教室・自然いろいろブログ

グループ彩雲の創作活動と身近な自然の観察記録

キビタキさえずる森で

2024年05月21日 | 生き物

Hさんが旅立って早くも6年がたちました。
祥月命日前後は、一緒に歩いた場所を訪れ
ゆっくり過ごすことにしています。

今年は思い出深いミズナラの森へ行きました。
澄んだ美声が響いたので声の主を探すと


キビタキでした!なんて美しいのでしょう。


目の前に現われたのは一瞬。
Hさんが舞い降りてきたのかと思いました。


このサカハチチョウも急に飛んできて
体の周りを一周し目の前にとまって驚きました。
この蝶に会ったのは何年ぶりだろう?


ミヤマカワトンボを撮影したのも数年ぶりです。


ほかにも素敵な出会いがあって


咲き始めのサワフタギにウスバシロチョウ


腹端に受胎嚢を付けたメスも。
優雅に滑空する姿を見ているだけで癒されます。
今年はサワフタギの花のつきがよく、シロシタホタルガの幼虫も
たくさん見られました。

カエルの歌が聞こえてくる水辺では


ホソミイトトンボのペア


ホソミオツネントンボ


羽化したてのものも。何トンボかな?
大きなヤンマもいましたが撮影することはできませんでした。

モリアオガエルを探したものの姿を確認できず。


アカクビナガオトシブミの姿には思わず笑顔♪

ナラ枯れ病がまん延し多くの大木がなくなった今は
乾燥が進んで植生が変わり、静けさが増したこの森。
歩くたび、以前の豊かさを思い月日の流れを寂しく感じます。


祥月命日に、帰宅したらKさんからのお花が届いていました。
お気持ちが心にしみます。
様々な青を味わっていたらオオルリに会いに行きたくなりました。



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春の妖精に会いに

2024年04月05日 | 生き物

船橋での作品展は無事会期を終了することができました。
ご来場いただきました皆様、誠にありがとうございました。

すっかりブログをお休みしてしまった3月後半、
栄区民文化センターのギャラリー抽選にめでたく当選!
グループ彩雲の秋の作品展が今秋9月17日~22日に決定しました♪

使用料をお支払いするため久々に外出しちょっと遠回り。
この時期にのみ出現する動植物に会いに森へ行きました。


ヤマルリソウは満開!間に合った~。


この春のスミレの多さは驚くほど。
ナラ枯れ病の木が多く伐採されて森が明るくなったからなのかな。。


センボンヤリ、可愛い♪


なんといっても花数が多かったのがクサイチゴ
ハナバチたちがたくさん訪れていました。


ニガイチゴは咲き始め

ミヤマセセリとヒメツチハンミョウとツマキチョウに会いたい
けれどもう遅いかもしれない。。

ビロードツリアブがたくさん飛んでいましたが


ペアになったものが!初めて見たかもしれません。

ミヤマセセリが飛んでいたように思うけれど確かめられず
小高い場所でボーっと蝶の出現を待っていると


コツバメがやってきました!
素早く飛ぶ青いチョウの色や動きが初見のような気がして
とまってくれるまで追いかけ、確認できたときは小躍りしました♪

日あたりのよい道沿いは越冬明けの3種のタテハチョウが
激しく縄張り争いをしていました。


ルリタテハに


2種目はアカタテハ

アカタテハは産卵行動していたのでかけよると


カラムシの新葉に産みたて卵がたくさんついていました。

3種目はヒオドシチョウ


はじめてヒオドシチョウの求愛行動を見ました。
翅の表面の色合いはアカタテハやキタテハに似ているけれど
裏面は地味な色合いで、少しルリタテハに似ています。

短い動画を録ってみました。

ヒオドシチョウ恋のかけひき

翅を震わせながらオスが優しく触角と前脚で
メスをトントンしていますがなかなか振り向いてもらえません。


この時はまだソメイヨシノは咲いていませんでした。

この日は他にテングチョウやナミアゲハやキタキチョウも飛んでいて
本格的な春の訪れを実感しました。


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2023年末に出会ったチョウやガ

2023年12月30日 | 生き物

仕事納めの次の日、久々に友と会いました。
自然の香りを吸い込みながら歩きたい、ということで
二人で行くのは初めての少し遠い森へ。


晴れて風もなく穏やかな散策日和


道脇に輝くフユイチゴや


残るヤブムラサキの実に喜び


ハリギリの実に集まる小鳥たちの歌を聴き
ひたすらしゃべりながら2つの森を踏破しました。
ひとりだったら亀の歩みのため1つの森でお腹一杯になりますが
この日は通いなれた道の違う面が見えたような気がしました。

途中上着を脱ぐほど気温があがり


日向ぼっこするムラサキシジミや


飛びまわるキタキチョウに会いました。
撮影しそびれましたがアカタテハらしきチョウも見かけました。


目の前に見慣れない蛾も飛んできました♪
接写しようとすると死んだふり。
帰宅後調べるとヤマノモンキリガという10~12月に出現するヤガでした。

この時期しか会えない蛾は他にも


近所の散歩道の手すりに


冬に出現するシャクガ、通称フユシャク♪


12月中旬を過ぎてから会うようになったこちらは
迷うところですがクロオビフユナミシャク


12月上旬に数が多かったこちらは


クロスジフユエダシャク
手持ちの本を見ても検索しても似たものが多く
調べるのに時間がかかります。同時にメスが見つかれば
見分けがつきやすいのに、なかなか会えません。

この冬は今のところ気温が高め。
チョウや蛾との出会いにも影響があるかもしれません。


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イイギリや柿につどう小鳥たち

2023年12月28日 | 生き物

今年も公園のイイギリの実が鈴なりです。


澄んだ青空に実の朱赤が映えます。


見上げているとヒヨドリたちがやってきました。

近所のお宅ではようやく柿の実が熟したようで
小鳥たちが大集合。いつ見ても賑やかです。


通りかかる時間帯によるのかもしれませんが
正午ころ遭遇率が高いのはスズメ


一緒にメジロ


ムクドリは少し


ハシブトガラスがやってくると小鳥たちは飛び去ります。


その様子を上から観察しているのがオナガ
オナガの食事風景を見たいのになかなか降りてはきません。


夕方は枝先にジョウビタキ
柿の実が目的ではないようです。


ふたたびメジロ


一瞬アオゲラ!


違う柿の木ではコゲラが実をついばんでいました。

まだ柿の実は残っていて、もうしばらく楽しませてもらえそうです。


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冬至のムラサキツバメ

2023年12月23日 | 生き物

冬至の日は車の点検日でした。車の仕上がりを待っている間
近くをぶらぶらしていると、小さな神社がありました。


イチョウやクスノキの大木があり


境内は掃き清められて清々しく


早くもロウバイの香りが漂っていました。


半透明でほんとうに蝋細工のよう


立派なクスノキに近づいてみると


黒光りする実がたくさん。

アオスジアゲハの蛹ないかな〜と見上げていたら


一頭のムラサキツバメが飛んできました!
そしてササッと葉の裏側に移動。

クスノキにムラサキツバメ?と驚いていると


葉が風にあおられてたくさんの仲間が見えました!


小さな葉裏に10頭はいるでしょうか。
冷たい風が吹きすさぶ冬至だというのにまだ飛びまわっているとは。

仲間と越冬するムラサキツバメは最近近所でも会いました。


すらりとしたアオギリの若木


幹も枝も青い!
葉も大きくて綺麗な木だな〜とじっくりみると


今にも落ちそうな黄色い葉の裏にムラサキツバメが。違う葉にも数頭いました。

例年幼虫が葉を食べるマテバシイやその近くにあるアオキの葉などで
集団越冬するムラサキツバメをよく見ます。


ムラサキツバメはどのように越冬場所を選び、仲間たちのいる場所を探し当てるのだろう?毎年不思議に思います。


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暖気に目覚める生き物たち

2023年12月17日 | 生き物

あまりの暖かさにあわてて洗濯機を回し
昆虫たちが動いているかもしれないと近くの公園へ。

いちばんの目的はフユシャクのメスですが
久しぶりに多くの虫たちとの出会いがありました。


なんとピカピカのアカタテハが!
春が来た~♪と勘違いしたのかもしれません。


クロコノマチョウも目覚めたようです。


ムラサキシジミも元気に飛び回っていました。
暑いほどで、成虫越冬タイプの昆虫たちがウズウズするのもわかります。
ホソミイトトンボやオツネントンボも探しましたがこの日は会えず。


紅葉の紅葉もだいぶ進んで美しいですが、この日は虫探しに集中!


ふむふむ、フユシャクのオスは飛んでいます。
今月に入ってから時々見ているクロスジフユエダシャクでしょうか。

以前手すりに珍しいメスを見たので、柵中心にじっくり見ていくと
さまざまな生き物が出ていました。

カメムシは3種


エサキモンキツノカメムシに


アカスジキンカメムシの幼虫


お腹の大きいクヌギカメムシのお母さん
クヌギカメムシの産卵の様子はまた後ほど。。


真っ黒に近いダンダラテントウ

クモも3種


名前の通り美しいビジョオニグモ


アズチグモ


ヤミイロカニグモ


最近まで頑張っていたジョロウグモの卵のうも。
糸の密度に母の愛を感じます。

結局、この日もフユシャクのメスには会えなかったけれど
久々にワクワクした冬散歩でした。


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美しいクイナに出会う

2023年12月12日 | 生き物

久しぶりに水辺を歩きました。
休日など多くのカメラマンが巨大レンズを向けている茂みを見ると


美しい鳥が立っていました!


クイナです~♪
初めて撮影することができました。


お尻周りの黒白模様が目立ちます。クチバシが長い。
短い間でしたが近くで観察できて幸運でした♪


同じくツル目クイナ科のバンはつがいでした。



こちらはバンの若鳥


オオバンもツル目クイナ科
曇天の平日で人も少なく、水鳥たちもリラックスしているように見えました。


この水辺で今よく見られるのはコガモに


ヒドリガモ。

あれ?手前のカモのクチバシが大きい。


ハシビロガモです、久々に見ました♪
一羽だけのようで寂しそう。。仲間とはぐれてしまったのかな。


ダイサギは彫像のように動きません。

水辺の草にウラギンシジミがとまっていました。

まだ前日の暖かさが残る水辺は羽繕いする水鳥たちで賑やかでした。


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11月に出会った蛾と実り

2023年11月30日 | 生き物

工事日程が決まった昨年から頑張って断捨離してきましたが
気付いたら工事が始まっていてなんと11月も終わり!
あまり散策できませんでしたが嬉しい出会いがありました。

ハリギリの大木を見上げると


どっさり実がついていました。
ウコギ科の仲間だけあって線香花火のような実付きです。


幹や枝にはものすごいトゲが。これからの黄葉も楽しみです。

なんだか赤い塊があるな~と近づくと


ゴンズイの実りでした。葉も臙脂色になっています。

家のコムラサキの実はだいぶ落ちてしまいましたが


森のヤブムラサキの実はまだまだ残っていました。


葉も鍔も毛深い♪


咲き残るヤクシソウをしゃがんで見ていたら
小さな蛾が目の前を横切りました。


ようやくとまってくれたところをパチリ☆
ヤガ科のアツバの類だろうと思い画像検索してみると
ナミテンアツバが一番近いかなと思いました。

もう一種、フユシャク第一号だ~と一瞬喜んだ蛾が


こちら。でも鋭い三角形で肩のあたりもフユシャクとは違う気がして
調べるとオオアカマエアツバという蛾にとても似ています。
蛾はとても種類が多くて調べるのは楽しいけれど時々諦めてしまいます。


これはミノウスバだとすぐわかりました♪
この蛾をみるともうすぐ本格的な冬だな~と思います。


歩く様子を見ていると小さな幼虫をよけ大回りしていました。
何故だか癒される♪


この蛾だけは11月上旬に出会いました。
ヒトツメオオシロヒメシャクだろうと思うのですが
よく似たフタツメもいて悩ましい。

思い返せば今年はオオミズアオ以外の大型の蛾には会えていない
ことに気づきました。いや、夜中に家のアケビの周りをとびまわる
アケビコノハの迫力に衝撃を受けたっけ。。
今から大型美麗種のイボタガが出現する早春が待ち遠しいです。


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アワブキの葉にアオバセセリとスミナガシの幼虫☆

2023年09月28日 | 生き物

久しぶりの休みに西の森へ出かけました。

森はナラ枯れが進みカラカラに乾いて、倒れた木も多かったですが
2か所のアワブキの葉で念願の2種の蝶の幼虫に会えました。



一種目はアオバセセリ。
まだ数回しか会ったことがなく、めったに撮影機会がありません。

その幼虫はアワブキで育ちます。


その姿はイチゴ頭にシマシマボディで一度見たら忘れません!


切り倒されたアワブキの、根元から出たひこばえの新葉にこの食痕。
6月末に見て、何だろうと思っていました。

この日、同じひこばえに


この筒状に綴られた葉を見てようやくアオバセセリの幼虫が
このあたりにいるのだと確信しました。


性格でしょうか、隙間が見えるくらい大雑把な巣も。

このような筒状の巣は見える範囲に6個あり、中をのぞくと


可愛い!
頭部は朱赤の地に黒い点、体はクリームと黒色の縞で黒地に青い斑点。


筒を下からのぞくと腹端も赤朱色。
下の穴から排泄物が落下するよう設計されているようです。


このコの黒点はくっきりハート型。

アオバセセリの幼虫は、食草の葉を綴って身を隠し、
食事時にその巣から出てくるそう。
大きくなるごとに葉を綴り直さなければならないのは大変ですね。
どの巣も違っていて面白い。


大きなアワブキの木に行くともう一種の蝶


スミナガシの幼虫がいました。
このスミナガシもなかなか会えず、2回しか撮影したことがありません。

念願の幼虫には、今年の6月末


体長1cmの若齢のコに会えて嬉しかったのですが

この日は同じ木に


この形!


おお!スミナガシの終齢幼虫♪体長は5cmほど。


頭を葉に押し付けて腹端を立ち上げ、防御の姿勢かな?

接写しようとすると


少し顔を上げました。
本や画像で見ていてずっと憧れだったスミナガシの終齢幼虫。
実際会ってみたらやっぱり強烈!その個性的な美しさに感動しました。

スミナガシもアオバセセリも年2回発生して、蛹越冬するということですが
今日出会った幼虫たちは越冬組かな?
今年のように気温の高い状態が続くと体内時計が狂わないか心配です。


アオバセセリのいたアワブキの葉はひこばえから出たやわらかそうなもの。
その葉には


カマキリが獲物を待っていました。

一方スミナガシがいたアワブキの木は大きく葉はしっかり硬め。


この日の葉裏にはアカスジキンカメムシの幼虫がいました。

秋の深まる前にまたここへ来ることができたら、
まだ見たことのないそれぞれの蛹を探してみたいと思います。


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幸せの青い蜂に出会う

2023年08月26日 | 生き物

先日ようやくルリモンハナバチに会えました♪


幸せを呼ぶ青い蜂と呼ばれているとか。

大きさはミツバチよりふたまわり大きく動きがゆったり。


労働寄生(他のハチの巣に産卵し、孵化した幼虫がその巣に蓄えられた
花粉を食べて育つ)するタイプだそう。

昨年まで毎夏、近所の公園の水辺のミソハギに来ていたので
この夏もちょくちょく確かめに行っていました。
7〜9月中旬の朝に会える印象なのでこれからも楽しみです。


この日はワクワクする出会いが他にもありました。
暑すぎるためか誰もいない道端で


ハンミョウにたびたび遭遇しました。


立派な牙にほれぼれします。

クヌギの樹液レストランには


大好きなルリタテハ!


木のくぼみにはヨツボシオオキスイやヨツボシケシキスイなどもいました。


木陰には数頭のリスアカネが縄張りを守っていました。


まさに夏、の入道雲。

この3時間後には土砂降りとなりました。


花は終盤、種をつけたメハジキに


オオモンシロナガカメムシが来ていました。


ナンバンギセル!
この花を見ればもう秋はすぐそこ。

でもセミたちはまだ力強く鳴いていて森はにぎやか♪
一日がとても長かった子供の頃の夏休みを思い出しました。


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