詩人の血

今日も作詩、明日もまた、本格詩人のブログ。

旗を立てる

2009-06-30 09:39:30 | Weblog
テキストに己遊ばせ長い夏


雨垂れが葉擦れの音を誘い出す


見渡せる地点に真紅の旗を立つ
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朝な夕なの詩

2009-06-30 07:23:14 | Weblog
虚ろなるグラスに水を注ぐ時


洗面の鏡に映る己己己


蛍光下夜の手鏡 夢一瞬
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日本凶

2009-06-29 17:32:08 | Weblog
日本凶乞食だったり日本書紀


エゴイスト! 蛇がトーテム日本教


蛇狐イナリの鳥居にサルもいて
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朝日が綺麗

2009-06-29 08:46:34 | Weblog
陽の満ち満ちて虚のグラスに注ぎ込まれ


陽光の踊り始めて風の曲


緑陰や葉裏の透ける木にもたれ
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夜の幻想

2009-06-27 21:06:56 | Weblog
夜の底に深い瞑想 神の居場所


白い衣をなぞれば神に触れて


周回軌道から地球なる砂漠の星みつめ


慰めに聖書手に取るまた良し


唱題や言論戦に疲れし時
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2009ニッポン革命

2009-06-25 15:52:11 | Weblog
プラハの春ガリラヤの春ニッポンの春


鉄足りず豚の血のサプリ飲む


2009地方知事起って革命起こる

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第一の月

2009-06-25 09:46:41 | Weblog
白く淡く第一の月 今東


20XX無重量 星らに手の届く


火星赤 天空の黒に血の滴り

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見知らぬ街

2009-06-24 08:41:15 | Weblog
雨粒がまだ見ぬ街の葉を濡らす


転生欲し現れたムカデ我殺す


濡れた木が発火するほど祈祷する

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蝶と蜂に

2009-06-22 16:42:01 | Weblog
なべて蜂花に恋すれど恐ろしき


神の手か口語自由詩の悲惨なり


ヒラヒラと蝶空に吊られ止め処なし
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雨の地

2009-06-22 10:04:09 | Weblog
大気止み鳥矢のように木かすめて


寝息して地球は自転風もなく


雨の地に木の葉の雫重くあり
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カイアイ島讃歌Ⅳ

2009-06-21 07:04:41 | Weblog
見晴らせば水平線の雲浮いて
      伸びやかに在り生滅していて


木陰にて風と潮騒聴きいって
      遥かなる原郷南方の血沸く


風に揺れ止まり木の鳩羽づくろい 
        ゆったりと時みつめつつ
 

唱題すひげ曼荼羅の四天王
        人界の不義に義憤の腕組


カウアイの山の神と親しくて
        四天王らの怒りも少なく


静かなる湖面一日椰子映り
        さざ波揺れて波間に消え
        
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デジャ・ヴ

2009-06-20 08:56:21 | Weblog
雷落ちて大樹の幹に露下る


天気変え巨樹育てる侏儒なれば


木の実採り大樹の陰に雷避けて


*侏儒(しゅじゅ)=こびと
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山口誓子

2009-06-19 08:59:52 | Weblog
羨望の山口誓子山青く


狐火の妖艶に燃ゆる少女に会う


日本語の柔らかな響きに眠る


南方より北上する血焼けた肌
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カウアイ讃歌Ⅲ

2009-06-18 21:54:16 | Weblog
吹き寄せて海風島に雲のわく
         雨森に落ち緑這う山


木々居立ちさえずり巡り風ととも
           渡る小枝に小鳥は華


深々と夜の深まり沈む時
       島風の何時絶える事もなく


鎮まれる島の神々漆黒の
        天地を繋ぐ夜風となろう


深い夜灯火一つ点し君を聞く
         暗闇に開く追憶の明かり


大樹なり蔦絡まりてうっそうと
          光線掻き分け地上に届く
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折々の想い

2009-06-18 08:36:51 | Weblog
今日の思い出を織るダイニング


高曇り武装解除するほどの


定型の剪定されたる枝の張り


塚本にミーハーでいる梔子の香


反乱の永遠の春に神籤引く
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