サニテラの仲間達

退職を機に、自分は残りの人生で何をしたいのか心の声に耳をかたむけ山小屋生活を楽しみ、世界を歩く夢を実現したいと考えてます

第二の人生 映画を観て考えた老人について

2024-02-08 07:30:00 | 人生について
最近、人の死について感じることが有りました。

アマゾンで「PLAN75」という日本の映画を見ました。とてもショッキングな内容ながらすごく考えさせられました。日本政府が老人問題で75歳以降の老人に対しての安楽死を推奨し、希望者には国が相談に乗り専門の施設で安楽死するという制度。倍賞千恵子主演で、少しづつPLAN75に申込むしかないと言う流れになって行きますが、それが今の現実社会と妙に被り、その世界が近未来の様でもあり異質に感じないところがとてもショックでした。(実際にはこんな世界は絶対無いのですが)

今、現実社会でも社会保障で老人1人を現役世代2人で支えているなど言われ、老人は弊害の様なイメージ戦略が打たれているような気がしますが、本当に老人は社会の役にたったいないのだろうかと疑問を持ちました。

そこで自分なりに老人は社会の弊害になっているのかと考えてみました。
老人の貢献
1.現役卒業するという事は、自分の働き口を若い人に譲るという事。会社は若返り給料も安くなるので両得になる。
2.現役引退しても、衣食住等の費用は現役世代と同じく経済消費活動している。
3.平日旅行などの行動が増え、様々な業界の土日のピークの分散にも貢献。
4.孫の面倒などの応援で、働く現役子供世代が社会で働く事が出来るように陰から支える力になってる。
5.老後用に貯めた預金をせっせと使って経済消費している。逆に現役世代は老後の為に預金する。
6.小学生の帰り道防犯見守り等の地域社会に無償貢献している。
7.過疎化が進む田舎にも老人が住むことによってかろうじて町村が維持できている。
8.一度退職した後は、若者が嫌がる仕事も安い労働力として働いている。

老人の弊害
1.政治家などの一部業界では、定年せず次の世代に仕事を渡さない人もいる。
2.時間が出来、暇にまかせて変な宗教や政治活動に走る人もいる。
3.若くないので、見た目は美しくはない。
4.病気(老化)で病院にかかり過ぎて医療保険を使いすぎる。延命治療費用がかかりすぎるが、医療業界を支援しているとも言える。
5.生活保護を受ける割合が他の年代と比べたら多いかもしれない。
6.自分の身の回りの事が出来なくなった時に、老人ホームなどで若い人に費用を支払いお世話になる場合もある。

年金制度に関しては、国民年金制度は1961年4月からスタート、厚生年金制度が今の形になって行ったのは1944年からの様です。今の若い人が老人の年金を・・・と世代間論争を煽る様な報道が多いですが、全くお門違いな内容で国民の分断や若者の不満のはけ口に利用しているだけだと思います。(理由は長くなるので別の機会に)なので、貢献にも弊害にも含みません。

こうして列挙してみると、老人の貢献は素直にすっきり頭に入って来るものが多いものの、弊害については無理やり屁理屈で考えたようなものでした。

今回、映画を見て、老人はそんなにも世の為になっていないのかと思い、考えてみたら、老人になってもこれ程世の中に貢献していて、老害どころか逆に「コレまでよく日本の為に働いてきてもらった。そして今も日本社会に貢献していただいて感謝している。どうぞ残りの人生に幸せを感じて生きて欲しい」となるべき。私も堂々と自分の生きてきた時代の、生きた「語り部」として胸を張って人生を謳歌したいと思ったものでした。

PS。
因みに私が思う世代間の持つ意味は以下の様な事じゃないかなと考えました。
0歳~18歳:産まれて心身の成長の世代で夢と希望を他世代に与えてくれる時代。
19歳~30歳前:輝く美しさを持つ大人、社会生活の基礎を作る時代。
30歳~50歳:現役の中心世代で、日本を牽引してくれる機関車の時代。
50歳~65歳:徐々に次世代に譲り、第二の人生を考える時代。
65歳以降:第二の人生のスタート。この世に産まれてきた意味を感じ幸せになる世代でもあり、次世代の幸せを願う時代。