「だって佐藤京子と言ったら東大法学部を主席卒業したインテリだろ。頭が良くて仕事が出来てしかも超美人でやさしい性格だろ。面白そうじゃないか」
佐藤京子は美人で世事にも精通していて、やり手の税理士としてしばしばテレビ出演もしたことがあったので世間では知られていた。
クイズ番組の頭脳王に出て優勝したこともあった。
「・・・・でも真面目に働くのなんてウザったいし。お前は働くのウザったくないの?」
「佐藤京子さんはやさしいから多少サボっても叱らないだろう。飯をおごってくれるかもしれないし仕事外でも付き合ってくれるかもしれないし楽して美人と付き合えるなんて最高じゃないか?」
「なるほどな。確かにそうだな。じゃあ応募しよう」
「応募者は多いかもしれないぞ。競争倍率は高いかもしれないぞ。早く応募しないか?」
「そうだな。早い方がいいな」
「でも応募者には税理士試験に通ったヤツがいるだろうし。日商簿記1級のヤツもいるだろうし。オレたちが応募しても採用してくれるかな?」
「日商簿記1級に通ったってウソ言えばいいんだよ。どうせ面接では日商簿記のテストなんかしないだろうから」
「そうだな。落ちて元々。通ったらハッピーで応募してみるか」
「そうだな。決まり」
・・・・・・・・・・・・
こうして二人は翌日、佐藤京子税理士事務所に面接を受けに行った。
二人は何年ぶりか久しぶりにきちんとしたスーツを着て。
二人は電車に乗り関内駅で降りた。
そしてスマホの地図アプリを頼りに港の方に向かって歩いた。
「落ちて元々とはいえちょっと緊張するなー」
川田が言った。
「オレもだよ」
森田が言った。
やがて7階建てのビルが見えてきた。
1階のエレベーターの前の各階の案内表示には7階に「佐藤京子税理士事務所」との表記があった。
「緊張してきたなー」
「そうだな。何だか死刑台の前に立たされているみたいな感じがしてきたよ」
死ぬとわかっている人間でも人間の不思議な心理で「死の実感」というものは直前になって初めて急激に高まっていくものなのである。
そしてわからないものは人間に恐怖感を与える。
二人はエレベーターのボタンを押した。
▼のマークが点灯しすぐにエレベーターは1階に着いてドアが開いた。
・・・・・・・・・・・・・
二人はエレベーターに入った。
そして7階のボタンを押した。
エレベーターはグングン上がっていきすぐに7階に着いた。
二人はエレベーターを降りた。
目の前にはフロアー案内の図があって「佐藤京子税理士事務所」の場所がそれに書かれてあった。
二人はそれに従って「佐藤京子税理士事務所」に向かった。
1分もかからず二人は「佐藤京子税理士事務所」と書かれた部屋の前に辿り着いた。
「緊張するなー」
「そうだな。頭が良い女は気が強いからな。こわいな」
家を出た時には無かったがいざ彼女の事務所の前に立つと緊張感が実感となって二人の心臓はドキドキと早鐘を打ってきた。
しかしもうここまで来たので入らないわけにはいかない。
二人は勇気を出してチャイムを押した。
ピンポーン。
「はい。どなたでしょうか?」
インターホンから声が聞こえた。
「あ、あの。スタッフ募集の広告を見て応募に来た者です」
川田がしどろもどろの口調で言った。
「はい。わかりました。今すぐ行きます」
テキパキした返事が返ってきた。
部屋の中でパタパタ走る音がした。
そして部屋のドアが開かれた。
佐藤京子が顔を出した。
「あ、あの。スタッフ募集の広告を見て応募に来た者です」
二人はコチコチに緊張して佇立していた。
しかし。
彼女は二人を見るとニッコリ笑って、
「いらっしゃい。どうぞ入って下さい」
と笑顔で言った。
彼女の対応が優しかったので二人はほっと胸をなでおろした。
二人は事務所の中に入って行った。
事務所の中には彼女のデスクと接客用の大理石のテーブルとソファーがあった。
「さあ。どうぞ座って」
と彼女に促されて二人はソファーに座った。
「あ、あの。僕たちスタッフ募集の広告を見て応募に来ました」
「嬉しいわ」
ちょっと待っててと言って佐藤京子は立ち上がった。
佐藤京子はチーズケーキと紅茶を持ってきて「どうぞ」と言って二人に差し出した。
二人は「頂きます」と言ってチーズケーキを食べた。
「よくいらっしゃって下さいましたね。有難う。求人の広告を出したけれどなかなか応募してくれる人がいなくて困っていたの」
佐藤京子はニコッと笑顔で言った。
二人は予想と違って彼女が優しい態度で接してくれたことにほっと胸を撫でおろした。
二人は顔を見合わせた。
「あ、あの。佐藤京子さん。ちょっと二人で相談したいことがあるので席を外してもよろしいでしょうか?」
「ええ。いいわよ」
二人は立ち上がって事務所の外に出た。
「おい。どうする?」
「ウソついてもいいんじゃないか。彼女はそんなに細かく調べようという様子もなさそうだし」
「そうだな」
こうして二人はまたもどってきた。
「一応履歴書を見せてくれる?」
「はい」
二人は履歴書を差し出した。
佐藤京子はそれを見ながら、
「ふーん。森田くんは慶応大学卒業で川田くんは明治大学卒業なのね。二人とも日商簿記1級を持っているのね」
佐藤京子は感心した様子で言った。
その後は大学時代何をやっていたかとか卒後就職した会社のことなどたわいもないことを話した。
佐藤京子も二人の履歴を信じているようで突っ込んだ質問はしなかった。
20分くらい話した。
「わかったわ。じゃあ1週間後に採用するかどうかを連絡するわ。今日は来てくれてどうも有難う」
こうして二人の面接は終わった。
「よかったな。突っ込まれなくて」
「ああ」
「でも採用されて働き出したらバレちゃうんじゃないか?」
「バレても彼女は優しい性格だから大丈夫なんじゃないか」
「そうだな。バレても許してくれそうな雰囲気だからな」
・・・・・・・・・・・・
1週間後二人に採用の電話がかかってきた。
「やった」
二人は小躍りして喜んだ。
そして二人は佐藤京子税理士事務所で働くようになった。
しかし大卒でないことや日商簿記1級の資格を持っていないことは簿記について何も知らないことですぐバレてしまった。
二人は面接の時の佐藤京子の大らかで寛容な態度からバレても怒らないだろうと予想していた。
しかし現実は違った。
彼女は二人が面接でウソをついたこと、そして仕事が出来ないことが分かると二人を罵りまくった。
彼女の態度の豹変に二人は驚いた。
「あんた達最低よ」
「とんでもない無能なウソつきを採用しちゃったものね」
こんな罵倒を彼女は二人に投げつけた。
しかし二人は雑用係りということでクビはまぬがれた。
・・・・・・・・・・・・・・
ある日の様子はこんな具合である。
その日は趣味で料理教室を開催していた杉山信子だった。
彼女は料理教室の先生だった。結婚して一男一女を産み子育ても終わったので趣味で料理教室を開いていた。週一回自宅で近所に住む主婦や未婚の女が10人くらいやってきて彼女の料理教室に出ていた。しかしそれが評判になってどんどん人数が増えていき、またテレビ局に目をつけられてテレビ出演するようになり料理教室も自宅ではなくビルの一室を借りて本格的にやるようになった。本を出版したり色々な外食チェーン店にも料理の指導の依頼を頼まれるようになったのである。
そのため収入が増え経理が複雑になっていった。
そのため経理を佐藤京子税理士事務所にやって欲しいと頼みに来たのである。
「杉山信子さん。わかりました。これからは経理は私の事務所でさせて頂きます」
「有難うございます。佐藤京子さん。助かります」
「いえ。私も杉山信子さんの料理教室に出てみようかしら」
「それは嬉しいです」
「いえ。私も料理に興味ありますから。それに実際に見てみた方が経理も実感が沸きやすいですから」
「それは嬉しいです」
と杉山信子は言った。
「ところで佐藤京子さんも仕事が多くて大変でしょう。スタッフは当然ここにいる二人の他にもたくさんおられるのでしょう?」
杉山信子は二人の男を見て言った。
「いやあ。スタッフは今の所この二人だけです」
「そうなんですか。そうとは知りませんでした。では二人はとても優秀な方なんですね?」
「いえー。こいつらは大卒で日商簿記一級を持っているとか言ったので採用したのですが何にも知らないフリーターだったのです。私もだまされました。世の中には平気でウソをつくヤツが多いですからね。杉山さんも気をつけて下さい」
おーいろくでなしのブタ野郎二人お茶を持ってくるくらいの気はきかせろと佐藤京子は二人を怒鳴りつけた。
「す、すみません」
と言って二人は急いでお茶を持ってきた。
二人がお茶をテーブルの上に乗せると、
「おい。ブタ野郎。どうぞくらいの言葉を言うのが礼儀だろ」
と佐藤京子は二人をののしった。
杉山信子は予想と違って佐藤京子の厳しさに驚いて目を白黒させたが他人のことに干渉することも出来にくいので黙っていた。
その後も佐藤京子と杉山信子は色々なことを雑談した。
「では今日はこれで帰ります。これからよろしくお願い致します」
と言って杉山信子は玄関に向かった。
二人はボサッとしている。
「おい。ブタ野郎二匹。大切なお客さまだぞ。玄関を開けて(今日は遠い所ご足労いただきまして有難うございました。気をつけてお帰り下さい)くらいのこと言うのが礼儀だろ」
と言って男二人を蹴飛ばした。
二人は京子に言われて焦って玄関の戸を開けた。
そして、
「今日は遠い所ご足労いただきまして有難うございました。気をつけてお帰り下さい」
と佐藤京子に言われた言葉を述べた。
杉山信子は佐藤京子に、
「今日はどうも有難うございました。これからよろしくお願い致します」
とニコッと微笑んで言った。
「いえ。わからないことがあったらいつでも遠慮なくどんな事でも電話でもメールでもして下さい」
と佐藤京子も微笑んで言った。
そして杉山信子は去って行った。
・・・・・・・・・・
万事がこの調子だった。
佐藤京子に税務処理を頼む客が来ると佐藤京子はテーブルを挟んで客の依頼を詳しく聞き丁寧にアドバイスした。
依頼客と佐藤京子は実に和気あいあいとした会話だった。
二人の男はその横で床を雑巾がけしていた。
それは佐藤京子の命令だった。
依頼客が疑問に思って佐藤京子に、
「この二人はどういう方なのですか?」
と聞くと佐藤京子は、
「いやー。こいつらは大卒でないのに大卒と偽って簿記について何も知らないのに日商簿記1級の資格を持っていますなどと言って面接に来たので採用してしまったんです。クビにしようかとも思いましたがこいつらの腐った根性を叩き直すためにクビにはしないでやっているんですよ」
と佐藤京子は言った。
「そうだったんですか」
「ええ。そうです。世の中にはこういうとんでもない詐欺師、悪い人間がいますから人を安易に信用しないで下さいね」
「まあ。本当ですか。こわいですね。人間って信用できないんですね。私もこれから会社が大きくなりますから人を採用する時は採用面接の時は履歴書を信用しないで興信所に調査してもらって本当かどうか確かめてから決めようと思います」
「ええ。ぜひそうした方がいいですよ」
と万事がこの調子だった。
そして仕事が終わると佐藤京子は、
「おらおら。ブタども。とっとと帰れ」
と言って追い出した。
・・・・・・・・・・・・・・・
その日。
川田と森田の二人は家に帰る前にマクドナルドに寄った。
「いい加減頭くるよな」
「そうだな」
「佐藤京子は優しいという評判だったのにな」
「もしかしてアイツ、サド女なんじゃないか?」
「それは考えられるな。オレ達を虐めて楽しんでいるんじゃないか?」
「そうかもしれないな」
「もしかしてオレ達を採用したのはオレ達を欲求不満のはけ口にするためじゃないか?」
「そうだよな。面接の時日商簿記1級の資格を持っていると言ったんだからそれが本当かどうか確かめるために簿記の基本的な質問をして答えさせ本当かどうか確かめてもいいのにな。何も聞かずに信じて即採用するっていうのは確かにおかしいな」
二人の男がそんなことを話している時だった。
森田のスマートフォンにメールの着信音がピピピッと鳴った。
森田はすぐにメールを開いた。
佐藤京子からだった。
「森田。川田。今日であなた達を解雇します。採用の時約束した給料は支払いません。学歴資格等を詐称したのですからあなた達は詐欺罪です。訴えてもあなた達が違法なことをしたのですから勝ち目はありませんよ。佐藤京子」
と書かれてあった。
「ちくしょう。一ヶ月タダ働きだ。佐藤京子のヤツ最初から欲求不満のはけ口にするためにオレ達を採用したんだ」
「アクドイ女だな。直接言いにくいことはメールでしやがって」
二人の怒りは頂点に達していた。
・・・・・・・・・・・・
数日後。
5時になったので佐藤京子は帰り支度をして事務所を出ようとした。
その時。
ピンポーン。
チャイムが鳴った。
「はーい」
佐藤京子は玄関の戸を開けた。
川田と森田の二人が立っていた。
「な、何の用?あなた達は解雇したはずよ。私は今からマンションに帰るところよ」
佐藤京子はそう言って急いでドアを閉じようとした。
「おっと。そうはいかねえぜ」
森田はサッと靴をドアの隙間に入れた。
「な、何をするの?」
京子は焦ってドアを閉じようとしたが森田の靴がはさまっているので女のか弱い膂力ではドアを閉めることは出来なかった。
森田と川田の二人が開いているドアをつかんで、えーい、と思い切り引っ張った。
男二人の力とか弱い女一人の力比べでは女に勝ち目はない。
ドアが開かれ森田と川田の二人は佐藤京子税理士事務所にズカズカと入ってきた。
「あなた達、何を考えているの?これは住居不法侵入よ。出て行って」
そう言いながらも京子の声は少し震えていた。
「ああ。確かに住居不法侵入だな。しかしそれはあんたが人に言わなきゃ誰にもわかんないことだろう」
森田がふてぶてしい口調で言った。
「な、何の用なの」
「今日は給料の支払い日なのに銀行口座に給料が振り込まれていないからな。支払ってもらおうと思ってここへ来たのさ」
森田がふてぶてしい口調で言った。
「そ、それは。メールでも告げたでしょ。あなた達は学歴資格を詐称したでしょ。だからあなた達は詐欺罪よ。私はあなた達を正当な理由で解雇したのだからあなた達に給料を支払う義務は私にはないわ」
「一方的に詐欺よばわりされたくないな。あんただってオレ達を最初から雑用係りと欲求不満のはけ口とサディズムを楽しむためにオレ達を採用したんじゃねえか。あんただってオレ達をだましたじゃねえか」
森田がふてぶてしい口調で言った。
「だましたなんて勝手に決めつけないで。わたしがあなた達をだましたという証拠でもあるの?」
「物的証拠なんてないな。しかしあんたの行動をじかに受けたオレ達にとってはあんたの心ははっきりわかるぜ」
「一体、私をどうしようというの?」
「ふふふ。ただ働きさせておいて給料を払わないというのならそれでもいいぜ。しかしオレ達も生活保護になっちゃうからな。あんたに金を払ってもらうぜ」
「ふふふ。ただ働きさせておいて給料を払わないというのならそれでもいいぜ。しかし散々、オレ達をコケにしたオトシマエはつけてもらうぜ。そうすりゃあんたもオレ達に金を払わざるを得なくなるぜ」
森田がふてぶてしい口調で言った。
そう言うや森田と川田の二人はそれっと言って京子に襲い掛かった。
「あっ。いやっ。何をするの?」
京子は抵抗したが屈強な男二人の力とか弱い女一人の力の差では女に勝ち目はなかった。
京子は両手を背中に捩じり上げられて縄で後ろ手に縛られてしまった。
これでもう京子は身動き出来なくなってペタンと床に座り込んでしまった。
足は動かせるので立って逃げようとすることは出来るが後ろ手に縛られて手が使えない以上逃げようとしても屈強な男二人が居る前では二人に容易に取り押さえられてしまうのは明らかなので京子は無駄な抵抗はしなかった。
「あなた達。私を縛って何をしようというの?」
「ふふふ。何をすると思う?」
「わ、わからないわ」
「ふふふ。教えてやろう。あんたにここでストリップショーをしてもらうのさ。そしてそれを撮影するのさ。金を払わないのならそれをエロ動画投稿サイトに投稿するのさ。佐藤京子のストリップショーがネットで全国に知れ渡るというわけさ」
そう言って森田はデジカメを三角脚立の上に固定した。
「卑劣だわ。あなた達が怠け者だとはわかっていたけれどそんな犯罪までするとは思わなかったわ」
川田が後ろ手に縛られて横座りしている京子の隣に座った。
川田は京子の頬をナイフでピチャピャ叩きながら京子の美しいストレートの黒髪をつかんだ。
「ふふふ。京子さん。後ろ手の縄を解いてやるぜ。その代わりちゃんと自分の手で色っぽく服を脱いでいきな」
川田は京子の髪の毛を弄びながら言った。
「い、嫌です。そんなこと」
京子は体を震わせながら言った。
女なら当然言う言葉を京子も反射的に言った。
「手間をとらせるな。強情を張るなら強引に脱がしてもっと恥ずかしいことをさせるぞ」
そう言って川田はハサミを取り出して京子のロングヘアーを少しジョキンと切った。
切り取られた京子の美しい髪の毛が少しパサリと床に落ちた。
「ああー。やめてー」
「ふふふ。これでオレ達が本気だということがわかっただろう。嫌というのならきれいな髪の毛を全部切ってバリカンで丸坊主にしてしまうぞ」
京子は渋面で唇を噛んで悩んでいたが抵抗しても無駄で時間の問題で抵抗するともっと酷いことをされると悟ったのだろう。
「わ、わかりました。服を脱ぎます。だからもう髪を切るのはやめて下さい」
と言った。
「わかりゃいいんだよ。じゃあ縄を解くからな。ちゃんとストリップショーをするんだぞ」
そう言って川田は京子の後ろ手の縄を解いた。
縄を解かれて京子は手が自由になった。
女の恥じらいから京子は両手を胸に当てた。
「ほら。さっさと立ってストリップショーをしな」
川田が言った。
しかし京子はためらっている。
「ふふふ。別にすぐ脱がなくてもいいぜ。女が恥ずかしいことが出来なくてためらっている姿はサディストの男を興奮させるからな」
森田のこの言葉が効いたのだろう。
「わ、わかりました。脱ぎます」
と言って京子は立ち上がった。
「わかりゃいいんだよ。さあとっとと服を脱ぎな」
京子はワナワナと手を震わせてワイシャツのボタンを外していった。
森田と川田の二人は食い入るように京子を見ている。
今まで散々奴隷のように扱っていた森田と川田の二人に服を脱ぐのを見られるのは京子にとって耐えられない屈辱だった。
しかし女のか弱い力では屈強な男二人に抵抗しても無駄ということはわかっているので京子は諦めていた。
ワイシャツのボタンを全部外すと森田と川田の二人は、
「さあ。ワイシャツを取り去りな」
と命じた。
京子はワナワナとワイシャツの袖から手を抜きとった。
パサリと京子のワイシャツが床に落ちた。
京子の豊満な乳房を納めている白いブラジャーが露わになった。
ブラジャーは京子の豊満な乳房を窮屈そうに納めてムッチリと膨らんでいた。
「おー。すげー。凄いセクシーなおっぱいだな」
「オレ。いつも京子のブラウスの胸のふくらみに悩まされてオナニーしていたんだ。それを拝めるなんて夢のようだぜ」
森田と川田の二人はそんな揶揄の言葉を言った。
京子は顔を真っ赤にして思わず両手を胸に当てた。
森田と川田の二人はそれを止めなかった。
「ふふふ。別に隠してもいいぜ。そうやって恥ずかしがる女の姿が男を興奮させるんだからな」
しばし男たちは恥じらっている京子の姿をデジカメで撮影した。
「さあ。次はスカートを脱ぎな」
森田が言った。
命じられて京子はワナワナとスカートのチャックを外してスカートを降ろしていき足から抜き取った。
これで京子はブラジャーとパンティーという下着だけの姿になった。
京子の腰部にピッタリと貼りついている純白のパンティーは京子の股間の輪郭を包み隠さず露わにしているのでパンティーを履いていても京子はもう裸同然と同じだった。
むしろパンティーの弾力のためパンティーの中に収まっている恥肉がモッコリと盛り上がって見えた。
「うわー。すげー。凄いセクシーだ」
「まさか京子のパンティーを拝めるとはな。オレ興奮して心臓がドキドキしているぜ」
森田と川田の二人はそんな揶揄の言葉を言った。
京子は羞恥心から顔を真っ赤にして思わず両手をパンティーに当てた。
森田と川田の二人はそれを止めなかった。
「ふふふ。別に隠してもいいぜ。そうやって恥ずかしがる女の姿が男を興奮させるんだからな」
しばし男たちは恥じらっている京子の姿をデジカメで撮影した。
しはしして。
「さあ。次はブラジャーとパンティーを脱いで素っ裸になりな」
森田が言った。
「お願い。森田くん。川田くん。これ以上は許して」
京子は純白のブラジャーとパンティーを必死で手で覆いながら言った。
「ふふふ。だいぶ風向きが変わってきたな。しかし今さらくん付けにしたって遅いぜ。オレ達の怒りはトサカにきているんだから。脱がないというのならオレ達が強引に脱がすだけだぜ」
そう言って川田はカバンから大きな浣腸器を取り出した。
「おい。京子。とっととブラジャーとパンティーを脱いで素っ裸になれ。強情を張っているとオレ達が丸裸にひん剥いて後ろ手に縛って1リットルのグリセリン液の浣腸をするぞ」
森田が大きな浣腸器を手にしながら言った。
京子は恐怖心で顔が真っ青になった。
「わ、わかりました」
逆らっても無駄だと悟ったのだろう。
京子はブラジャーのホックを外した。
プルンと京子の大きな乳房が弾け出て露わになった。
「うわー。すげー。夢にまで見た京子のおっぱいを見れるとは。オレ。興奮しておちんちんが勃起しっぱなしだぜ」
そう言って川田はズボンの上からテントを張った股間をさすった。
「オレもだぜ」
森田もビンビンに勃起してテントを張っているズボンの股間をさすった。
京子は思わず両手で露わになったおっぱいを隠した。
「ふふふ。いいポーズだぜ」
川田は純白のパンティー一枚だけ履いて両手でおっぱいを隠している京子の姿を撮影した。
京子の姿はあたかも胸の前で収穫した二つの大きな桃が落ちないように大事にかかえている女のように見えた。
両手で胸を隠しているので京子の純白のパンティーは丸見えである。
京子の恥肉を収めたパンティーはその弾力によって恥部をモッコリとふくらませ女の恥部の輪郭をクッキリとあらわしていた。
パンティーは女の股間を引き締めて整える効果があるのでそれは全裸以上にエロチックでもあった。男はパンティーやビキニに包まれた女の股間のモッコリに興奮するのである。
「ふふふ。京子。股間のモッコリが丸見えだぜ」
川田が言った。
「股間のモッコリは隠さなくてもいいのか?」
森田が言った。
言われて京子は股間の防備を忘れていたことに気づき、おっぱいを隠していた両手のうち左手で股間を覆った。
それはボッティチェリのビーナスの誕生の図だった。
「ふふふ。その格好も色っぽいぜ」
そう言って川田は恥じらっている京子の姿を撮影した。
「さあ。京子。最後の一枚のパンティーも脱ぎな」
森田が言った。
「胸とアソコを隠すポーズならパンティーを履いているより全裸の方が芸術的だせ」
「もうブラジャーは脱いじゃっているんだからパンティーも脱いだ方がスッキリするぜ」
「手でアソコを隠しながら素早くパンティーを脱げばいいじゃないか」
森田と川田の二人はそんな揶揄の言葉を投げかけた。
しかし京子にしてみればパンティーは女の最後の砦だった。
男たちが京子にパンティーを脱ぐように命じても最後の砦はどうしても脱げなかった。
「ええい。じれってえ」
京子がどうしてもパンティーを脱ごうとしないので川田が京子の所に行った。
川田はニヤニヤ笑っている。
「ふふふ。そんなに脱ぎたくないなら脱がないでいいぜ。それよりももっと面白いことを思いついたからな」
川田は京子の隣に腰を下ろして意味深なことを言った。
「な、何をするの?川田くん」
京子は脅えながら必死に胸とアソコを手で隠している。
川田はポケットからハサミを取り出すとサッと素早く京子のパンティーの右側のサイドをプチンと切ってしまった。
片方のサイドを切られたパンティーはもう腰に貼りつく役割りを果たせない。
パンティーの弾力によってパンティーは一気に収縮してしまった。
「いやー」
京子はあわててパンティーがずり落ちないように太腿をピッチリと閉じてパンティーを太腿で挟みつけパンティーが落ちないようにした。
そして両手で切れた右側のサイドの端をつかんで縮もうとするパンティーを何とか引っ張って留めようとした。
京子は右手でパンティーの右側の切れたサイドの後ろの方の端を必死でつかんで引っ張り、お尻を見られないようにし、左手でパンティーの右側の切れたサイドの前の方の端をつかんで引っ張って、必死で何とか女の恥部を見られないようにした。
必死で片方のサイドが切れたパンティーをそれでも身につけていようとするのは女にとっては最後まで恥ずかしい所を隠そうとする健気な努力なのだが男は皆スケベでサディストなので困っている女の姿は男を最高に興奮させるのである。
両手で切れた右側のサイドの端をつかんでいるので京子のおっぱいは丸見えである。
「あっははは。京子。サイドが切れたパンティーなんてもう使い物にならないぜ」
「もうそのパンティーは使い物にならないんだから無駄な頑張りはやめてパンティーは脱いじゃいな」
「でもお前が困っている姿は最高にセクシーでエロチックで男を興奮させるぜ。だからお前がそうしたいのならいつまでもその格好で無駄な頑張りを続けてもいいぜ」
森田と川田の二人はデジカメで惨めな京子の姿を撮影しながら京子にそんな揶揄の言葉を投げつけた。
そう言われても京子は体を覆う最後の一枚を何とか死守しようとした。
「ふふふ。パンティーは絶対脱がないという決死の覚悟なんだな」
森田はそう言うや再び京子の所に行った。
そしてハサミを取り出してサッと京子のパンティーの切れてない方の左側のサイドをプチンと切ってしまった。
京子はパンティーの右側のサイドを両手で引っ張っていたので、そして引っ張らなくてはならないので切れていない反対側の左側のサイドはガラ空きだった。
なので森田は余裕で京子のパンティーの左側のサイドを切ることが出来た。
「ああー。いやー」
両サイドを切られたパンティーはもう腰に貼りついておく機能を完全に失っていた。
両サイドが切れたパンティーは一気に収縮した。
それでも京子はアソコを両手で隠した。
しかしパンティーは両サイドが切られているので後ろがペロンと剥げ落ち大きな尻と尻の割れ目が露わになった。
森田はパンティーの切れ端をつかんで引っ張った。
たいした力も要らずパンティーは京子の股間からスルリと抜きとられた。
これで京子は一糸まとわぬ丸裸になった。
全裸の女が男の視線から身を守ろうと片手で胸を片手でアソコを隠している姿は女の羞恥心の現れの基本的な形である。
「どうだ。京子。スッポンポンになってスッキリしただろう」
「いくら頭が良くても女を屈服させるのは簡単さ。裸にさせればいいだけのことさ」
「ふふふ。今まで散々バカにしてきたオレ達の前でスッポンポンの裸を晒す気分はどうだ?」
森田と川田の二人は全裸で女の恥ずかしい所を隠している京子にそんな揶揄を言った。
「さあ。京子さんの尻もしっかり録画しておかないとな」
そう言って川田は京子の後ろに回ってスマートフォンで京子の後ろ姿を撮影した。
女にはアソコと乳房と尻という三カ所の恥ずかしい所がある。
しかし手は二本しかない。
なのでアソコと乳房を隠すためにはどうしても二本の手を使わねばならず尻までは隠せない。
「ふふふ。京子さん。大きな尻とピッチリ閉じ合わさった尻の割れ目が丸見えだぜ」
川田がスマートフォンで京子の後ろ姿を撮影しながら言った。
そういう卑猥な言葉を投げかけられることによって京子の意識が無防備に丸見えになっている尻に行き尻の割れ目がキュッと反射的に閉まった。
「いやー。やめてー。川田くん」
京子は思わず乳房を隠していた左手を外し左手で尻の割れ目を隠した。
京子はアソコを右手で隠し尻の割れ目を左手で隠しているという姿である。
乳房を隠していた手が外されたので京子のおっぱいが丸見えになった。
それは滑稽な姿だった。
「ふふふ。京子さん。おっぱいが丸見えだぜ」
森田が言った。
あっはははと森田と川田の二人は笑った。
自分が滑稽な姿であるということは京子もわかっているので京子はやむなく尻の割れ目を隠していた左手を胸に持って行きおっぱいを隠した。
そのため尻の割れ目は丸見えになった。
尻の割れ目を撮影されることはやむなくあきらめるしかなかった。
このように女を困らせることがスケベな男達のサディズムをそそるのである。
京子はアソコを右手で隠し胸を左手で隠すという基本形にもどった。
10分くらい二人は京子が困る姿をスマートフォンで撮影しながら鑑賞した。
「森田くん。川田くん。お願い。もうやめて。約束したお給料は払います」
京子は耐えきれなくなって丸裸の体のアソコとおっぱいを隠しながら森田と川田の二人に哀願した。
「ふふふ。ダメだぜ。京子さん。あんたがそう言い出すことは予想していたよ。しかしこういう事になった原因はあんたが性悪でオレ達を欲求不満のはけ口にしようと計画していたからじゃないか。自業自得ってやつさ。あんたの性悪な性格を徹底的に叩き直してやるよ。あんたをしとやかでつつましい女に調教してやるぜ」
森田が言った。
「よし。じゃあ次の責めといくか」
川田が言った。
「な、何をするの?」
京子は脅えながら聞いた。
森田と川田の二人は立ち上がって京子に近づいてきた。
「さあ。京子さん。両手を前に出しな」
森田が言った。
「い、いや。こわいわ。何をするの?」
京子は何をされるのかわからない恐怖から森田に言われても両手でヒッシと女の恥部を押さえているだけだった。
それが京子のせめてもの抵抗だった。
「ええい。じれってえ」
森田と川田の二人は強引に京子の手をつかんで胸の前に出させた。
やめてーと言って京子も抵抗したが女のか弱い力では屈強な男二人の膂力の前には全く無力だった。
二人は京子の両手を体の前に出させ京子の手首に手錠をかけた。
「ふふふ。これは。あんたを徹底的に責めるためにSМショップで買ったのさ」
森田がせせら笑いながら言った。
「おい。川田。天井にフックを取りつけろ」
森田が川田に命じた。
「オッケー」
川田はホクホクしながら椅子を持ってきてその上に立った。
川田は登山用のカラビナが固定されている正方形の板を持っていた。
川田はそれを持って椅子の上に立つと板の裏に瞬間協力接着剤アロンアルファをたっぷりつけた。
そしてその板を天井に貼り付けた。
川田はカラビナを思いきり引っ張ってみたが板が天井にしっかりくっついていて剥がれることはなかった。
「よし。大丈夫だ」
川田が言った。
一方、森田は京子の手錠に縄を結び付けた。
そしてその縄尻を椅子の上に立っている川田に渡した。
川田はカラビナの輪の中に縄尻を通した。
「ふふふ。これだけ見ればわかるだろう。お前を吊るすのさ」
森田がふてぶてしい口調で言った。
「い、嫌。こわいわ。やめて。お願い。そんなこと。森田くん。川田くん」
京子の訴えを無視して森田は川田がカラビナに通した京子の縄尻をつかんでグイグイと引っ張っていった。
「ああー。やめてー」
京子が叫んだが森田と川田の二人は聞く耳を持たない。
滑車の原理で二人が縄を引っ張ることによって京子の手首はグイグイと天井に向かって引っ張られていった。
京子はバンザイさせられた格好になった。
さらに二人は縄をグイグイと引っ張っていき京子の手は頭上でピンと伸び京子は天井から吊るされる格好になった。
「ふふふ。つま先立ちになるまで引っ張ってやる」
川田が言った。
しかし。
「まて。つま先立ちになるまでは引っ張るな。足の裏は床につける程度にしておけ」
と森田が言った。
どうしてだ?と川田が聞くと森田は、
「まあ。いいじゃないか」
と意味深に笑った。
「よし。わかった」
そう言って川田は京子がつま先立ちになるまでは引っ張らず、手は頭の上で肘が少し曲がる程度の所で縄尻をカラビナに結びつけた。
京子の手は頭の上にあるので京子はもう女の恥ずかしい所を隠すことが出来ない。
乳房もアソコも丸見えである。
しかし天井から吊るされているので京子のアソコもおっぱいも丸見えである。
もちろん尻の割れ目も。
京子の体は美しかった。
スラリと伸びたしなやかな脚。細い華奢なつくりの腕と肩。細くくびれたウェスト。それとは対照的に太腿から尻には余剰と思われるほどたっぷりついている弾力のある柔らかい肉。それらが全体として美しい女の肉体の稜線を形づくっていた。
「ふふふ。京子さん。残念だな。もう手で体を隠すことは出来なくなったな」
「ふふふ。いつもは大きなおっぱいでワイシャツに膨らみを作って男を挑発しているんだろうけれど剝き出しになったおっぱいは惨めなもんだな」
「胸にこんな大きな肉の塊を二つもだらしなくぶら下げて恥ずかしくないのか。ちゃんとブラジャーに収めておかなきゃいけねーぜ」
「それにしても大きい乳首だな。頭脳明晰なエリートの才女はこんな大きな乳首をしていちゃいけねーぜ」
森田と川田の二人は露わになった京子の胸をまじまじと見ながらそんな揶揄をした。
京子は恥ずかしさで顔が真っ赤になった。
しかし縄で手を吊られている以上どうすることも出来ない。
しかし二人の男に乳房と乳首をまじまじと見られていることを思うと京子の乳首は大きくなり出した。
それを二人の男は見逃さなかった。
「おおっ。京子さんの乳首が勃起し出したぜ」
「嫌がっていてもこうやって見られることに興奮しているんだな」
森田と川田の二人はそんな揶揄の言葉を吐いた。
京子は乳首が勃起してしまったことを死にたいほど恥ずかしく思った。
いっそ荒々しく乳房を揉まれる方がまだマシだと京子は思った。
丸裸にされてこんなにネチネチと鑑賞され品評されることの方がはるかに屈辱だった。
二人の男の視線は下に降りた。
京子は太腿を寄り合わせて何とかアソコを隠そうとモジモジしていた。
「ふふふ。京子さんが太腿をモジモジさせているぜ」
「何としてもアソコは隠したいんだな。いじらしいな」
「川田。これでわかっただろう。京子を吊るす縄を緩めにしておいたのはこのモジモジを見たかったからさ。女は両手を使わなくても太腿を寄り合わすことで何とかアソコの割れ目は隠せるんだ。このいじらしいモジモジをさせるために縄を緩めにしておいたんだ」
「なるほどな。確かにこの方が面白いな」
川田は納得したようにニヤニヤ笑って言った。
二人の男にそんな揶揄をされても女の哀しい性で京子は太腿のモジモジをやめることは出来なかった。
「じゃあこのいじらしいモジモジを撮影するとするか」
そう言って二人の男は京子から離れて座って太腿をモジモジさせている京子をスマートフォンで撮影した。
二人の男はいつ京子の太腿の寄り合わせが緩んでアソコの割れ目が見えるかを気長に待つ方針のようだった。
20分くらい経った。
京子は太腿を寄り合せての立ち続けの疲れからハアハアと息が荒くなっていきそして太腿の疲れから太腿の寄り合わせが緩んできた。
それを二人の男は見逃さなかった。
「おっ。京子のアソコの割れ目が見え出したぜ」
森田は待ってましたとばかりにスマートフォンのカメラのズームをアップしてカメラの焦点を京子のアソコに当てた。
京子のアソコは無毛だった。
それは最初からわかっていたことだが。
「どうしてアソコの毛を剃っているんだろう」
「さあな。きれい好きだからじゃないか」
「しかし裸の女の立ち姿のアソコは理想的だな。モッコリ盛り上がった恥肉の下の方にアソコの割れ目がほんの少しだけちょっと顔をのぞかせているなんて。憎いまでに男の性欲を刺激させるぜ」
森田と川田の二人はそんな揶揄の言葉を京子に吐いた。
「お願い。森田くん。川田くん。もう許して。もう意地悪しないで。お願い。虐めないで」
京子は耐えられなくなって徹底的に自分を辱しめようとしている二人に哀願した。
京子は泣きながらまた太腿を寄り合わせてアソコの割れ目を隠そうとした。
「おい。京子。裸は恥ずかしいか?」
「はい。恥ずかしいです」
「じゃあパンティーとブラジャーを身につけたいか?」
「は、はい」
「よし。じゃあ下着を履かせてやるよ。ただしビキニだけどな。オレ達はあんたのビキニ姿を一度見たいと思っていたんだ」
そう言って森田と川田の二人は立ち上がって京子に近づいてきた。
「ほら。これでおっぱいを隠してやるよ」
そう言って川田がピンク色のストラップレスブラで京子のおっぱいを含んで背中で蝶結びにした。これで京子のおっぱいはブラの中に収まり乳房は隠された。
「じゃあ下の恥ずかしい所も隠してやるよ。ほら。アンヨを広げな」
そう言って森田は京子の太腿をピシャピシャ叩いた。
森田が持っていたのは両サイドを紐で結ぶ紐ビキニだった。
京子はアソコを見られるのは一瞬のことだと思って少し足を開いた。
森田は紐ビキニの底を京子の股間にピッタリと当てた。
そして両サイドを紐ビキニの紐で蝶結びにした。
これで京子は女の恥ずかしいアソコとおっぱいと尻を隠すことが出来た。
ビキニは上も下も際どいハイレグカットではなく十分な面積があり尻はフルバックだった。
京子はどうして意地悪な彼らが乳首だけ隠すブラやTフロントやTバックのビキニではなく十分な面積のビキニを履かせてくれたのかわからなかったがともかく普通のビキニを身につけられてほっとした。
「おい。京子。ビキニを履かせてやったんだ。お礼くらい言ったらどうだ」
森田が怒鳴りつけた。
「あ、有難うございます」
お礼を言ったものの京子はなぜ彼らがビキニを履かせてくれたのかはどうしてもわからなかった。
今までの丸裸に比べたら吊るされているとはいえビキニ姿を彼らに見られることは相当な救いだった。
ビキニを履いたことによりアソコの肉がビキニの弾力によって形よく整えられてビキニの中に窮屈そうに収まりモッコリとした小高い盛り上がりを作っているためそれは全裸よりもエロチックに見える。
胸も同様である。
剝き出しのおっぱいは胸板に貼りついてだらしなくぶら下がっている二つの大きな肉塊であり、それを見られるのが女の恥ずかしさであるがブラジャーはそのカップの中にその肉塊をきれいに収めて、そしてブラジャーの弾力によって女の乳房をせり上げてほどよい弾力のある蠱惑的な小高い盛り上がりに変えている。
「ふふふ。京子さん。綺麗だねー。アソコがモッコリしていて」
「オレ一度京子さんのビキニ姿を見てみたかったんだ。上下揃いのスーツをいつも見せつけられてその姿にも興奮させられて毎日オナニーしていたけれど京子さんのビキニのモッコリも一度見てみたいと思っていたんだ。まさに夢かなったりだ」
「お臍もかわいいな」
「太腿もビキニの縁からニュッと出ていて物凄くセクシーだな」
「ビキニは女が自分の体を男たちに見せつけるものだからな」
「真面目な京子さんも夏は海水浴場に行ってビキニで男たちを挑発するんだろうか?」
「まあいいじゃないか。今こうして目の前で京子さんのビキニ姿を見ているんだから」
森田と川田の二人は心地よさそうに自分のビキニ姿を鑑賞している。
京子はそれを彼らはもう嬲るのは終わりにしようとしていることだと解釈した。
京子は言葉には出さないが(いいわよ。私のビキニ姿を鑑賞したいというのなら)と言いたい気分だった。
しばし二人はスマートフォンで京子のビキニ姿を撮影しながら京子のビキニ姿を鑑賞していた。
「じゃあオレ。ちょっと後ろ姿も撮影するぜ」
そう言って川田は京子の背後に回った。
「うわっ。ヒップも大きくて物凄くセクシーだぜ」
「フルバックのビキニからニュッと出ている太腿も素晴らしいぜ」
川田はことさら驚いたように大声で言った。
京子はビキニ姿の前を森田に見られスマートフォンで撮影され後ろ姿を川田に見られ撮影されているという立ち位置である。
後ろの川田は見えないが京子は(いいわよ。ビキニ姿を撮影するのなら)と言いたい思いだった。
京子はひそかに自分のプロポーションに自信をもっていた。
何だか自分がグラビアアイドルになって撮影されているような心地よさに浸っていた。
「京子さん。自慢のヒップを近くで撮影させてもらうぜ。いいだろ?」
川田が背後から声をかけた。
「い、いいわよ」
京子は自分がグラビアアイドルになったような酩酊から川田の申し出を受け入れた。
返事をするのはちょっと恥ずかしかったが。
しかしそれが油断だった。
川田は京子の傍らに来ると京子のビキニのサイドを結んでいる紐の両方をスーと引っ張った。
サイドの紐は蝶結びで結ばれているだけなので軽く引くだけで蝶結びは解けてしまった。
「ああっ」
京子は思わず悲鳴を上げた。
紐ビキニの両方の紐が解けてしまったビキニは腰に貼りついている機能を失ってビキニはハラリと床に落ちてしまった。
川田はニヤリと笑って立ち上がりストラップレスブラの背中の蝶結びも解いた。
ストラップレスブラは肩紐が無く背中の蝶結びだけが胸に張りついておく機能なのでそれを解かれると、もはやブラは胸に張りついておくことが出来ずスーと床に落ちてしまった。
川田は床に落ちたビキニの上下を取るとそそくさと森田の隣に行って座った。
京子はまた覆う物何一つない丸裸になってしまった。
「あっははは。京子。残念だったな。せっかくオレ達にセクシーなビキニ姿を見せつけていい気分になっていたのに」
「しかしお前のビキニ姿は本当に美しかったぜ」
森田と川田の二人は笑いながらそんな揶揄の言葉を京子に吐いた。
ここに至って京子はやっと彼らの念の入った意地悪を理解した。
彼らはビキニ姿を見たいなどとおだてておいて京子にビキニを履かせ散々褒めちぎって京子をいい気分にさせておいてそれでビキニの紐を解いていい気分に浸っていた自分を元の地獄に落とすのが彼らの計画だったのだと気づいた。
京子は彼らの計画に気づかずまんまと彼らの罠にはまってしまった人の良さを後悔した。
京子はまた太腿を寄り合わせてアソコを隠そうとした。
しかし胸は手をバンザイさせられているので隠しようがなく二つの乳房がもろに露わになり乳房の真ん中にチョコンと乗っている女の大きな乳首がもろに露わになった。
女の大きな乳首を見られることが恥ずかしいのだと京子はあらためて知った。
「お願い。森田くん。川田くん。もう意地悪しないで」
京子は泣きながら訴えた。
しかし森田と川田の二人は京子の哀願などどこ吹く風といった様子でニヤニヤと裸の京子がモジモジ困惑する姿を眺めている。
「おい。京子。そんなに裸を見られるは嫌か?」
「はい」
「そうか。よし。じゃあアソコが見えないようにしてやるぜ」
そう言って森田は長い麻縄をカバンから二本取り出した。
森田は一本の長い縄の真ん中の所を京子の首の後ろにかけた。
「な、何をするの?」
「ふふふ。亀甲縛りだ。お前も亀甲縛りくらいは知っているだろう」
そう言って森田は京子の首の下10cmくらいの所で固結びを作った。
固結びの下にはその続きの二本の長い縄が床まで垂れている。
「や、やめてー。お願い。森田くん」
京子が叫んだ。
しかし森田は京子の哀願など無視して亀甲縛りを続けていった。
森田は京子の乳房の下と臍の所にも固結びを作った。
「ほら。京子。アンヨを開きな。股間にもしっかり縄をかけるんだから」
森田がそう言っても京子は足をピッチリ閉じて開かない。
なので森田は川田を見て、
「おい。川田。京子の足を広げろ」
と命じた。
「ホイキタ」と川田は応じて川田は京子の両足首をつかんでグイと広げた。
屈強な男の膂力に対し女のか弱い力では逆らうことは出来なかった。
森田は京子の女の割れ目を広げて二本の縄を京子のアソコの割れ目に食い込ませた。そしてそのまま縄を股間の後ろに持っていき尻の割れ目にしっかりと食い込ませた。そして尻の割れ目の上から出た縄を京子の首輪の後ろにカッチリと結びつけた。
これで京子の縦縄が出来た。
「ああー」
京子は股間に意地悪く食い込んでくる縄の気色の悪い感覚に叫び声を上げた。
森田は別のもう一本の縄を固結びが三カ所ある縦縄に横から通してグイと引き絞った。そして背後で結んだ。
これで固結びが三カ所ある縦縄が横縄に引っ張られて体の前に二つの菱形が出来た亀甲縛りが出来た。
「ふふふ。京子。どうだ。股間に縄が食い込んで気持ちがいいだろう」
川田が揶揄した。
「ふふふ。京子。約束は果たしたぜ。アソコの割れ目は二本の縄で隠されて見えないぜ」
森田は薄ら笑いしながら言った。
確かにそう言えばそうだった。
京子の股間に食い込んでいる二本の縦縄は京子のアソコの割れ目を隠していた。
「ふふふ。京子。どうだ。股間に縄が食い込んで気持ちがいいだろう」
川田が揶揄した。
「ふふふ。この高慢ちきな女を一度こうして亀甲縛りしてみたいと思っていたんだ」
森田が言った。
「どうだ。京子。亀甲縛りされた気持ちは?」
そう言って森田は等身大のカガミを京子の前に立てた。
「ほら。よく見ろ。お前の姿だぞ」
京子は一瞬チラッとカガミに映された自分の姿を見た。
縄が体にまとわりつくように意地悪く食い込み体に二つの縄の◇(菱形)が出来ていた。
乳房は二つのキビシイ亀甲縛りの縄から弾け出てもろに丸見えである。
しかし二本の縦縄が股間に食い込んでアソコの割れ目は確かに見えなかった。
京子は毛穴から血が噴き出るほどの恥ずかしさで咄嗟にカガミから顔をそむけた。
「おい。京子。どうだ。亀甲縛りにされた気持ちは。聞いているんだ。答えろ」
森田が大声で怒鳴りつけた。
「は、恥ずかしいです。みじめです」
京子は顔を真っ赤にして小声で答えた。
「尻もよく見ろ」
そう言って川田はもう一つの等身大のカガミを持って京子の背後に回った。
川田は京子の背後にカガミを立てた。
前にいる森田はカガミの位置と角度を少し変えて前のカガミに京子の背後の姿が見えるようにした。
「ほら。京子。カガミを見ろ」
森田が大声で怒鳴りつけた。
京子はそっと森田が置いた等身大のカガミを見てみた。
「ああっ」
京子は顔を真っ赤にして叫んだ。
なぜなら意地悪な股間縄は京子の股間に深く食い込んでいるためボリュームと弾力のあるムッチリとした左右の尻の肉が股間縄をギュッと挟みつけ股間縄は尻の割れ目の深くに埋まってしまって見えず、尻の割れ目の上の辺りからニュッと出ていたからである。
尻はもう丸見えである。
「ふふふ。京子。どうだ。股間に縄が食い込んで気持ちがいいだろう」
川田が揶揄した。
言われて京子の尻がピクンと震えた。
股間縄が食い込んでいる気色の悪い感覚は言われずとも感じていたが卑猥な揶揄の言葉をかけらけることによって、あらためて意識がそこに行き、どうしようもないやりきれなさとつらさが、あらためて京子に襲いかかったからである。
川田が揶揄の言葉を言った意図もそれが目的だった。
「しかし女のほとんどはTバックのパンティーを履くからな。女なんて所詮男たちに自慢の尻を見せたいんだよ」
「女がTバックを履くのは男たちに自慢の尻を見せたいのが目的だが、あれを履いている時女は尻の割れ目にTバックが食い込んでいる感覚を楽しんでいるんだよ」
「京子ほどのエリート女もTバックを履くんだろうか?」
「あるんじゃないか?」
「京子。お前もTバックを履いたことがあるだろう?」
森田は京子の顔と体をまじまじと見ながら聞いた。しかし聞かれても京子は顔を真っ赤にして黙っている。
「答えろ。京子」
京子が答えないので森田が大声で怒鳴りつけた。
「あ、ありません」
京子は顔を真っ赤にして消え入るような小さな声で答えた。
「ふふふ。本当かな」
「ないのなら何で顔を赤くしているんだよ?」
二人は執拗に京子を言葉で責めた。
そして京子の恥ずかしい姿を間近でスマートフォンで撮影した。
「森田くん。川田くん。もう許して。もう意地悪はやめて」
京子が哀願した。しかし森田と川田の二人は聞く耳など持たない。
「おい。京子。どうだ。縄に虐めらている気分は?」
森田が聞いた。
「み、みじめです。恥ずかしいです」
京子は泣きながら言った。
「おい。京子。ちょっと足を開け」
森田が言った。しかし京子はためらっている。
「お願い。森田くん。もう許して」
京子は泣きながら哀願した。
「大丈夫だ。二本の縄がしっかりと股間に食い込んでいるからな。どんなに足を大きく開いてもアソコの割れ目と尻の穴は見えないぜ」
そう言われても京子は足を開けない。
「ええい。じれってえ」
京子が足を開かないので森田が強引に京子の両方の足首をつかんで開かせ京子の真下に等身大のカガミを敷いた。そして京子の両足をカガミの縁の外側に置いた。
カガミは京子の足を開かせる役割もあった。
なぜならカガミは一人の人間の体重に耐えられるほど丈夫ではなくカガミを踏んでしまってはバリバリと割れてしまうかもしれず危険だからだ。
「ああー」
京子は眉を寄せ髪を振り乱して全身を震わせた。
「ふふふ。京子。大丈夫だ。股縄がしっかりと股間に食い込んでいるからアソコの割れ目と尻の穴は見えないぜ。下を見てみろ」
言われて京子はおそるおそる下に敷かれているカガミを見てみた。
カガミには京子の股間の様子がはっきりと映し出されていた。
しっかりと深く股間に食い込まれた股縄は京子のアソコの割れ目の奥に深く食い込んでいるので恥肉の中に埋まってしまっている。
尻の穴も股縄によって見えない。
「ふふふ。どうだ。京子。恥ずかしい割れ目は見えてないだろう」
森田が居丈高に言った。
京子は足の下に敷かれたカガミを踏めないので足を大きく開いて踏ん張っている。
開くしか仕方がないのである。
森田と川田の二人は開かれた京子の股間を間近でパシャパシャと撮影した。
「ああー。やめて。お願い。森田くん。川田くん」
京子は太腿の肉をブルブル震わせながら哀願した。
そこにはもう二人を叱りつけた強気のエリートの京子はいなかった。
ただただ二人に憐みを乞うか弱い一人の女がいるだけだった。
「ふふふ。だいぶ女らしくなってきたな」
川田がそんな揶揄を言った。
森田は京子の股間の間近に座ってスマートフォンで京子の股間を念入りに撮影した。そして次はスマートフォンを持って京子の体の正面に立ち亀甲縛りされた京子の全身を撮影した。
「ふふふ。いい画像と動画が撮れたぜ」
森田が薄ら笑いして言った。
「よし。じゃあ今度はあのポーズにして撮影しよう」
あのという言葉に京子は今度は何をされるのだろうと恐怖におののいた。
川田は京子の足の下に敷かれている等身大のカガミをどけた。
そして縄を持ってニヤニヤ笑いながら京子に近づいてきた。
川田は京子の左足の膝のすぐ上の所を縄で縛った。
「な、何をするの。今度は?」
京子は今度は何をされるのだろうかと恐怖におののきながら聞いた。
川田は京子の質問に答えずニヤニヤ笑いながら椅子を持ってきた。
そして京子の左膝の上を縛った縄の縄尻を持って椅子の上に立った。
そしてその縄尻を京子を吊っている天井のカラビナの輪の中に通した。
そして川田は縄尻をグイグイと引っ張った。
京子の左足はグングン上へ引っ張られていった。
「ふふふ。これでわかっただろう。お前の片方の膝を吊り上げるんだ」
川田はニヤリと笑って言った。
「ああー。やめてー」
京子は顔を真っ赤にして哀願した。
しかし川田は京子の言うことなど聞かない。
否。サディストにとっては女が苦しむのを見るのが喜びなのだから京子の哀願は彼らの興奮を増しこそすれ逆効果なのである。
川田は京子の膝が胸に触れるほどまでに縄を引っ張った。
そしてその位置で縄を固定した。
京子の前には森田が居て等身大のカガミが立っている。
「ほら。京子。カガミで自分の姿を見てみろ」
言われて京子はチラッとカガミに視線を向けた。
京子は瞬時に顔を真っ赤にして目をそらした。
「ああー。やめてー。降ろして。川田くん。森田くん」
京子は顔を真っ赤にして叫んだ。
無理もない。京子は片方の膝を乳房に触れるほどまでに吊り上げられているのでアソコがパックリと丸見えになっているからである。
しかし股間に食い込んでいる二本の股縄のためアソコの割れ目の中は隠されて見えない。
「ふふふ。物凄い格好だぜ。京子」
「しかしアソコの割れ目の中は縄で隠されて見えないぜ」
「しかしギリギリ見えない方がアソコの割れ目の中が見えてしまうよりかえってエロチックだな。見えそうで見えないことが男を興奮させるんだ」
森田と川田の二人はそんな勝手なことを言い合った。
「おい。京子。ともかくオレ達は約束はちゃんと守ってアソコの中は見えないようにしてやったんだ。礼くらい言ったらどうだ」
森田が恫喝的な口調で言った。
「あ、有難うございます」
京子はワナワナと声を震わせて言った。
「それじゃあ京子のこの恥ずかしい格好を撮影するとするか」
そう言って森田と川田の二人は亀甲縛りされて天井から吊るされて片方の膝を胸の辺りまで吊られている京子をスマートフォンでじっくりと撮影した。
「ふふふ。京子。物凄い格好だな」
「スーツ姿の頭脳明晰のエリート・キャリアレディがこんな格好をしちゃいけねーぜ」
「いつもの勝気な態度はどうした」
などと二人は京子を辱める言葉で揶揄した。
「おい。京子。オレ達のことをいつものように(このウスノロ)と怒鳴りつけてみろ」
森田がキビシい口調で怒鳴りつけるように言った。
「お、おい。このウスノロ」
京子は顔を真っ赤にして声を震わせながら小声でそのセリフを言った。
「あっははは。丸裸で吊られて股をおっびろげてアソコをもろに晒している女にそういうセリフを言われてもピンと来ないね」
「そういうセリフはパリッとした上下揃いの粋なスーツを着て言いな」
森田と川田の二人は笑い合った。
「お願い。森田くん。川田くん。もうこれ以上は許して。約束したお給料の倍は払いますから。お願いです。縄を解いて下さい」
京子は泣きながら二人に哀願した。
しかし二人は聞く耳を持たない。
二人は20分くらい亀甲縛りされて天井から吊るされて片方の膝を胸の辺りまで吊られている京子をパシャパシャと撮影した。
「よし。もう十分京子の恥ずかしい姿を撮影したからな。オレ達は帰るぜ。玄関のカギはかけないでやる。この後、宅配のピザ屋に電話してここにピザを注文してやる。だからピザの宅配の人に縄を解いてもらいな」
「オレ達を訴えて裁判沙汰にしてもいいけど証拠としてあんたの動画を提出しなきゃならないからな。あんたのことがニュースや新聞や週刊誌で報道されてあんたは恥を世間に晒すことになるぜ」
「しかしオレ達は何の取り柄も生きる目的も無いニートだからな。懲役3年くらい実刑をくらっても刑務所の方が三食と住まいと衣服つきだからな。別に構わんぜ。むしろそっちの方が金の心配をしないで三食ちゃんと食べられるからな。むしろそっちの方がいいくらいだぜ」
「じゃあな。京子。あばよ。達者でな」
そう言って二人は立ち上がった。
そして二人は玄関に向かった。
その時。
「待って。森田くん。川田くん。重要な話があるの」
京子が呼び止めた。


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