詩人の血

今日も作詩、明日もまた、本格詩人のブログ。

石を描く人のために

2010-07-30 15:34:35 | Weblog
空虚を埋める石を拾いに海へ行く


己に課す石を並べる作業 音楽が流れていて


ミゾオチの洞穴にストーンヘンジを納める


心の中心に石を置く作業は万人の聖業
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銀河の星くず

2010-07-30 10:50:08 | Weblog
銀河の星くず集めて仏像起ち上がる


回想の幼年期 小さき我のはしゃぐ路地


臍から生える蓮の花が月で咲く
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夏を行く

2010-07-28 15:22:31 | Weblog
熱帯都市を裸足で過ぎて風は吹く


この空に磔刑のキリストは淡く消えている


髭曼荼羅暗い部屋には仏・菩薩


昼寝の臍に蓮咲かす秘密の沼


太陽を産んだ女のもとへの旅路


太陽が濡れた谷間を転がり落ちる黄泉の始まり沼津千本松


蛇族の深い井戸から水もらう


歌姫を流し続けて暑気払い
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点描

2010-07-27 16:35:56 | Weblog
過剰な風が街埋め尽くし脳髄の涼し


夕刻に青浸みわたりただ一人


空を崩しはじめて夜が歌う
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躍動

2010-07-27 07:50:27 | Weblog
黒雲の宿業の音する青映える瞬時に部屋が天国となる


月浮かび天界の門が優しく開く


都市の靄 高層ビルのシルエット上塗りされた白絵の具

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学会と聖書

2010-07-26 20:02:18 | Weblog
学会の行動主義に疲れたとき聖書の温もりに浸る


遠い入道雲と青空 豊饒の夏 霊は暗い部屋に留まり語る


灯も灯さず細く迎える夏の夕暮れけだるい地球は
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無題

2010-07-26 09:01:44 | Weblog
密かに神に祈れば悪意のヘリコプターまた地獄へ堕ちる


学会やってても安息のため聖書も読み


ここまで宗教に入れ込んでも罪つくる日々
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一つの旋律

2010-07-22 11:32:22 | Weblog
書庫の一冊一冊が語り踊り君臨する我


一つの旋律が猛暑の空を埋め尽くす


星月夜 宵の明星をさすらう二人
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書庫に籠って

2010-07-22 08:53:52 | Weblog
窓の無い書庫に籠って思い出の一冊を読み返す


書物のタイトルを一瞥してこれが全世界と呟く


石窟の修道僧をまねて神讃美した夜明け
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ヘルダーリン

2010-07-20 15:41:43 | Weblog
清涼な源流の一滴が都市の空に落ちた


ヘルダーリンの清流を飲み真夏に透明な霊気催す


羽根落とした天使 人間の偉大


ヘルダーリンの清き流れに心洗う
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帝都の昼かがり

2010-07-20 11:06:39 | Weblog
帝都に巨大な悪の影が差す昼下がりの喫茶は


鳳凰の羽根雲となり浮かび沈む夕日に口づける


青く突き抜けて行く空に密かに物語が語られて
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夜の調べ

2010-07-17 22:19:12 | Weblog
繭玉の船を星の夜に浮かべてみる


星雲が集まって夜景に浮かぶ白い雲


遠い街で寝息を立てる少女は一人
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故郷 小田原

2010-07-17 15:12:42 | Weblog
一つまた一つ想いを晴らす小説書き


小田原に故郷の薫り立ち昇る


荒い波立つ御幸の浜に石塔作った昼下がり


小説を書く動機 さあ復讐劇を始めよう


活写する武器持つ事で思い出す踏みにじられた我が尊厳


処女小説脱稿し 次は故郷の青春群活写して中編に仕上げる


故郷小田原を「おまえ」と呼ぶ小説
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夏の日

2010-07-16 08:40:06 | Weblog
法華一乗流布の神聖な義務


気晴らしに駆り立てられる庶民かな


洗濯物の影 風に揺れてフワと舞い上がる


雲が太陽を隠し黄金に輝く
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Z-1 ある決心

2010-07-14 14:45:47 | Weblog
日傘咲く風ある街はいつもの夏


命 命 命の等しさにひれ伏す我


仏種を焼いた者らよ 地獄道はゲンナリ長いぞ


東京を祈りの渦にしてみせる


見ろよ銃で黙らせた口が喋り続けてムクロなれ


人権守るべき役人が犯す人権侵害とっくに終わった日本国


国の民草に対する日本国の蹂躙必ず小説で暴いてやる
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