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MARY J BLIGE / Breakthrough

2005-12-22 | R&B,SOUL,HIPHOP,RAP,GOSPEL他


早いもので、もうデビュー13年になるんですね。「クィーン・オブ・ヒップホップ・ソウル」とか呼ばれ出したのはいつ頃なのでしょうか?3枚目あたりですかね・・・?既に作品も7枚目ということでベテランの域に達しています。


デビュー当時印象的だったのは、誤って名前を「メアリーJブリッジ」と紹介されていて(確か帯にもそう書かれていたっけ・・・・?)どうも「ブリッジ」と読むのはおかしいと思っていたので、そのことは今もはっきり覚えています。(全く蛇足ですが、古くはクィーンのベーシスト、ジョン・ディーコンもデビュー当時「ディーコン・ジョン」と呼ばれていた。同様に、オジー・オズボーンに参加していたギタリストのジェイクEリーは日本ではジャッキー・ルーと紹介されていた・・・。前例は姓と名の逆転読みで、後のは発音をそのまま流用してしまった例。それでメアリーの場合は単純な読み間違い。英語はまだ良いがオランダ語などは読みがかなり難しい場合もあるね)
 まぁそんなことはどうでも良いのですが、音の方ですよね。結局、日本でもそうだけれど「宇多田ヒカル」が登場すれば、それに似たのが沢山出てくるよね。今じゃ「なんちゃってヒカル」の多いこと、多いこと。声質までそっくりな人いますよね・・・。メアリーJも同じで、クィーン・オブ~の名の下に、ありとあらゆる「似たもの」が登場したわけです。しかも歌謡界というのは面白いもので、二番手が本人より売れてしまったりすることがあるので困ったもんです。確かに最近では、シャウト系ではエイメリーの方がピクっときますし、迫力ならミッシー・エリオットの方がありますし、色気や話題性ではディスチャが圧倒的ですし、いろんな面で先発隊としてリスペクトされる割には損しちゃってる感じがしないわけではない・・・。しかし、実際のところヒップホップのテイストとR&Bを融合させて「成功してみせた」という実績は輝いているわけで、その魅力が失われてしまったわけではありません。現に今回のアルバムも聴き応えのある内容になっています。ゲストもラファエル・サディークやジャム&ルイス、U2、ブラック・アイド・ピーズの面々も参加。満足度大の仕上がりです。特にお奨めは、先行シングルの絶唱系の4曲目「Be Without You」ですね。これは凄い!当初、ベスト盤との情報があった今回の作品ですが、ちゃんとオリジナル・アルバムで仕上げてきたところはさすが!ただ、エンヤと同様、情報が先走りすることを本人が嫌がっているようで、発売直前までアルバムの内容が分からないという不便な現状もありますから、ファンはやきもきしてしまいますよね。そんなモヤモヤを一気にこのアルバムを聴くことで吹き飛ばしてくださいね。GOODMAN