植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、メダカと野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

ボカシ肥料作り再開しました 非売品

2019年10月03日 | 植物
今朝、発見!
2,3週間前に植えたブロッコリー・キャベツにヨトウムシが発生していました。
これらの野菜は、ヨトウムシが好んで産卵します。ほおっておくと、周辺の葉を食い尽くしてから地中に潜り、夜な夜な出没してはあたりかまわず食害します。野菜だけだ無く、花苗、バラなども手あたり次第に食い荒らすので初期の対策を要します。
実は、一度殺虫剤は散布(モスピランとヨトウムシ専用殺虫剤などのカクテルです)しておいたので安心していたのですが、効かないねー

一番の対策は、毎朝葉の裏をめくって産卵されているのを切り取るか殺虫スプレーを撒くかです。孵化していてもすぐには土中に隠れず集団で葉の裏にいますから、同様に駆除します。これを怠ると見えない相手を敵に回すことになります。年中行事でありますから、しかたありませんね。

ぼかし肥料です。以前このブログで紹介しておりますが、だいぶ前で書いた方も内容を忘れてきました。アーカイブを探して、というのは、ここに来られる方にも不親切ですので、重複を恐れず説明したいと思います。

まず、ボカシ肥料とは何か。これは、有機物であればなんでも使える、発酵肥料です。市販されていますがなかなか高価です。一般の有機肥料は、たい肥や牛糞・鶏糞などで、基本は材料を粉砕したもので、土の中にはいってから分解されないと植物の栄養になりません。一部では発酵たい肥も売られていますが、総じて不完全な有機肥料が多いようです。
ぼかし肥料は、米ぬか・油粕・たい肥・腐葉土などに発酵促進剤を混ぜて作ります。完全に発酵させると、白っぽい灰のような外見に変わり、顆粒の薬みたいになります。これを植物に与えると、土中で虫・ミミズ・微生物などによる分解を待たずに根が吸収するので効率がいいのです。また、根の肥料やけも少なく、入れる材料によってバランスがいい万能肥料となるわけですね。人間でいえば、歯の生えそろわない乳幼児やお年寄りに固い食物を食べさせるのではなく、高カロリーの離乳食とか流動食のような吸収が良くのみこみやすい栄養抜群ものを摂取させるということです。

作り方は、嫌気性と好気性の二通り。前者は材料と少量の水と発酵促進剤をよく混ぜて容器やビニール袋に密閉し、1,2か月待つ、というもの。後者は、同じ材料を大きなバケツに入れ、毎日撹拌して酸素を供給し発酵を促すもので、だいたい2週間でできます。
ワタシは以前は、嫌気性を選んで作ってましたが、時間がかかるし、出来上がっても水が入ると再発酵したり、腐敗するので最近では好気性法を使います。

では本日のレシピ 
材料   米ぬか 油粕 腐葉土 牛糞たい肥 コーヒー滓
調味料等 発酵促進剤(乳酸菌でも、納豆菌でもいいですが、ホームセンターで売っているコーランネオがお手軽ですね) 水少々(できれば雨水、または汲み置きの水がいいです)
作り方  上記を混ぜるだけです

注意すべきは2点
水は極力控えめに投入し、一日二日して材料が熱を出しているかを確認、変化がない場合だけ水を足してください。ワタシの場合は、お隣のコンビニからタダでコーヒーの搾りかすを分けてもらっていますので材料費が安く、また適度の水分を含んでいるので、水は一切入れません。

もう一点は、毎日2回以上は混ぜる。しかも均等に丁寧にかき回すことが大事です。量が多いとスコップで「えいや」とばかり混ぜるなかなかの重労働になりますが、そんなに大量でなければ手でかき回すのが一番ですな。
手を突っ込めないほど60~70℃の発酵熱が出ます。同時に発酵に伴う水分(蒸気)が出ます。均等に酸素を供給し水分のムラを無くし温度も平準化させる、とても大事な作業です。これを怠るとどうなるか。

部分的に水が滞留し、虫が湧きます(ハエが産み付け蛆が湧きます)そして腐敗します。猛烈に臭くなります。残飯が腐ったようなにおいになります。こうなると捨てるしかありませんね。そうなる前に毎日偏りが無いように混ぜ混ぜするのです。ですから雨が降るような場所や直射日光も避けた方が賢明です。



建設現場で使うプラ舟が便利でいいですよ。あまり深いバケツなどを使うと混ぜるのが大変で底の方に水が溜まります。

これで、2,3週間して発熱が無くなったら天日干しで出来るだけ乾燥させて出来上がりです。ワタシは、追加で骨粉と化成肥料少々を足すようにしています。材料費は油粕やたい肥はちょっと高いにしても、米ぬかとコーヒー滓はタダ!手間賃を除くと実に安価で高性能の肥料が出来るのですよ。どうです?挑戦してみませんか?

もし、ボカシ肥料の効き目を体感したい方は、今から30分以内に申し込みすると二袋目はタダ、オペレーターを増員して受付いたします。(笑)

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 子供たちの受難 涙がこぼれます | トップ | 球根類の決まりをつけねば ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

植物」カテゴリの最新記事