詩人の血

今日も作詩、明日もまた、本格詩人のブログ。

夏の晩歌

2009-08-17 08:01:12 | Weblog
夏 その影を集めて  静かに


秋の陽射し 夏 思い出のみ巡る


夏が死に絶える 秋の雲が見える
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晩夏

2009-08-15 17:36:54 | Weblog
晩夏 影いとおしく繋ぐ


花という花は見ていない夏深く


飽くことなく日射 街に集めて
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空蝉

2009-08-14 16:32:05 | Weblog
蝉 波のように満ちて冠水


炎天のアスファルトに霜など降らし


空蝉となりて謳い染める
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心器

2009-08-13 17:25:17 | Weblog
胸中に正八面体 回転している


心器に列島も入る あれが岬


空のもっと高みへと落ちてタバコ吸う
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可食的な神道の皮を剥ぐ

2009-08-13 09:51:42 | Weblog
冷コーヒー旨し晩夏の街


神道の河剥ぎ取ってもウツロ教義ナシ


体裁の偉そうなダケ袈裟・束帯
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コロニー

2009-08-11 08:25:07 | Weblog
野性らに歌謳わすほどに強くある


コロニーの都市満ち足りて自然なり


乱れたる人心が発す天変地妖
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大胸筋

2009-08-09 09:59:14 | Weblog
凧に乗る夢見し夜は雪の降り


晩夏のそっと過ぎゆく音が聞こえ


夜に信仰の大胸筋盛り上がり
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蝉しぐれ

2009-08-07 16:38:42 | Weblog
蝉しぐれ木陰に落とす涼の数


南中の影短くて法師蝉


空近くなる横断歩道を渡るたび
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詩人

2009-08-07 11:05:56 | Weblog
宿したる透明な卵 我詩人


この晴天裂ける日章旗業火に腐乱


業病で壊死する王のモガリ早よう早よう
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太陽の友

2009-08-06 18:59:32 | Weblog
解放す切ってあげよう小我の指


MUランド蝉鳴く声に浮上せよ


一日 手を動かして汗かいて


発汗の快楽忘れまじ太陽の友
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救済の太子

2009-08-05 19:57:04 | Weblog
救済の太子の声が地鳴かな


大伽藍権威の虫はウジャウジャ


風は浜茄子に戯れて流砂の時


嘘をつく浄夜の月に影二つ
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戒名料

2009-08-05 17:02:49 | Weblog
引導も渡せぬ坊主に戒名料



*引導=道案内する事。
    仏法では仏や菩薩などが、迷っている
    衆生を導き悟りに入らしめる事。
    49日の法要は単なる金もうけ・・・
    意味なし!間違った供養をすると
    自身の為にならない!  
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サードミレニアム

2009-08-04 16:44:37 | Weblog
始まりは雷落ち続け サードミレニアム


隊列の最後から来る者 我サタン


御堂にチャント響いて眠る堕天使
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リザード

2009-08-03 16:38:41 | Weblog
トカゲ手に乗せるほどに達成す


リザードや王が一日見入るもの


蜥蜴入る脳髄の古層じっと動かぬ


我感ず昔トカゲであった事


夏蚕ヒタヒタと夢の白い
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推敲09・6~7

2009-08-02 14:13:57 | Weblog
光求め緑透けるほど見据えている


潮騒に誘われてゆく雲の先


月の出が遠回りした道照らす


神 息し丸木船乗る海潮の青


褐色の肉体は笑顔 南の人


南海に褐色の人あり太陽あり


見上げては翳す手の影 炎天下


梅雨空や鳥らの飛翔の影黒き


列島ドーム全天候 遊べ遊べ


しめやかに夜に雨降る低き声


今日綴る短詩の命ダイニング


狐火の妖艶に燃ゆる少女を拾う


島島を北上始め南風


雷落ちて大樹の幹に露したたり


風ひたり 鳥矢のように木をかすめ


寝息して地球の自転の風もなく


雨の地に木の葉に雫重くあり


ヒラヒラと蝶空に吊られ止みがたし


濡れた木を炎上さすほど祈り抜く


火星赤 天空の黒に血の滴り


虚ろなるグラスの光溢れ出て


陽光の踊っている日 風薫る


洗面し鏡はまなざし送るべき


蛍光下 鶏眼の浮く白き部屋


印度亜の大陸独語 雨匂う


風止まり木々押し黙り炎天下


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