さきたま自然日記(別館)

埼玉中心になんでもありの写真日記です。
花鳥風月、自然を中心に撮ってます。

チョウゲンボウ(長元坊)の華麗なホバリング

2016年07月29日 | 野鳥
関東地方もやっと梅雨明け!!
また暑い日が続きそうですね。
花やトンボを載せてるうちに、鳥写真の在庫が溜まってしまいました。

今回は、久しぶりにチョウゲンボウの登場です。
5月に新しいレンズを試すために出かけた田圃で見かけたチョウゲンボウ(長元坊)のホバリングです。
この日は、華麗なホバリングをしばらく楽しませてくれましたが、残念ながら、明るい曇り空がバックで最悪の撮影条件。
久しぶりのチョウゲンボウとの出会いでしたが、珍しく長い時間あちこちでホバってくれました。
そんなチョウゲンボウのホバリング、いろんな角度から撮れましたよ。
まずは斜めから・・・・・


ホバリングしながらも、同じところをじっと獲物を探します。


今度は、真正面でホバってくれます。翼の羽の状況が角度によって、微妙に違うことが分かりますね。
小翼羽が、ホバリングに大きな役目を果たしてるみたいですね。
この小翼羽はワシ・タカ類ではとくに発達していて、低速で滑空する時など、失速することを防ぐ役目をしています。



日本全国各地に冬鳥として渡来する小型のタカの仲間ですが、夏季に本州の中部以北で繁殖します。
冬は繁殖地に残る個体と暖地に移動する個体に分かれますが、留鳥として通年住んでいる説もあり、MFでも1年中見かける事が多いです。
獲物は、バッタや蛙・小型の鳥などが主ですが、時には、自分の体くらいの鳩も襲うときもあるようです。
タカの中では飛ぶ速度も遅く、まさにヒラヒラと飛ぶ姿は、すぐにチョウゲンボウだと分かります。

その視力は紫外線を識別することが可能だそうで、主食であるネズミなどの尿が反射する紫外線を捕捉するほどの力があると推測されてるそうですから、恐るべし!!


今度は横から見てみましょうか!
それにしてもこの個体、頭の上で、あっちこっち移動しながらホバってくれるので、カメラを振るのが大変。


今度は後ろからですよ。


さて、このチョゲンボウの名前の由来には定説がありません。
ただ、繁殖地が多くある北関東を中心には、トンボの事をゲンザンボウ・ゲンザッポーなどと呼ぶ方言があります。
下から見ると、そのトンボが滑空してるように見える事から連想して、チョウ・ゲンザンボウ(鳥トンボ)と呼ばれるようになったのでは??
(「野鳥の名前」より)
如何でしょう!! トンボが飛んでるように見えますか???


長く楽しませてくれたチョウゲンボウも、結局、獲物は捕れなかったようです。
獲物に向かって急降下する写真を撮りたかったのですが・・・・・




次回は、こんなチョウゲンボウの面白い営巣場所を紹介しますね
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原市の古代ハス2016

2016年07月26日 | 

おはようございます。
先週末から、孫姫たちと一緒に、新潟まで夏休み旅行。
何十年ぶりかで、海水浴場にも・・・・・・・・でも疲れました~!!


さて、今年も古代ハスが、あちこちで綺麗な花を咲かせています。
7月5日、雨上りの早朝、今年も「原市の古代ハス」を撮りに出かけてみました。
古代ハスの事は、毎年書いてますので割愛しますが、ゆっくりと見頃の古代ハスを楽しんでください。

この日は、まだ咲き始めた最初の頃なので、蕾もいっぱい。
まずは、そんな蕾と花のコラボです。
花の傍らから顔をのぞかせた蕾と・・・・・


花の向こうには、ほころび始めた蕾も・・・・・・・・


蕾の間から満開の花が顔を出してくれます。


蕾に挟まれて・・・・・・・


花に寄り添う蕾も・・・・・・・・


ハスの葉っぱの向こうからかををのぞかせた花



花の散り始めも、ちょっと妖艶な雰囲気を醸し出します。


雨宿りする、散りかけの花!


栄枯盛衰??



こうして、これから7月末頃まで、順番に蕾が開いて~満開の花~散り始めの花~花托になって涸れるまで、この営みが繰り返されます。
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セイタカシギもやって来た2016

2016年07月23日 | 野鳥
7月16日、朝から暑い日差しが射していましたが、そろそろ来てるだろうとセイタカシギ探しに出かけてみました。

久しぶりのI沼ですが、古代ハスも少し盛りを過ぎてましたが、まだ綺麗な花も残ってます。

そんな沼の柵の上に居ましたよ!!セイタカシギが4羽! 若鳥が1羽混じってるようです。


この沼には、毎年古代ハスが咲く頃に合わせたように、セイタカシギがやって来ます.


ここ数年は、この近辺の田圃で子育てをするセイタカシギが見られますが、セイタカシギも最近は、日本各地で営巣するケースが増えていたみたいですね。


少し疲れたのか?座るの?? 長い脚を器用に折りたたんで立膝すわり??


少し前に載せたウチワヤンマも、たくさんいます。


この日も同じレンズだったのですが、一脚を使ったので、しっかり解像してます。

古代ハスの蕾には、コシアキトンボが・・・・・ウチワヤンマも止まってくれないかと、しばらく待ってみたのですが、ダメでした!!


この日は、日差しが強く、太陽がほぼ真上の古代ハスの花です。花びらに太陽がギラギラ反射してます。







今回の写真も、冒頭説明したように、シグマ150-600mm F5-6.3 DG OS HSM Contemporaryのレンズを使用してますが、特に野鳥の場合は、デジスコを使うことが多いんです。
ところが、「デジスコってどんなカメラなの?」って、よく聞かれます。
ちょうど、私がよく訪問するHP(「野鳥写真室」)にデジスコの基本的な事を解かりやすく説明されてましたので、ご紹介しておきますね。

興味のある方は………こちら
デジスコシステムは、基本マニュアル操作なので、慣れるまで少し苦労しますが、大砲レンズに比べて軽量で、遠くから写せるため、野鳥に優しいシステムなんです。


*今日から孫姫たちと旅行に出かけますので、コメントのお返しや訪問が遅れますが、お許しを・・・・・

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スイレン(睡蓮)とハス(蓮)

2016年07月20日 | 
スイレンとハスの違い
花の形や葉の形状などを見ると簡単に区別がつきますが、最近は園芸種も増えて種類も多くなりました。

さて、今回はそのスイレンとハスを載せますね。
スイレンとハスは、どちらも多年生の水生植物ですが、最近の研究では、分類学的にも違うことが分かってきました。
しかし、どちらも昔から人間との関わりが深い植物なんですね。


まずは見沼自然公園のスイレンです。今まで何回か載せてますから、お馴染みの花です。



スイレンは、古代エジプト人と深い関係にあるそうです。
古代エジプト人は、ナイルのスイレンを神聖なものとして崇め、特に青スイレンと白スイレンの関係から・・・・・
青スイレンは朝に花を開き、夕暮れに花を閉じ、白スイレンは夜に花を開き、朝に花を閉じることから、死と来世を連想して、特定の神の象徴としたようです。


また、スイレンを池や沼で栽培し、花から香料を抽出したり、葬儀の花束、神殿の捧げもの、女性の花飾りなどとして利用しました。
スイレンの図柄は、神殿の石柱などに頻繁に用いられていることから、関わり合いが深かったのでしょうね。



一方、ハスは古代インド人と関係が深く、ヒンドゥー教の神話やヴェーダやプラーナ聖典などにおいて、ハスは特徴的なシンボルとして繰り返し登場します。
神の誕生を媒介する清浄なハスという主題は、他のヒンドゥー経典や仏典にも見られるそうです。(詳細はウィキペディアの「ハス」を参照にしてください)


泥から生えて気高く咲く花、まっすぐに大きく広がり水を弾く凛とした葉の姿が、俗世の欲にまみれず清らかに生きることの象徴のようにとらえられ、このイメージは仏教にも継承されました。

仏教では泥水の中から生じ清浄な美しい花を咲かせる姿が仏の智慧や慈悲の象徴とされ、様々に意匠されています。
如来像の台座は蓮華をかたどった蓮華座であり、また厨子の扉の内側に蓮華の彫刻を施したりしています。
主に寺院では仏前に「常花」(じょうか)と呼ばれる金色の木製の蓮華が置かれています。

また死後に極楽浄土に往生し、同じ蓮花の上に生まれ変わって身を託すという思想があり、「一蓮托生」という言葉の語源になっているそうですよ。




このように、スイレンもハスも昔から人間にとって崇高な花だったようですが、この花を見てるとどこか心が落ち着くのも、そんな背景があるからかも知れません。
(今回の記事はウィキペディアと、グレゴリウス講座の内容を引用しました)

ハスの写真は、7月5日に撮ってきた「原市の古代ハス」です。

ここのハスの様子は、後日改めて、載せますね。
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トンボを撮る・ベニイトトンボなど

2016年07月18日 | 昆虫
6月25日、雨上がりの日で池の周辺はぬかるんで、ベニイトトンボ(紅糸蜻蛉)が見つかるかどうか心配だったのですが・・・

久しぶりに長靴をはいて、ポイント周辺を探してみると、フワフワと数匹のベニイトトンボが葉っぱの間を飛んでいます。
飛び方が、いかにも弱々しくて、見ていてもハラハラするほどですが、今年も元気な姿を見せてくれました。

一時は絶滅も心配されたベニイトトンボですが、最近は生息地も拡大してるようで、嬉しいですね。



180ミリマクロで、グッと寄ってみます。



傍らには、色が薄いベニイトトンボ(?)が・・・・・未成熟タイプのようです。(雌も同じような薄い色ですが、胸の部分が若草色です。)



こちらも寄ってみると・・・・ビー玉のような大きな目を付けた怪獣みたいですね。



ここでは、このようにベニイトトンボが見れますが、この日は雨上がりでいつもより数が少ないようです。



アオモンイトトンボ(青紋糸蜻蛉)もいました。どこででもお馴染みのイトトンボです。



この日は、一斉に羽化したのか、アキアカネ(秋茜)の姿があちこちで見られました。 目の色に特徴があるのですぐに分かりますね。
アキアカネは6月末から7月にかけて、平地で成虫になりますが、この頃はまだオレンジ色で、身体も柔らかく弱々しいです。
その後、山へ向かって移動し、9月初めころになると、赤く変身したアキアカネが、今度は山から里へ下りてきます。
まるで、みんなで暑い真夏に山へ避暑に出かけてるようです。



同じように寄ってみると・・・・・・・まさに仮面ライダーそのものです。



ネジバナもそろそろ終わりですが、草むらの片隅ではまだ綺麗に咲いていました。



毎度おなじみのベニイトトンボですが、そろそろチョウトンボも出てくる季節で、これからトンボ撮りも楽しくなります。
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