伊勢ー白山 道

集団では無く、社会の中で心身の健康を正しく個人で目指します

どんな仕事でも覚醒へ到る

2008-10-31 19:26:10 | Weblog

読者 :
グルジェフ・ワークについて、質問をさせて下さい。リーマンさんがお勧めしている覚醒の方法、重労働、精神的にきつい職場ですが、どちらも過去に避けてきた情けない自分がいます。今は、のほほんと子育てをして、家事をしておりますが、何か他にできないかよく悩んでしまいます。趣味となると、俳句を読んだり、子供相手に絵本を読んだり、活字を相手にするのが好きなのですが、それと「重労働や精神的にきつい職場」というのは全く反対で、こうした趣味に邁進することは、逃げになるのでしょうか?よろしければ何かご教授頂けると、ありがたいです。
感想 :
いえ、その環境が「逃げ」である訳はありません。
ただ、その様な環境に居られる人々の中で、それが有り難い
境遇である事に気付いている人は、どれだけ居られるでしょ
うか。 気付いている人の中でも、その環境に意識的に感謝
の思いの磁気を発している人は、居るでしょうか?
殆どの人は、有り難い環境の中でも、やはり子供の事や
旦那への不満などなどで余計なストレスを溜めて、現状への
感謝が出来ないで居る女性は多いです。

では、この読者の環境でのグルジェフ・ワークとは何か?
これは、現状に感謝しながら、育児・家事・趣味に邁進される
事です。 ただの邁進では、ワークに成りません。
一心に没入するのです。
掃除一つにしても、奥は深いです。
禅寺の修行でも、何も考えずに無心で家事・掃除へ一心に
集中する、目を開けた瞑想を重視します。
人の心とは、絶えず揺り動く厄介なものです。
これを肉体作業に集中させる事により、逆に心の深い領域
開く事が出来るのです。

以上の事に関して、グルジェフ(以下Gと呼称)の覚醒への旅
のエピソードで、興味深いものを紹介します。
Gは旅の途中で、野うさぎ狩で生きる猟師に出会いました。
その猟師は、質素な身なりをした静かな笑みを湛えた人でし
た。 Gは彼を観るなり、とても大きな意識の力を感じ、只者で
は無い事が直ぐに分かりました。
ある意味、心が結晶化した、覚醒した人物だと認識したので
した。 とても彼に興味を抱いたGは、彼の生活に同行させて
貰う事にしました。
彼の生活の大半は、狩でした。
地中深く掘られた縦横無尽に広がる巣穴から、野うさぎが
一瞬頭を出す瞬間をライフル銃で撃つ狩です。
野うさぎは、頻繁には出てきません。 顔を出すのもホンの
一瞬です。 その一瞬を、遠方から一発のライフル銃で仕留
めます。 彼は遠方の巣穴の方向に、這いつくばってライフル
を構えます。 ライフルの先端を見つめたまま、微動だにせず
集中していました。 
Gは傍で、その様子を見守っていました。
1時間、2時間・・・。 彼は目を開けたまま、微動だにしませ
ん。 Gは途中で疲れて、少し離れた所でコーヒーを沸かして
寛ぎながら見ていました。
ある瞬間、一発の銃声が鳴り響きました。 彼は見事に一発
で仕留めていました。 その時は、なんと6時間以上も時間が
経過していました。
獲物を手にした彼が戻って来た時、Gはコーヒーを差し出しな
がら彼に聞きました。
「どうして半日以上も、微動もせずに集中出来るのか?」と。
彼は、「え?ほんの1時間ぐらい大したことは無いよ」と答えた
そうです。 覚醒者の特徴の1つには、時間の超越が有り
ます。
人間は、長年に渡り意識の集中を鍛錬しますと、意識の新し
い領域が現れて来ます。
その集中は、どんな仕事や作業でも良いのです。
例えば一芸に秀でた職人が、長年に渡り、その得意な作業に
忘我で臨み続けると、全く仕事とは関係の無い、人生の意味
を感じ出したり、神仏を尊重し始める事が有ります。
そして、その人が正しく思う事は、現実界において実現し易く
成ります。
人間の心とは、宇宙の様に奥深いものです。

生かして頂いて ありがとう御座位ます

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コメント (251)
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