詩人の血

今日も作詩、明日もまた、本格詩人のブログ。

読書

2012-06-30 08:49:24 | Weblog
空を見上げて
日がな一日

布団に包まり
まどろみの夢

小鳥たちの鳴きやまぬ
広葉樹のある庭

樹木から
空へ伸びる一線

空は白雲・黒雲を湛え
その表情をゆっくりと変える

あの遠くの高層ビル
霞んで眠りたそう

都市の一日に
眠りを誘う天候の日

布団に包まり
読書しよう
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庭先で

2012-06-29 14:07:37 | Weblog
その庭に広がる
一本の広葉樹

神の風に揺れて

小鳥たちが留まり
鳴き続けては
一日を終える

朝 昼 夕
それぞれの光の中で
囀りは絶えることなく続く

日を過ごしては
のどかな風景となる
広葉樹の歩み

今 神の風が触れて
小鳥たちが一斉に
飛び立った
ダイナミックな時

一人 私は
庭を見詰めている
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輝く庭

2012-06-29 10:42:17 | Weblog
光明に溢れかえる庭で
色とりどりの花を摘んでいる

腕輪 冠 多くを編むため
色とりどりの花を集めている

君の願い事はきっと叶うさ
梅雨の晴れ間に
大空の雲に願をかける

願いの雲間から
夢が一つまた一つと生まれて

この地上に降りてくる
慎ましやかな屋根の下に
明かりを点すように
希望は腰を据える

願いは叶うさ

この地上で拾われた小石に
思いの限りを尽くして

遠くへ遠くへ投げた
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2012-06-29 08:23:05 | Weblog
花が咲いている
大空に架けた橋
雲間に天空の城

花が匂っている
子供たちが花輪を作り
相手の頭に被せて
尊敬しあう時

世界は平和
何過不足なく満ちて
太陽光は与える
友情と尊厳

私は鉢植えに水をやり
風を起こして
しばし楽しむ

梅雨の間の
快晴の天候

世界に存在する全てのものに
感謝を捧げつつ
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部屋で

2012-06-28 08:23:34 | Weblog
静かな朝を
呪文の言葉とともに迎える

おはよう 世界
今日の御機嫌は
寂しい朝かい
おはよう 世界

風もなく少し冷えて
梅雨空にお日様が見え隠れ

さっきから神秘的な音が
CDで再生されて
小鳥も来ない空間を通して
真空のよう
流れてゆく時は劇的に聴こえるから
感情移入して酔ったように
時に向かう

呪文の流れる部屋で
グレゴリアチャント流れて

心を纏め
陶酔の朝に

冷水を儀式のように飲み干し

法悦の感覚に
一日を始めよう
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立原道造

2012-06-27 08:45:05 | Weblog
こんなにも優しい陽気の日
羽根布団に包まって
夢見ているような一日に

空が一人ぼっちで遊んでいる日
私は声を出して呼び掛ける
共に歩もうと

孤独と孤独の一本道は
出会うのだろうか

空と私は会話を続けられるのだろうか
不安がこの牧歌的な空に立ち昇る

そんなとき何時でも
私は立原道造の詩集を引っ張りだす

強靭な意志に貫かれた
ガラスの文体で
私を切る

血が流れて
生きていることを実感する
いつもお世話になる詩集だ

空と話し始めて幾十年

今日も彼は不思議に微笑む
そこに立原の詩集がある
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呼吸

2012-06-26 15:49:19 | Weblog
草むした小道
小高い丘を取り巻いて
新緑の力強さを見せている道端

紫陽花の灌木が所々
急な斜面に彩りを添えている

こんな絶好な梅雨の晴れ間に
新鮮な大気と遊ぶ 風を呼ぶ
大きな息をして
積もった溜息を吐きだして

全細胞に新たな目覚めの合図を送れ

秘密の小道に小石の塔を立てて
願い事をかけると良い

太陽と月と星々に内緒話
感応して塔は立ったまま凍る

我々の想いは成就する

正義 平和 幸せ

今日も快晴の空気を胸いっぱい吸う
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空と海

2012-06-26 11:27:29 | Weblog
輝ける空と海があった
空の広さに驚愕して
意識を青のはじまで飛ばすと

地球は青白く発光して
シャボン玉のよう
優しく手を触れると
消え入りそうだった

海に回遊の願をかける魚たち
世界中どこへでも
出かける事が出来るようにと

ヒタヒタ波は漂流物と戯れて
海流を通して
思いもよらぬ遠くへ
我々を運ぶから

空と海の接点が限りなく近いから
我々は空と海を愛して

思い出したように
物語を語る
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光合成

2012-06-26 08:09:38 | Weblog
今日は静かに朝が明けた
嗚咽しているような
この地球の天候に
安寧をそっと添える

晴れ間に樹木は緑に輝き
光合成の夢を織って
大気を和ませ柔らかくする

緑の広葉が光に照り返し
ユサユサと風を集めて
大きく育つから

私の明日のへの夢は
希望とともに産まれ出る

若人の成長
正義の実現
個々人の幸せ

広葉樹が
眠るように
光合成をしている
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竹藪

2012-06-25 12:14:48 | Weblog
竹藪のある 小道で
貴方と鳥の声を聞きながら
歩みを進めたい

空の上から
陽光は時たま降りてきて
微笑みを大地にこぼすから

地面に下草の緑が生い茂り
この竹林にアクセントを添えて

夢見がちな貴方は
虚ろな竹の節を叩いて見せて

銀河の心音と同期するから

白光する貴方は
100万光年の先を行く
星なのかも知れない

竹の葉が散って
小道に落ちる
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決心

2012-06-25 08:24:17 | Weblog
そっと大樹に寄り添い
この曇天の機嫌を聞いてみる

庭の土に手を触れて
地球の鼓動を聞いてみる

優しい心根が生まれてきている
いとおしむ心が芽生えて

私の悪魔は去ったのだろうか
心臓を貫くほどの

梅雨寒の日は布団に包まり
灰の空を見詰める

昨日より大きな事
今日の小さな出来事

日常を過ごして
一日一日

空が大きく見えた
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湖水

2012-06-24 15:35:37 | Weblog
湖面に太陽光が反射して
キラキラ輝いている

もう遠い思い出は捨てたと

湖面に風が走って
帆船が進む

白い追憶の欠片を集めて
ポケット一杯にした

水際に腰を降ろして
見晴らせば
霞のなか活火山が煙を吐き

パノラマは語ることが多くあって
活動的な地鳴りが
私を呼び

湖水の輝きとともに
うっとりさせて
夢を幾つも誘う

湖面に映る
活火山は
新たな思い出を作りだす
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夜の賛歌

2012-06-23 21:15:23 | Weblog
夜の扉をそっと押し続けて
深い瞑想へと誘う

小さなボリュームのCDが流れて
夢見がちに息をした

冷やした麦茶を飲みながら
明日の設計図を思い
今日を深く眠る

夜の窓を開け放って
新鮮な空気に入れかえて


夢の青写真を透かして見れば
若人の乱舞する姿が見えた
歓喜の歌声が波のように訪れ

風音とともに幻想は去る

静かな夜に
夢に夢を紡ぐ
私がいる
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書を持って街へ出よう

2012-06-22 16:58:03 | Weblog
人間の悲劇を
泣きじゃくった後のような
梅雨の晴れ間にあてはめて

新人間革命を携えて
街へ出る

喫茶に腰を据えて
この不完全な
人間の行為を
小説を通して見詰める

欠陥だらけだからこそ
完全を目指す
努力ができる

不道徳だからこそ
回心の劇は
産まれ出て

この梅雨の晴れ間のように
人の心を和ます

仏は悟りきって
取り澄ましているのではなく
この娑婆世界で
肉弾戦を構えていること

日蓮を学んで
仏に対する考えが変わった

君も私も
南無妙法蓮華経という当体で
人間であるという事は
仏であるという事と
イコールで結ばれる

人間は不完全なままで
仏であるらしい

唱題をして鏡を磨くように
己を光らせていけばいいらしい

努力 努力 努力
人間として光るために
仏として他者を救うために

泣きじゃくったような
梅雨空に
太陽の光が望まれる
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神樹

2012-06-21 08:59:09 | Weblog
大樹の枝先に
良く鳴く小鳥が止まり
木々に花が咲いたよう

梅雨空を見上げ
心を纏めて
正義を想うよ

それは一つ一つの行動だから
日々をこなす日常に含まれるから
こころをキリッと約めて対応する

大樹に小鳥が止まり
聖地の神樹のように
華やかな庭先に

夢の果実がたくさんなっていて
私は毎日毎日
一つずつそれを食べて

今日も明日も
理想の夢の実現のため
謳い続けるだろう
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