昔の話になりますが、日本からタイの田舎町に帰って来た時の話ですが、
彼女がダチョウを飼ったら良いと、考えていると言う言い出した。
あのダチョウである、餌は草で良いから飼育経費が安いと言う事で、
何処からか話を仕入れて来たかは、定かではないが、そんな話を切り出してきた。
裏の土地は塀が全般にしてあるが、低いのでダチョウなら直ぐ逃げてしまうし、
あんな大きなダチョウを飼ったら後、どの様にして捕まえるのかと思う。
幸いダチョウを飼う事は無かったから良かったと思っている。
次回に日本から帰って来た時は鶏を飼っている、裏の土地に鳥小屋を建てて、
卵からヒナを孵して成鳥にして売る考えである。
雄鳥は親戚から借りて来て、雌鶏は親と義兄から数羽貰ったり、買って来たのだろう。
順調に鶏の数は増え続けていて、借り手来た雄鶏は返す程、鶏の数が増えた。
鶏と言っても地鶏で有るから、10m以上は飛ぶので塀が有っても隣の土地に行ったり、
餌代も米ぬかを買いに行ったり大変である。
彼女はバナナの幹を切って来て、刻んで餌にしたりしていたが、50羽以上に増えると餌代も馬鹿にならない。
田舎町では鶏の販売のルートが無い、普通の家では鶏を飼っていて、
地鶏を買うような人が居ないし、市場ではブロイラーの肉が売っていて安い。
おまけに彼女も私も鶏を絞めた事が無く、気の強い彼女は殺すのは嫌だと言う始末である。
家に鶏を飼っていても食べる事は出来なく、親戚に進呈したりしていたので、
儲けにならず最後は警察官が、副業で鶏を売買していたので、安くたたき売ったのである。
タイでは販売確保が無く思い付きで事業を始めるので、失敗が多いのである。
養鶏は現実でしたが、損失は軽微だったのでしょう。
タイでは、味の善し悪しというか、品質の善し悪しで、余り価格に差が無いようで、新規事業は難しい様な気がしますが、お気軽に始められて、或る意味楽しいかも~~♪
本人はそれなりに考えているようですが、こちらから見ると思いつきとしか考えられないことって多いですよね。
洋品店をやっていた時も最初は上手くいっていましたが、近くに洋品店が増え段々右下がりに・・・・。
タイ人は新し物好きなので、新しい店ができるとすぐそちらに行ってしまいます。
タイでは継続的に儲かる商売は難しいです。
元手がタダならば失敗は損ではありません、経験を積んだだけです。
日本人ならば、そこに感謝して義理と責任を感じるところなのでしょうけど、タイ人は違いますね。
私の人生の時間のうち、何年かでもアナタに縛られた(拘束された?)のだから、当然代償は必要でしょ?って態度なんですよね。
もっと極端に言えば、私で楽しんだのだから、それとトレードなのよってな論理。
そんな感じでギブ&テイク的な常識で生きてますから、もう愛情と交渉の境目などがなくて、双方の行き違いは留まる所を知らないのです。
自分の家の犬にも鶏を食べられました、人間が食べられないのに。
色々な見方が有るのですから、ギブ&テイクの考えは解っていたのですが、タイではファランの出来事を度々見ていたのですが、それがタイの常識なので今さら悔いは無いのですが。